渡辺惣樹のレビュー一覧

  • 第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作
    学校で習う歴史解釈とは違った断面から世界史を眺められる好著。

    印象に残った点などをいくつか。

    ①ピカソやロバート・キャパは共産党シンパであり、『ゲルニカ』などの作品は共産主義勢力のプロパガンダ作品。

    ②FDRや妻エレノアは共産主義シンパ。晩年の二人は仮面夫婦。

    ③英国首相チャーチルに対する過...続きを読む
  • 謀略と捏造の二〇〇年戦争 釈明史観からは見えないウクライナ戦争と米国衰退の根源
    まえがき 渡辺惣樹
    第一章国際金融家 vs.ロシア二〇〇年戦争
    なぜかくも陰謀論と歴史修正を恐れるのか
    陰謀と策略は世界の常識
    実は二〇〇年以上続いている”戦争”
    中央銀行を拒んだアレクサンドル一世
    なぜリンカーンは暗殺されたのか
    民間ではなく国家の中央銀行をつくったロシア
    ロシア革命の本質は「ユダ...続きを読む
  • 「正義の戦争」は嘘だらけ!ネオコン対プーチン スペイン内戦からウクライナ戦争まで
    はじめに~「プロパガンダ報道」に惑わされないために
    渡辺惣樹

    第一章 米ネオコンに操られるウクライナ戦争

    第二章 繰り返される「1984」的な「戦争プロパガンダ」

    第三章 「正しい戦争」と「不正な戦争」都があるのか?

    第四章 スペイン内戦ー共産主義礼賛史観を修正せよ
    フランコは悪者にされてい...続きを読む
  • 戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実
    歴史を綴るのは過去を遡る行為である以上、知識の範囲(地球上全ての事実を知るのは無理)や思想、時代背景その他様々な要因に縛られて記載されているものとの前提で見る。いずれも一方的な見方をするのは危険だと考えて触れるべきだと思う。とは言え本書は最近の私自身の考え方に最も近く、私自身も否定する材料は探せない...続きを読む
  • 戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実
    従前学んできた事とは違った観点からのアプローチで、そのような事情があったとは露知らずに歴史を学んできた事に反省した。
    教科書等の説明も、ある観点からの説明であり、違った見方をする事の大切さを学んだ。
  • アメリカ民主党の欺瞞 2020-2024
    政治でもなんでも、2つ以上の意見がある時には、そのどちらの意見も知りたい私。

    トランプ氏を支持している人の意見は、ネットにはあるが、主要なメディアではまず取り上げられない。
    陰謀論だとか、頭がおかしいとか言われていることは耳にしてはいるが、真剣に支持している人の考えを知りたかったので、とても参考に...続きを読む
  • アメリカ民主党の欺瞞 2020-2024
    私は極端な政治的思想の持ち主ではない。左でも右でもない。少なくとも極左や極右ではない。
    その前提で、この本は読んで損はないと思う。普段私たちが接しているメディアは強弱あるにしてもほとんどが基本的にリベラル系(あるいはリベラル系の受け流し)。つまり知らず知らずのうちにバイアスの掛かった見方の入った情報...続きを読む
  • 激動の日本近現代史1852-1941
    いやー、危険な本である。
    なぜ危険かと言うと、対談なので骨子の部分、触りの部分しか語られておらず、「詳しくは拙著『  』に書いたのですが」という感じになるので、その「詳しい」部分が気になってしまい、読みたい本がどんどん増えてしまうという…(苦笑)
    しかし、この本を含めて、近現代の国際関係史はこの20...続きを読む
  • 真珠湾と原爆 日米戦争を望んだのは誰か ルーズベルトとスチムソン
    筆者が一貫して主張している、ルーズベルトの考察が下地になっている。ただし本書の主役はスチムソンで、彼が対日政策に果たした役割に焦点を当てて駆け足で原爆投下までを追った内容。
    正直筆者の本にしてはかなりあっさりしている、という印象。
    言ってしまえば、過去の著作からのダイジェスト版的な感じ。
    だからこの...続きを読む
  • アメリカ民主党の崩壊2001-2020
    いや、これは良書(と思う)。1章1テーマで簡潔に要を得た事実解説がなされており、それがほぼ時系列に沿って進んでいくので、この20年間のアメリカの政局に影響を与えた出来事を確認しながら、大きな流れも終える。日本のメディア(アメリカのメディアもだが)を追っていたのではアメリカの政局の断片断片のみが、しか...続きを読む
  • 第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ
    こんな視点があるなんて知らず、
    ページを繰るたびに驚くことばかりだった。

    基軸通貨をポンドからドルにするために、
    当時の米国大統領がどう振る舞ったのか、
    戦後の体制を見るにつれ、その真意に戦慄せざるをえない。
  • 戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実
    目から鱗の記述ばかり。

    歴史から主観を完全に排除することはできない。
    ドイツや日本を擁護するというわけではなく、
    あくまでも勝者に都合の悪い出来事も丹念に洗うということ。
  • 激動の日本近現代史1852-1941
    「勝てば官軍」と言われるように、歴史というものは、勝者の視点で編まれるのです。
    歴史修正主義、結構ではないですか。
    埋もれていたというか、誰かが埋めてしまった事実を丹念に掘り起こし、多角的に歴史を見直してみる、そして、どう感じるかは読者に任せればいいのです。
    ということで、
    第1章 日本を深く研究し...続きを読む
  • 戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実
    第二次大戦は極悪国である日本やドイツ、イタリアなど軍国主義、全体主義の国が引き起こし、自由と民主主義の国であるアメリカやイギリスなど正義の連合国が、悪である枢軸国を倒した戦いである・・・
    これに異議を唱えたり、疑問を持ったりする人々は歴史修正主義者とされる・・・
    歴史修正主義で歴史を語る学者は、歴史...続きを読む
  • 史跡は語る 武蔵国(埼玉)編 教科書が伝えない歴史考察
    渡辺惣樹さんによる埼玉歴史紀行本とあっては期待大で手にしましたが、期待以上の濃密さでした。歴史の中のある時代が中心の内容かと思いきや、幅広い時代に話は飛びます。さらにはブラタモリばりに地学・地形の話にも。著者の博覧強記ぶりには舌を巻くしかありません。
    正直、あまり馴染みのない時代の話は一読しても頭に...続きを読む
  • 第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作
    なぜ日本ではチャーチルが評価されてるのか。それが不思議に思えるほど、最悪な人物として描かれる。FDR(ルーズベルト)も。結局本作では描かれないけど、第二次世界大戦(特に大東亜戦争)は、西欧のアジア蔑視が根底にあったように感じる。
  • 第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作
    良書だと思う。右の人にも左の人にも広く読まれるべき。
    そうではないかと思っていたが、チャーチルは、糞ったれだった。
    NEVER SURRENDER演説と一億玉砕・本土決戦は何が違うのか?
    一方は勝ったので素晴らしく、一方は負けたから狂気とされた。
    実の娘と義理の娘をハニートラップに使うなど、中共より...続きを読む
  • アメリカ民主党の崩壊2001-2020
    2021年8冊目。満足度★★★★☆ ヒラリー・クリントンをという人物を中心として、アメリカ民主党がいかなる政党であるか、具体的な事件などを示しながら明らかにするもの。日本のメディアでは殆ど報道されていない事実の数々
  • 戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実
    この帯はかなりミスリードですね。東條英機なんて出て来ないし。
    この本の内容を表すには、正確にはルーズベルトとチャーチルだけでなく、チェンバレンの後先考えない不用意な演説と、ポーランドの外交の頑なさ、を加えるべきですね。
    それにしても、スペイン内戦のゲルニカ空爆の脈略…意味を恥ずかしながら初めて知りま...続きを読む
  • 戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実
    史実も見方を変えると大いに見え方が違ってくる。FDRはアメリカ史上異例の大統領であることは間違いないが、意外と評価が高くない。その理由の一端が本書を読むとわかる。