山口ミルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレほとんどカウンセリングの内容がそのまま書かれているだけだし、著者(患者)の思考があちこちに行くので話が全然整理されておらず、要点をつかみにくい。物語ではないのでオチもない。でも、患者の思考傾向の例としてとてもリアルだし、こういう悩みに対して医師がこういう聞き方・答え方をするのだなというのがわかり、とても珍しいものが読めた感がある。
著者の思考には共感できるところも多く、ある程度一緒にカウンセリングされつつ自分の問題も客観的に考えられた気がする。
結局のところ「白黒極端思考」「自己肯定感の低さ」「他人軸思考」の3つがネックのようだ。たぶん解決策は下記のような感じ。
◆白黒極端思考→白と黒だけで -
Posted by ブクログ
ネタバレゲスな理由だが、筆者が亡くなられたというニュースを見て、手に取った。死に近い人の文章は読みたくなってしまう…
ほぼ会話なので読みやすい。
この本が流行っていた(?)時をうっすら覚えているけど、当時は興味がなかったし、タイトルとポップな表紙から「生きるの大変だけど上手に自分を褒めてあげよう」的な、ふわっとしたエッセイなんだろうと思っていた。
開いてみれば、想像の5倍くらいは病んでいた。全然ゆるふわじゃない。感情的で、彼女の痛みや憂鬱、自責がビシバシ伝わってくる。
医師とのやりとりをこれだけあけっぴろげに本にしていて、まだ治療中であるにも関わらず、そこが素直に凄いと思った。私にはできない。勇気 -
Posted by ブクログ
作者自身が体験した気分変調症の治療エッセイ。
最近、著者の訃報を知り、ずっと気になっていたのにまだ読んでいなかったことを思い出して手に取った。
程度の差はあれど、自分にも似たような考えや経験が多く、共感しながら読んだ。
一番共感したのは、全編を通して「わたし」が先生から何度も助言されていた、“全てを二択で捉えてしまう極端な考え方”。
私自身、無意識に何事も白黒つけたがる傾向があることに、最近ようやく気づいたところだ。自分が下した極論や貼ったラベルに苦しめられることも多かったけれど、「物事はすべてグラデーションだ」と思えるようになってから、少しずつ心が軽くなってきた気がする。それでもまだ、意 -
Posted by ブクログ
「暗い面をさらけ出すのは、
私が自由になる一つの方法だ。
これも、また私だということ。
私の大切な人々にどうかわかってほしいと思う。」
冒頭のこの文章にとても共感してしまった。
暗い面をさらけ出したいけれど、それを相手に
出すのも気を遣ってしまい勇気がいる行為だなと。
気分変調性障害になった著者と医者の
対話形式のエッセイになっている
昔読んだ「嫌われる勇気」のような対話形式の
文章は読みやすかったです。
読む中で、
著者の抱える悩み(自己肯定感の低さや容姿に対する悩み)が自分にも刺さってきました。
ただ、世界中に自分のように悩み苦しむ人が
いるんだなと思うと、
自分だけじゃないんだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ鬱症状のある筆者とカウンセラーの会話記録。そしてその記録からの分析。
ところどころ、共感できるような心に来る分析がありました。
中でも今の自分を過去の自分が見たら成功している、すごいと思ってる、というような内容に元気をもらえました!
p.57
普通夢が実現する前は、「これさえ叶えば、あとは何もいらない」と思うじゃないですか。夢が叶った時の気持ちを思い出せば、今の人生がボーナスみたいに感じられませんか。
p.58
今のあなたはまるで自分の人生と過去が失敗だったみたいに思っている。でも、子供の頃の基準からすれば、今の自分はとても成功しているともいえるんです。
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Posted by ブクログ
私もめちゃくちゃ両極端な思考をしている。誰かに依存してしまう。自己肯定感が極端に低い。今に始まったことではない昔からずっとこんな感じ。
先生のカウンセリングは自分に話しかけてくれてるみたい。それくらい著者の悩みには共感できるから、自分も一緒になってカウンセリングを受けてるみたいだった。カウンセリングって受けたことないけど、こんな感じなのか。話聞いてもらえるだけでもスッキリしそう。
【度が過ぎた容姿コンプレックスと演技性人格障害】の章は分かり過ぎてもう...先生は対話してくれるけど、自分がブスなのは紛れもない事実なので先生が何言ったってそこは変わんねーよと思ってしまった。何も解決しないし救わ