津川友介のレビュー一覧
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全体的にテンポよく書かれていて、開くたびに"そうなのか"とタメになる事が書かれていて、とても面白い。世の中の当たり前をデータに基づいた正しい結果でぶった斬っていく感じや、その中でデータ分析手法を教えてくれるところなど、総合的にとても読みやすく勉強になった。
そして読み進めていくと、いかに世の中に出回っている情報が根拠に乏しく、いかに我々がそれに踊らされているかを痛感させてくれる。
ただし、根気やとして書かれる論文の元ネタは海外での実験結果であることが多いため、全ての結論を日本にも当てはまるかと言うとそうでもなさそうのスタンスで読む必要あり。 -
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ネタバレメモ
相関関係なのかは因果関係なのか。如何に因果関係を見抜くか。
因果関係を読み解く5ステップ
1.原因は何か
2.結果は何か
3.3つのチェックポイント
①まったくの偶然ではないか②交絡因子(第三因子)が存在しないか③逆の因果関係は存在しないか
4.反事実を作り出そう
反事実を作り出せない場合が多いので、「最もらしいデータ」で置き換える必要がある。
(本書の見直しポイント...実験か、手元のデータを用いた実験のような状況を再現(自然実験)、実験をまねる擬似実験、前後比較を改良した差の差分析、操作変数法(第三の変数を利用)、回帰不連続デザイン(ジャンプに注目)、
5.比較可能になるよう調整し -
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本書では、津川教授が言うところの「最強のエビデンス(科学的根拠)」で裏付けされた、健康で長生きするための食べ物が紹介されています。教授が言う健康とは、美容やダイエットが目的ではなくて、脳卒中、心筋梗塞やがん等の「病気にかかる可能性を減らして健康的に長生きする」ことです。
まず、医学研究でいうところのエビデンスとは、主に2つの研究から出されます。エビデンスが低い方からあげると、1つ目は「観察研究」です。ある集団のデータを集めてきて、特定の食品を多量に摂取しているグループとそうでないグループに分けて分析をするものです。この研究では、他の要因の影響はある程度取り除かれていますが、本当にその食品だけの -
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最高に面白かった。医学書ではないけれど、医療に関してガッツリ書かれている本。
若手医師が読むと確実に刺さる内容がいっぱい散りばめられていると感じた(というか、自分には刺さる内容が沢山あった)
自分のやりたいことは、最近「病気治し」よりも「病気になりかけの人を良くすること」だと感じている。1番自分の中で印象に残っている患者も、入院している重症患者や高齢者ではなく、外来で(当初あまり使われていなかった)SGLT2阻害薬を導入してDMや心不全や肥満が改善した、明らかに「予後が伸びた」と感じることのできた中年男性だった。
また、小さい子を育てている層の患者(腎臓内科ならIgA腎症の患者が多い)の慢 -
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因果推論と分析の基本概念を理解できる1冊。
データサイエンスを学びたいけど何から始めればいいのか分からない社会人向け。根底にある概念を学べる。
章が分かれているが、一貫して同じ型で書かれてありすごく読みやすい。
因果関係と相関関係の区別がつくようになる。
【学んだこと】
因果関係のチェックポイント3つ
①まったくの偶然ではないか
②第3の変数は存在していないか
③逆の因果関係は存在していないか
反事実→もっともらしい値を用いる
メタアナリシス
ランダム化比較実験(介入群と対照群)
自然実験
擬似実験
-差の差分析
-操作変数法
-回帰不連続デザイン
-マッチング法
回帰分析
内的妥当性と外的妥