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野生動物専門獣医師の目から見える地球環境。野のものは野へ帰してやりたい! 映画『ウルルの森の物語』のモデルでもあり、絶滅の危機に瀕した猛禽類の治療にあたる、野生動物専門の獣医師の仕事を追う。
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Posted by ブクログ
NHKプロフェッショナルで斎藤さんのことを知り、とても感動し、本を購入しました。野生動物と人間がいかに折り合いをつけて生きていくことができるのかについて、全身全霊で取り組んでいる方だと思いました。多くの子供たちがこの本を読んで自然の大切さについて知ってもらいたいと思います。 個人的には、保全医学(...続きを読むConsevation Medicine)という言葉を初めて聞きとても興味を持ちました。もっと自分が若かったら、獣医学部を目指して、その学問を勉強し、斎藤さんのようにはなれなくても、動物を守る仕事をしたかったななんて思いました。 また、町の獣医で働き出した時のエピソードにも、涙が出てしまいます。 乳がんが見つかってまだ初期なので治療をすれば十分に治ることがわかったのに「雑種だから治療はいいです」と言い捨てて犬を連れて帰ってしまう飼い主。そんな心ない飼い主たちを仕方がないと呑み込めなかった。 そして、町医者をやめて野生動物の保護に携わるようになったそうです。 また、ちょっと違う視点では、いかに人をうごかすか、という点で、社会人の仕事のやり方としてもとても参考になると思います。野生動物が絶滅するから電気を止めて、なんていうロジックでは誰も動きません。ビジネスで上司を動かすetcなんかよりももっと難しい仕事だと思います。 また、斎藤さんの指摘する「かわいそうだからの先を考える」という言葉にも目頭が熱くなりました。私も本当にそう思います。野良猫を見てかわいそうだから餌をあげる。本当にそれは野良猫のためになるの?もっと想像力を働かせないといけないですよね。大人はもう進歩がなくても、せめて子供達には伝えたい。小学校の推薦図書などになってくれたらいいのにな。
北海道で野生の猛禽類専門の獣医として働く齋藤医師。野のものは野に-。野生動物とのつきあい方をそう表現する彼は、ただ傷ついた鳥を治すだけでなく、彼らが暮らす環境を守ることにも力を注ぐ。とてもわかりやすい文章で、とにかく面白い。
人間も地球上の生命の一つとして、自然とどう関わっていくのか、を考えさせられました。小学生にも読みやすい本だと思います。
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