史跡は語る 武蔵国(埼玉)編 教科書が伝えない歴史考察

史跡は語る 武蔵国(埼玉)編 教科書が伝えない歴史考察

1,980円 (税込)

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4.0

「なんにもない」と県民が自虐する地、埼玉県を旅した歴史家・渡辺惣樹氏が史跡の声を伝える──濃厚歴史浪漫
日米近現代史研究家である著者の今回の考察領域は、時間軸では日本の古代から近代までとロングスパンだが、視察エリアは武蔵国こと「埼玉県」限定。そう、「なんいもない!」と県民が自虐する埼玉県の古墳、寺社、城跡、古道、碑文、地質遺産を、著者が現地で視察し、戦後教育が教えなくなったエピソードにも触れつつ歴史浪漫を解説する。エリア限定と言いつつも、ひっそり佇む寺社、道端のひとつの碑文も歴史の眼で見れば、その場にいながら日本列島各所からピースが集まり、日本国史のダイナミズムが全国規模で広がるのである。全埼玉県民必読の書。
<本書の内容>
第1章 家康の遺骸は日光にはない(川越市)
第2章 渡辺綱は鴻巣からやってきた(鴻巣市)
第3章 氷川神社は古代祭祀場だった(さいたま市)
第4章 芭蕉の旅と斎藤実盛(草加市・熊谷市)
第5章 金錯銘鉄剣に記録された115文字(行田市)
第6章 日本武尊の東征の足跡を追う(秩父市)
第7章 古秩父湾 海辺だった秩父(秩父市・長瀞町・小鹿野町)
第8章 飯能戦争、帰化人、大東亜戦争の史跡(飯能市・入間市)
第9章 武蔵国から思う鎌倉武士の憂鬱(狭山市)
第10章 室町の関東はカオス、謀略に沈んだ太田道灌(越生町)
第11章 深谷の不思議と渋沢栄一(深谷市)
<本文より>
私には、旅先の現場に立つと、しゃべりたくてうずうずしている先人たちの声が聞こえる。
おれのことを、わたしのことを書いてくれという声である。
第2章で扱った渡辺綱は辞世の句を次のように詠んだ。
「世を経ても 分け越し草の ゆかりあらば あとをたつねよ むさしののはら」
先人の最高の喜びは、後世の人々にゆかりの地を訪ねてもらうことに違いないのである。

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史跡は語る 武蔵国(埼玉)編 教科書が伝えない歴史考察 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年12月12日

    渡辺惣樹さんによる埼玉歴史紀行本とあっては期待大で手にしましたが、期待以上の濃密さでした。歴史の中のある時代が中心の内容かと思いきや、幅広い時代に話は飛びます。さらにはブラタモリばりに地学・地形の話にも。著者の博覧強記ぶりには舌を巻くしかありません。
    正直、あまり馴染みのない時代の話は一読しても頭に...続きを読む

    0

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