鵜飼哲夫のレビュー一覧

  • わからないので面白い 僕はこんなふうに考えてきた

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    20年ほども前に書かれた養老先生の著述を編集してまとめた本。今までに目にした内容もあるけど改めて今読んでもやはり心に響く。
    社会時評は様々な人による本が出ているが、養老先生世代の、実体験に基づく言葉は説得力や重みが違う。科学者らしい醒めた客観的な部分と先生の極めて実直で主観的なご意見、語りが、なんとも言えず魅力的で、先生の本はどれも大好きである。
    世の中ではそりゃないだろと思うようなことだらけだし、これからどうなっちゃうのかと思うこともあるが、なるようにしかならないし、社会がどうあろうと泰然としていられたらと思う。

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    2025年07月03日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    養老先生の自伝風エッセイ 
    『なるようになる』『バカの壁』『ヒトの壁』『「じぶん」のはなし』、私の好きな養老先生の本(絵本)4選。特にこれは自伝風エッセイで先生がより身近に感じられる。50の質問というコーナーもおもしろい。養老先生と虫取りに行ってみたい。

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    2025年12月05日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    養老先生の本は今まで色々読んできたが、いつ読んでも心に響く。「脳化」した世界で、自然じゃないことにも気づかず、色々な物事をきちんと処理しようとアクセクしてしまう自分には、時々養老孟司の本が必要かも。養老先生の自伝の部分も、Q &Aの部分も、とても興味深く、共鳴するところがある。
    養老ファンにも、養老孟司を読んだことない人にもおすすめの本です。

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    2024年05月01日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    有名な解剖学者で虫好きな養老先生。よくものを考える人なんだなと思った。人が作った人工物ばかりに囲まれていないで、もっと自然と触れ合うといいというメッセージが強烈だった。読書好きが高じて、私もこの頃少しはものをよく考えられるようになったので、ちょっと嬉しい。

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    2024年03月12日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    『今思うと、臨床には本気になれなかったんでしょうね。昆虫採集で野山を歩き回っていた子どもの頃から、自然はなるようになるもので、人間ができるのは手入れだと思ってきた。患者の身体も自然だからそれと同じ。医者は病気を治すと思っているけれど、患者は治るときにはひとりでに治る』―『Ⅲ 解剖学者の奮闘』

    養老先生の著書は何冊も読んでいるし、それらの本の中で時々ご自身の来し方を語っているのを読んでもいるけれど、本書の聞き手である鵜飼哲夫が言うように自伝的なものは読んだことが、確かに、ない。そんなもの知らなくても言っていることは分かるでしょ、と養老先生なら言いそうなものだけれど、人が環境と連続して繋がってい

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    2024年02月21日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    養老先生の自伝本、これまでの先生の生い立ちがコンパクトに描かれていました。まるへの思いは切なかった。養老先生いつまでもお元気で、バカの壁を超えられない我々に教えをお願いします

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    2024年02月05日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    昨日たまたま読んだPresidentで、ホリエモンが「1番運がいいと思うのは養老先生」のような事を言っていたことを思い出し、手に取った。
    なるようになる、この考え方が本当に素敵だし、大事なものだと感じた。
    特に印象に残ってるのは、最後のQAコーナー。
    個性がなく、自分のことをone of themだと思っている若者に対しては、カルぺディテム、その日その日の花をつめ。自分なんていくらでも変わり、いくらでも広がる。この言葉を忘れずにいきたい。

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    2024年01月13日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    当たり前のことを当たり前のように話してくれる人が少なくなったと思う。自分が年齢を重ねて分かってきた事だけど。若い人たちに読んでもらいたい。そして自由に生きてほしい。

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    2023年12月22日
  • 芥川賞の謎を解く 全選評完全読破

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    芥川賞というあまりにも有名なために、本当はそれが何なのか知らなかったことが分かりました。どのように創設されたのか、その歴史がどのようなものだったのか。それに関わった人たちの姿を、主として選評を読むことで知ろうという試みが大成功だったと思います。退屈さなど一切なく、面白く読ませていただきました。著名な方々が一度は選考の対象になっていることから、一度は通る選考ではあるのですが、受賞することは重要ではなく、むしろそこから(選考されてから)始まる登竜門だということ、全編通じてその理念といったものを感じることができました。過去の受賞作や選考風景について書かれていますので、その対象作品を読みたいという気持

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    2017年02月22日
  • 芥川賞の謎を解く 全選評完全読破

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    非常に読みやすく、面白過ぎた。
    そもそも選評自体面白いってのもあるけど、芥川賞というものが選考委員の文学感の対立のある中で新しい文学を探ってきたことがよくわかった。

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    2017年01月14日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    幼少期からのエピソードがまとめられた自伝本。
    解剖学者として死体と向き合ったエピソードが特に面白かった。
    また、自分が経験したことのない空襲や大学紛争の時代について知ることができ、とても興味深かった。

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    2025年03月01日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    われことにおいて後悔せず
    わがことにおいて後悔せず
    のあたりのはなしが面白かった。

    わかり合えない人とのことで悩んでるところだったから、バカの壁も読んでみようかなと思った。
    医学の道の先輩としては賢すぎて…別次元だと思った。散歩しながら参考書読むってやり方まねしてみようかなぁ〜…。

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    2024年07月23日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    直あそこまでやったなと思う人は、アフガニスタンに貢献した中村哲さん、中村さんこそ国葬にしてよかった人だと思う。
    死について、自分にとって自分の死はないと同じ、自分で実証的に確認できないから。考えたって意味は無い。
    孫悟空とお釈迦様の手のひらの関係みたいだある。

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    2024年03月30日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    若い頃は「なせばなる!」って思っていたけど、今は「なるようになる!」そう思うとほとんどのことが解決するような気がする。

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    2024年02月06日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    本書は養老先生の初の自伝である。唐突だがこの本を読んで、木田元先生の『哲学は人生の役に立つのか』(PHP新書)という本を思い出した。題名だけを見ると哲学の有用性を説いた本のように思ってしまうが、内容は木田さんの自伝である。つまり、哲学が自分にどのように影響したかという視点から、ご自身の半生を語っている。
    この本も木田さんの本と似ている。たとえば『唯脳論』や『バカの壁』を書いたとき、養老先生の人生に何が起こったか。これまでもそうしたエピソードは断片的に語られることはあったが、本書ではそれが一冊の本にまとめられている。私自身、初めて知る内容もあった。
    ご存知のように養老先生は無類の読書好きで、本文

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    2023年12月02日
  • 芥川賞候補傑作選 平成編(1)

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    稲葉真弓の琥珀の町は視覚表現に長けている
    村上政彦の量子のベルカントは音を主題にしたきれいな構造物
    車谷の漂流物はとわずがたりへの導入が意図せざるかの設計を感じさせた

    この時代の表現は五感を潤す技術の切磋琢磨につきるのではとかんじる

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    2023年05月07日
  • 芥川賞の謎を解く 全選評完全読破

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    タイトルはちょっと違うかな

    正直、芥川賞は受賞作よりも選評の方が面白い。
    川端康成・宇野浩二が鋭い評価をし、「乙女の密告」が受賞したときは、池澤夏樹・小川洋子の選評が良かった。受賞作・候補作に限らず、最近の小説のつまらなさはどうだ。五年も経てば忘れられるものが殆どではないか。

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    2022年07月08日
  • 芥川賞の謎を解く 全選評完全読破

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    文学賞界隈の論考は、それだけである程度、自分的には楽しめることが約束されている分野。これも例外ではなかった。川端とか三島とか、自殺直前に参加した選考委員会の様子なんて、かなり興味深かったし。トヨザキ社長の調子に慣れた身にとって、本作者の芥川賞に対する絶対的信頼は新鮮に感じられて、石原に対する好意的解釈とかも、かなり面白かった。同賞に対する見方が、自分の中でも少し好意的になりました。

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    2018年11月02日
  • 芥川賞の謎を解く 全選評完全読破

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    後藤明生「千円札小説論:あらゆる作家は小説を読み、小説を書く、どちらを欠いても文学は成り立たない」
    文芸春秋創刊者、菊池寛の発案。昭和10年芥川賞、石川達三の蒼ぼう。直木賞、川口松太郎。太宰と川端康成の確執。芥川賞事件。第一回から運の良し悪しで受賞が決まった。「ナンセンスの情熱みたいなものに取りつかれて書いた。小説のねらいなんて自分でもわからないんだよ。でもそれが小説を書く楽しみなんだよ。安倍公房、芥川賞受賞の談」第三の新人安岡章太郎、吉行淳之介」、小島信夫ら。小さな世界に居場所を探す作風(文壇的小説)そのあと五味、清張現る。坂口安吾は松本清張の作品から推理小説も書ける作家と看破した。
    芥川賞

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    2018年08月23日
  • 芥川賞の謎を解く 全選評完全読破

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    日本文学の主流についておおよその印象を持つことが出来る。芥川賞がどのような歩みを経てきたかについて物心ついて以降の印象しかない。昔といえば、村上、石原の作品のセンセーショナルさくらいで、なんにんかの文豪が獲り損ねてるとか。そういう程度で。そういったことも踏まえつつ、評価軸の変化や文学観の変化、選考の感じをざっとなぞらえている。遠い昔にも面白そうな小説を書いている人がいて知られてないだけなのかと思うと新人に一体どれだけの余白があるのかと思うけれど川端康成や石原慎太郎が期待したものが現れるといいなと読んでいて思った。

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    2017年12月18日