渡辺惣樹のレビュー一覧
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歴史の真実に迫る内容で、とても迫力があった。まだまだ知らないことばかり。いや、もしかしたら忘れてしまったこと、聞いてはいたが知識が繋がらずにピンと来なくて流してしまったことなのかも知れない。本書を読むと、真実に触れることができ、その歴史の意味がわかるようなる気がする。
本書の白眉は偏ったヒトラー観から脱し、アンタッチャブルであったフランクリンルーズベルト観を射抜き国際コミンテルンを再評価すること、それらの背景に戦時借款によるウォール街の思惑が作用したことを掘り起こした事にある。
― イギリスにはヨーロッパ大陸に強国を作らせないことという国是があった。一九世紀初頭にナポレオンが台頭したフラン -
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大変勉強になりました。
自身の知識・教養不足を痛感し、恥ずかしくなりました。
また2025年、トランプ大統領が関税をかけたり、好き勝手やっているだけだと嫌悪していましたが、民主党と共和党の考え方の違い、アメリカ国内でも南部と北部で全く考え方が異なること、アメリカと中国が思想的に似ていること、イギリスのプロテスタントがやってきて今のおかしなアメリカができてしまっていること等々を知ると、アメリカを何とかしようとしていることに気がつきました。
日本もかなりやられてしまっている。
私自身ができることは何なのか?やるべきことは何なのか?を考えながら、引き続き学び続けていきたい。 -
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ネタバレ今回も大変充実した内容を読ませていただき、ありがとうございました。筆者お二人は個人的にも慕っております。とはいえ、この二人が並ぶと、モーガンさんの過激さが際立っていて、少し笑ってしまいました。笑笑 茂木誠さんと並びましたときは、静かな中にも激情を秘めている二人というあたり、よく似ていたものですが、この二人ですと、そうなるのかぁと。笑
カトリックはアングロ・サクソンの闘争心に歯止めをかける役割があった。組織化したあたりからおかしくなったという指摘は目から鱗でした。つまり、あれだけ残酷な戦争の歴史を辿ってきた西洋は、「あれでも”マシ"だった」のだと!カトリックの衰退とともに戦争 -
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ネタバレ血の日曜日事件など、かつて教科書で読んだものの、具体的に何があったのかよく知らぬままにいた出来事の多くが、「ああそうだったのか」と納得できる形で説明されています。
渡辺惣樹さんは、偉人の歴史には、女性がどう関わったかを調べずに語れないという着眼点が昔からあるようです。
今回も、ロシアが革命で斃れるきっかけとなった哀れな皇帝が、どのような経緯であったのか、女性への傾倒と、帝王学を学ぶはずだった父があまりに早く亡くなってしまった不幸などを通じて説明されています。
父に義理立てて遅らせた結婚ゆえ、彼を亡くせばすぐにでも式を取り持ちたいという個人的な想いには同情しますが、普通選挙に憧れる国民感情の -
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学校で習う歴史解釈とは違った断面から世界史を眺められる好著。
印象に残った点などをいくつか。
①ピカソやロバート・キャパは共産党シンパであり、『ゲルニカ』などの作品は共産主義勢力のプロパガンダ作品。
②FDRや妻エレノアは共産主義シンパ。晩年の二人は仮面夫婦。
③英国首相チャーチルに対する過大評価の風潮。二つの世界大戦に英国が参戦するのに重大な役割を果たしている。日本の歴史家は、チャーチル大戦末期に選挙で負けたことを無視しがち。日本への無警告での原爆投下をトルーマンに勧めていた。
④スターリンの死に様。スターリンを畏怖するあまり、発作に陥った彼に誰も近寄らずに処置が遅れてしまうことの -
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まえがき 渡辺惣樹
第一章国際金融家 vs.ロシア二〇〇年戦争
なぜかくも陰謀論と歴史修正を恐れるのか
陰謀と策略は世界の常識
実は二〇〇年以上続いている”戦争”
中央銀行を拒んだアレクサンドル一世
なぜリンカーンは暗殺されたのか
民間ではなく国家の中央銀行をつくったロシア
ロシア革命の本質は「ユダヤ革命」
「操り人形」のウッドロー・ウィルソンにつくられたFRB
ついに国際金融家の軍門に下るロシアとアメリカ
アメリカ弱体化で使い捨てられた「ソ連」
第二章ナポレオンと「哲人政治」の本流
プラトンの「国家」を耽読したナポレオン
歴史を変革したナポレオンの偉業
革命から哲人政治へ
なぜ「哲学者」は軽 -
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歴史を綴るのは過去を遡る行為である以上、知識の範囲(地球上全ての事実を知るのは無理)や思想、時代背景その他様々な要因に縛られて記載されているものとの前提で見る。いずれも一方的な見方をするのは危険だと考えて触れるべきだと思う。とは言え本書は最近の私自身の考え方に最も近く、私自身も否定する材料は探せない事から、見事に心を掴まれてしまう。
先の大戦(第二次世界大戦)は時間をかけてゆっくりと膨らませてきた風船、それは一つでは無く色も大きさも異なる多数の風船が膨張し過ぎてひしめき合い、ある日突然誰かが針で刺す様な行為で破裂した結果だとぼんやり考えてきた。
世界に破壊的な恐怖をもたらした大戦の要因とは何か -
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私は極端な政治的思想の持ち主ではない。左でも右でもない。少なくとも極左や極右ではない。
その前提で、この本は読んで損はないと思う。普段私たちが接しているメディアは強弱あるにしてもほとんどが基本的にリベラル系(あるいはリベラル系の受け流し)。つまり知らず知らずのうちにバイアスの掛かった見方の入った情報を浴びている訳で、この著書のように扇情的な陰謀論者とは一線を画す、冷静な保守側からの米国政治の裏側解説は貴重。
繰り返しますが、この著者の書いていることが全て正しい見方であり真実であるかどうかは分かりません。まあ、政治の世界は所詮は狐とたぬきの化かし合いでしょうから、共和党側にもダークな面は多々ある -
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いやー、危険な本である。
なぜ危険かと言うと、対談なので骨子の部分、触りの部分しか語られておらず、「詳しくは拙著『 』に書いたのですが」という感じになるので、その「詳しい」部分が気になってしまい、読みたい本がどんどん増えてしまうという…(苦笑)
しかし、この本を含めて、近現代の国際関係史はこの20年くらいの間に大きく通説か覆されているのですね…未だに教科書には反映されていないことが多数と思いますが。
例えば、どうやら私の知る「韓国併合」の背景もがらっと認識を改めなければならなさそうです。ほんと、外交は二国間関係だけでみてはいけませんね。背景にある多国間関係を見ないと。 -
Posted by ブクログ
「勝てば官軍」と言われるように、歴史というものは、勝者の視点で編まれるのです。
歴史修正主義、結構ではないですか。
埋もれていたというか、誰かが埋めてしまった事実を丹念に掘り起こし、多角的に歴史を見直してみる、そして、どう感じるかは読者に任せればいいのです。
ということで、
第1章 日本を深く研究していた欧米
第2章 英国自由貿易帝国主義と日米の戦い
第3章 日本とアメリカが作った朝鮮開国
第4章 ルーズベルトが仕掛けた日米開戦
最終章 若い人たちに伝えたいこと
あとがき
だいたい、日本史、世界史という分類の仕方がおかしいわけで、古代にしても、中世にしても、近現代にしても、全世界的な視点・動