山口ミルのレビュー一覧
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ネタバレペク・セヒさんのエッセイ。
前からタイトルが気なっていて読みたいなと思っていたら著者の方が亡くなったと知り、直ぐに在庫があるお店を調べて買いに行った。
ペクセヒさんに共感ができるところが多かった。それに対して先生は納得できる部分もあればなぜそんなに言い方をするのだろうと思ってしまうところもあった。資格や免許がある先生だから正しいのだろうが。
「あなたはまるでロボットになりたいみたいですよ。」は私にとってはまさにそうでしかなくて苦しくなった。
決まったものは周囲の感情に関わらず突き通したいし、間違ったことは絶対に嫌、迷惑はかけたくないし手伝ってもらうのも嫌、全ての行動において説明書やマニュ -
Posted by ブクログ
ネタバレもっと自分に集中してください。自分が好きなものは何か具体的に書き出してみて、自分が見ている自分と、周囲の人々が見ている自分との違いを整理してみましょう。それと他人の顔色を伺いながらしていた行動を、もう少し自分主導にしてみたほうがいいですよ。失礼な態度をとってしまったとしても、そうしてでも、本当の自分を出さないと。もう少し自分中心に、他人を意識しないで、自分のしたいことをしてください。
悩んでいた時に手に取った本。
私はこの本を読んで考え方が大きく変わった。
育った環境からか、子どもの頃から親にも友達にも気を遣って生きてきた。
複雑な環境で育ったこともあり、昔から人の感情の動きや相手の望んで -
Posted by ブクログ
私: 実は私、アグリーセーターがものすごく好きなんです。でもアグリーセーターはその名の通り見苦しくてダサいし、デザインや色によっては過激だなと思って買わないことが多かったんですが、今回はこれ(クリスマスセーター)を買いました。
先生: 全然、アグリーじゃないですよ。可愛いじゃないですか。
私: クリスマスまで毎日着るつもりです。その時までしか着られませんからね。
ああ…ここを読んで涙がでた。
私の価値は私自身が決めたい。他人が何と言おうと私が感じたことをそのまま感じたい。
そう思っているけど、なかなかうまくいかない。どうしても他人が決める私の価値を気にしてしまう。
著者の吐露する感情に、そ -
Posted by ブクログ
前巻と同じく
一人の患者のカウンセリング内容をそのままおこして載せた、今までに見たことのない一冊。
会話形式なのがまどろっこしく感じる人もいるかもしれないが、
まるで作者の、日常の中で得たお宝(精神的成長や発見)をこちらがザクザクと発掘しているかのように読み進められる。
(→読者も共に自分を見つめ直し新たに発見するように。それが、ただエッセイや知識を並べた教科書のような本を読むより、自らの血や肉となる)
あえて遠回りみたいな会話なのが、
(人は鏡というが)私たちが著者に共感、肩入れ、追体験するかのように文を追い、共に成長できる秘訣
なのかなと読後感じた。
一人の患者さんの、体験記の良さを -
購入済み
おもしろい。心地がいい。
とてもおもしろい。私自身うつ病と戦っていて、明るく前向きな言葉が並べられてる本にはうんざりするがこの本の言葉は心地がいい。無理矢理前に向かおうとするのではなく少しずつ前に向こうとしているところも共感できる。
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Posted by ブクログ
主人公と同じ病気である、気分変調症の診断で障がい者手帳2級を持っていた者です。
極端な思考に振り回され、自分を追い込む“私”の話を読みながら、その程度は違えども「あのときは自分もこうだったなぁ」と共感しっぱなしでした。
全編通して、抑うつ状態の主人公とカウンセラーの温度感の低い対話が続くので、ネガティブな傾向の無い方からしたら、退屈に感じたり、共感できずに「なんだこいつ!」とすら思うかもしれないです。
ただ、一人でも多くの“日々漠然と生きづらいと感じる人”がこの本を読んで、自身を苦しめる極端な思考の存在に気付き、立ち直るきっかけを掴めたらいいなと思います。
この病気の寛解は難しいですが、本人