渡辺惣樹のレビュー一覧
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「勝てば官軍」と言われるように、歴史というものは、勝者の視点で編まれるのです。
歴史修正主義、結構ではないですか。
埋もれていたというか、誰かが埋めてしまった事実を丹念に掘り起こし、多角的に歴史を見直してみる、そして、どう感じるかは読者に任せればいいのです。
ということで、
第1章 日本を深く研究していた欧米
第2章 英国自由貿易帝国主義と日米の戦い
第3章 日本とアメリカが作った朝鮮開国
第4章 ルーズベルトが仕掛けた日米開戦
最終章 若い人たちに伝えたいこと
あとがき
だいたい、日本史、世界史という分類の仕方がおかしいわけで、古代にしても、中世にしても、近現代にしても、全世界的な視点・動きを分析するということが大切だと改めて思いました。 -
Posted by ブクログ
第二次大戦は極悪国である日本やドイツ、イタリアなど軍国主義、全体主義の国が引き起こし、自由と民主主義の国であるアメリカやイギリスなど正義の連合国が、悪である枢軸国を倒した戦いである・・・
これに異議を唱えたり、疑問を持ったりする人々は歴史修正主義者とされる・・・
歴史修正主義で歴史を語る学者は、歴史学界で主流から排斥されるそうな・・・
歴史修正主義・・・
南京大虐殺はなかったとかホロコーストはなかったとか、そういうのも含まれてしまうのでややこしいけれども、本書によると・・・
英米両国の外交に過ちはなかったのか?あったとすれば何が問題だったのか?と探究しようとする歴史観に過ぎない、ということだそうな・・・
そして、別に戦前の日本やドイツは素晴らしいとか、そういった主張をするものではない、と・・・
歴史は勝者によって作られる・・・
と言うけれど、勝者のプロパガンダに依らず、実態はどうであったのか、を探究するのが本来の歴史修正主義であるっちゅーことですね・・・
で、その歴史修正主義からすると、世界大戦は必要のない戦争だったという・・・
中にはチャーチルやローズベルト(FDR)がいない方が世界は平和だったろう、とする方もいるそう・・・
防共という点ではドイツと日本が壊滅した結果、第二次戦後の世界に共産主義が拡散したことを考えると、隠れた勝者はソ連や中共といった共産主義陣営と考えられる・・・
チャーチルとFDRの外交は間違っていたのではないか?と疑問を持たざるをえないっちゅーわけです・・・
チャーチルもFDRもソ連に対して親和的で共産主義に対する警戒も薄かった・・・
第二次大戦勃発前ってのはヒトラーの犠牲者はまだ数百人程度だった一方で、既にスターリンによる100万単位の犠牲者数が伝わっていたにも関わらず、ですよ・・・
うーむ・・・
結果的に第二次大戦後すぐに東西冷戦の緊張をもたらしたし、世界史上でとんでもない犠牲者を出すのは2つの共産主義国でしたし、ってことを考えると・・・
間違っていたと言えなくもないですね・・・
結果論ちゃあ結果論ですが・・・
で、ドイツと英仏がもし、ポーランドを巡る問題で対立せずにそのままドイツの東進を許容していれば・・・
欧州はドイツ対ソ連の壮絶な死闘となっていただろう、と著者は言います・・・
で、そうならずに、欧州で世界大戦が勃発してしまったのは・・・
戦渦が拡大してしまったのは・・・
1つには、まず根本的にベルサイユ体制があまりにも不正義で不条理だったのであり・・・
1つには、チェンバレン英首相がポーランドの独立保障という愚策を採ったからであり・・・
1つには、ポーランドの外交が当時の情勢からするとあまりに頑なだったからである・・・
と・・・
で、恥ずかしながら知らなかったんですが、ドイツは最初から英米と対決姿勢だったわけではなかったんですね・・・
第一次大戦で敗戦したドイツは戦後の非道なベルサイユ条約で英仏を中心に徹底的に追い詰められた・・・
海外領土や利権を全て失い、ヨーロッパ大陸の領土も容赦なく切り刻まれ、無茶な賠償金額支払わされ・・・
英仏の強欲っぷりやそれを容認したアメリカの裏切りでドイツは身ぐるみ剥がされボロボロになった・・・
けれども・・・
アメリカは自らの利益のためにドイツの再建を助けたし(その結果ウォール街も産業界もボロ儲け)、イギリスも自らの利益のために次第にドイツに宥和政策をとっていった、と・・・
ドイツが弱体化したままでは、共産主義の餌食になるし、イギリス経済にとってもマイナスであると考えたと・・・
英米ともにドイツを利用していたわけですね・・・
また一方でヒトラーもイギリスを恨まなかったみたいです・・・
というかむしろ、イギリスの後ろ盾を得て、ベルサイユ条約でバラバラになったドイツを再統一し、東方に領土を拡げて、ドイツ民族の生存圏を拡大しようとしたんだそうな・・・
イギリスの保守派にさすがにベルサイユ体制が非道過ぎると見る向きがあったし、防共という観点からも、ドイツのある程度の東方への進出(ベルサイユ体制の解消)は許容していた・・・
オーストリア、チェコスロバキア(ズデーテンラント)、ポーランド(ダンツィヒ)の線引きの変更は、平和的手段で行うならOKということだったよう・・・
で、オーストリア、ズデーテンラントと容認してきたところで・・・
ポーランドで揉めてしまった・・・
これまた知らなかったけど、当初はヒトラーはチェンバレンとの約束があったのでポーランドに好条件(イギリスの歴史家も驚くほどの)を提示して、外交による決着を強く望んでいた・・・
でもポーランドが強硬だった・・・
でも外交で結構粘り強く決着させようとしていたところチェンバレンが突然、ポーランドに対して独立保障を宣言してしまった・・・
ヒトラーはこれにかなり動揺してショックを受けたそうな・・・
チェンバレンとしてはチェコスロバキアの解体を受けてヒトラーに裏切られた!!!となり・・・
ヒトラーからすれば、チェンバレンに裏切られた!!!このイギリスめ!!!ということになってしまった・・・
そしてこれが大きな転換点になった、と・・・
一般的に言われているミュンヘン協定(対独宥和外交)ではなく、こっちが大問題だった、と・・・
ちなみにポーランドの独立保障宣言はイギリス国内の政治家やアメリカのフーバー元大統領なんかも驚き、ありえないわ!チェンバレン何やってんの?!と批判している・・・
チャーチルに関しては、第一次大戦の頃から好戦的だったし・・・
第一次大戦後、政治家としては不遇で・・・
しかも大恐慌で大損して、借金で追い詰められていたところ、ユダヤ人のお金持ちに肩代わりしてもらい・・・
その代わりに&自身が政治家として再度日の目を見るべくヒトラーそしてチェンバレン批判を強めていった・・・
FDRに関しては、親ソ連であり、親中国であったし・・・
火種が燻る欧州やアジアで仲介できる巨大な国力を持ちながら仲介せず、というよりむしろ火種を煽ったフシがあった・・・
若者を海外の戦場に送らないとして大統領に異例の3選を果たしたのに、特に欧州戦線へ参戦したがった・・・
ニューディール政策の失敗(統計で見るとよく分かる)を隠すためという説が有力とのこと・・・
第一次大戦からドイツのポーランド侵攻までの経緯を追ってみたのが本書ですが・・・
第二次大戦は一次大戦後の国際秩序を乱した、全体主義で軍国主義の悪の枢軸国による他国への侵略が原因である・・・
とは・・・
一概には言えないもんですね・・・
原因にも原因がありますし、戦争って相手があってのものだから、一方的なものではないことの方がほとんどでしょう・・・
本書で言う歴史修正主義ってのは語られてない歴史というものに目を向けるオハラみたいなもんですね・・・
ワンピースの世界なんかもそうですが、勝者は当然自分たちの正当性を主張するもんなんだから、語られている歴史ってのは注意しないといけませんね・・・
参考文献も興味深いものが多く、フーバー大統領の本とかちょっと読んでみたい・・・
とても参考になり面白かった!オススメ! -
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多くの学びをいただきました。
■ 私のポイント
・トランプ大統領は反グローバリズムであり、その思想に沿った行動をしてきた。ウクライナ戦争収束に向けての動き、WHO脱退、反NATOなど
・プーチンと信頼関係がある
・イスラエルとも客観的な視点で望んでいたが、イラン攻撃は失敗。イスラエルに乗ってしまった。これまでの行動と反する行為。選挙で負ける予測
・反グローバリズムの人を同士としている。アルゼンチンのミレイ大統領、ハンガリーのオルバーン大統領
■ 感想
・色々勉強になりました。グローバリズムについて、政治、歴史について学びが深まりました。
・歴史の因果は一言では語れないとつくづく思いました。「おそらくそうであろう」の域を超えない世界で、その確度を調査によっていかに高めていくか、そういうものだなと痛感しました。 -
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勉強になりました。
■ 私のポイント
・アメリカのポイントはプロテスタント(ピューリタン)。イギリスでカトリックから分裂した排他的な派閥
・プロテスタントは白人至上主義
・プロテスタント=南北戦争の北部(リンカーン)
・南北戦争は北:保護貿易vs 南:自由貿易(背景にイギリス)という側面もあるが、北部のピューリタン的思想による戦い、という側面もある
・南部の人からすると北部=ピューリタン的思想が嫌い
・ワシントンもピューリタン的思想である。
・米の歴史もピューリタン的思想によるもの。自分たち至上主義、それを中心としたプロパガンダ
・ピューリタン系の人々に資金を提供したのが国際金融資本
・すなわちアメリカはピューリタン的排他的思想と国際金融資本の意思がある国
・その中でトランプさんがどう振る舞うか
■ アクション
・歴史を学ぶ -
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ネタバレ花戦争なるものが実在することを本書で知った。WW1で調印されたベルサイユ条約により領土を喪失したドイツが、回復を求めてオーストリアに侵攻し、軍事力ではなく花で迎えられ、無血で併合を実現したことを指す。ナチス政権において急速に国力を回復させたドイツは恐慌にあえぐ世界の羨望の的で、オーストラリア国民もドイツの支配をむしろ望んでいたという。
FSSはいつの間にかコーラスが表舞台から去り、ものすごいフィルモア推しになっていた。当初予定になかったことは明らかで、設定が大幅に拡張された印象がある。同時に出現したのは詩女とかオートマチック・フラワーズとかいうものだ。花戦争という事象を知ってみれば、ダイ・グ統治下のフィルモアのナイーブな外交や、付随する設定変更のモデルとなったのではないかと思える。
さて、本書は歴史修正主義の立場に立つという。
歴史修正主義とは「従来の史観に異を唱える」というものであるらしい。字面から第一印象は「いいように歴史を解釈してやるぜ」と思えてしまい、意味を知る機会を逃したまま長く過ごしてしまったせいで、今でも混乱している。対義語は公式史観、別称あるいは蔑称は釈明史観である。
本書が主張するWW1の原因はイギリスのエスカレーションである。ヨーロッパの局地戦に終止するはずだった戦争にイギリスが介入し、ドイツの領土を戦勝国で分配する結果を得た。イギリスの取り分は海外領土だ。ドイツは海外領土を100%喪失している。結果からすると説得力がある。この結果を正当化するためにドイツを悪役にする必要があり、それがベルサイユ条約だという。
WW2の原因はイギリスがポーランド独立保障をしたことである。ベルサイユ条約の不正義を十分に認識していたチェンバレンは当初ドイツのポーランド外交に不干渉の立場だったが、フランクリン・デラノ・ルーズベルトの工作によって対立する気にさせられたという。これがなければWW2は発生せず、ドイツとソビエトの戦争に終止した可能性があると主張する。ドイツは外交によってポーランドと交渉を重ねており、ポーランドは実力もないのに強硬にそれを突っぱねていた。イギリスの保証を背景にそれは強まり、結果として軍事侵攻を招いた。この一連の流れを誘発したチェンバレンの不見識には当時のイギリスの有識者たちも驚いたという。チェンバレンが決断するに至った情報筋が非常に怪しい。
別の歴史修正主義の書籍によれば、WW2はチャーチルがエスカレーションを主導し、アメリカの参戦を促したとある。本書の主張と矛盾するものではないが、主従が逆転する印象がある。
いずれの主張においても、ソビエトが一人勝ちした印象を十分に説明するものではないのが気になるところ。
暗記力と解釈能力の欠如から、世界史の教科書から歴史を俯瞰することができなかった。学業から離れて改めて第二次次世界大戦とはなんぞと問い、長く答えを求め続けてきたが、なんとなく形は見えてきたような気がする。まだ足りないピースがあるような。
それはそれとして、本書は本書なりの因果関係を説明しているため、歴史の俯瞰はしやすい。 -
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<目次>
まえがき
第1章国際金融課vsロシア 200年戦争
第2章ナポレオンと哲人政治
第3章ヨーロッパを脅かした新興国アメリカ
第4章世界大戦を仕掛けたチャーチルの闇
第5章操り人情ウイルソン大統領の大罪
第6章ドイツの英雄だったヒトラー
第7章仕組まれたアメリカ解体が生んだトランプ
第8章プーチンは誰と戦っているのか
第9章200年戦争の行方
あとがき
2022/12/31第1刷
p34ま:共産主義とは、国の資源と大衆を効率よく
搾取管理すつ一握りのエリート支配層のための思想
であり、独裁になるのは必然
p41ま:FRBから借りるというのは、株主たる国際
銀行から借りるのと同じ
P206ま:米、建国時WASPが支配層~
今の支配層は、ユダヤ人社会 -
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戦争は戦場だけでなく陰で張り巡らされた謀略の中でも繰り広げられる。戦争指導者たちの策略と駆け引きを描き歴史の裏側を浮かび上がらせる。
勝者の歴史として語られる戦争の記録。その影で誰が糸を引きどのように世界の命運が決まったのか。本書は外交、経済、情報戦の視点から戦争を動かした人物たちの意図に迫る。
国益のための欺瞞、秘密裏に交わされた取引。戦争は単なる衝突ではなく周到に仕組まれた結果でもあった。
歴史を知ることは未来を見通す力となる。過去の策略を学ぶことで私たちは同じ轍を踏まぬ知恵を得られるのかもしれない。日本は引き込まれ未だに敗者として真に独立できず不平等のなかにいる。