竹内政明のレビュー一覧
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読んで知って得したこと3つ
(1)失敗はネタの宝庫
今となってはいい思い出となっているものを書いたり語ったりするといい。すべてできてしまう人間ほどつまらないものはない。転んでは立ち上がり、調子にのってはすっころぶ。それを笑って語れる人は、とても素敵だ。
(2)書き写すことは最高の文章鍛錬
池上彰さんも読売新聞の竹内さんも、文章を書き写し学んでいる。すごく書ける人が練習していて私が練習していないのは、とても変なことだ。そして、それで書けていないわたしは当然の結果だよねってなる。だから、すぐにはじめよう。
(3)プロの真似をしたい
池上彰さんは、普段は「です・ます」を多く使用する -
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大学時代の講義で未だに覚えている発言がある。「歴史が勝者の姿を書いたものであるとすれば文学とは敗者の姿を書いたものだ」というものだ。「日の当たらない人に、より多く言葉をかけたい」これは文章中に出てくる竹内さんの言葉だが、真っ直ぐに心を射抜いてくるのは「日の当たらない人」の姿を優しく克明に捉えているからだろう。竹内さんの文章は、単なる新聞のコラムで終わらず「文学」と言ってしまっていいと思う。
また竹内さんの文章の特徴として「引用」の多様さが挙げられる。竹内さんの圧倒的なインプットの量にはただ感服させられるのみだが、その多種多様な発言、名言、フレーズと一見無関係と思える話題とを結びつける発想力こそ -
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文章の論旨や、本の感想をどういう方向性にしようかという点では迷うことが多いが、伝えることが決まってしまえばそこから先でそれ程迷ったことはなかった。
しかし、この本を読んで自分がどれだけ無頓着に文章を垂れ流していたのか思い知らされ、今現在タイピングをする手が止まってしまっている。
文章の構成も考えず、適当に話を進めていなかったか?
先に読み進めたくなる工夫をしていなかったのではないか?
文中に無駄・曖昧な表現をしていないか?
表現や単語の選択は適当にしていないか?
私の答えは全て「YES」である。その他にもこの本の著者二人は様々な点に、細心の注意を払って文章を作成していることが伝わってきた。 -
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正しいことを言うときは少し控えめにするほうがいい。
まずは、何を書くかをはっきりとさせる
自分の小さな経験から入る。
なんでもいいから書いてみる。
書いているうちに結論が浮かんでくる。
要素を書き出す
言葉というのは、受け取る人によって、イメージがまったく違う。
これは誰に向けて書いた文章なのかを自覚しながら書く。
自分が腹の底から意味のわかる言葉以外は使わない。
わかりにくい文章を書いている人は、その物事についてよくわかっていない。
自分が本当にわかっていることを、自分の言葉で書くのが基本です。
これは誰に読んでもらうものかを常に意識しながら書く、というのが、文章を書く基本になる。
小学生に -
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毎日11紙に目を通すジャーナリストの池上彰さんは、読売新聞だけは1面下のコラムから読むのが常だった。
本書は、コラム「編集手帳」を2017年まで書き続けられた竹内政明さんの自選集。
執筆の心がけは、と問われ、日の当たる人より日の当たらない人により多く言葉をかけること、という。
人気力士の高見盛が引退しスポーツ面で大きく取り上げられた。その下に小さく、「武州山(ぶしゅうやま)も引退」という記事がでる。
同じ日に引退する2人が、同い年、同じ青森県出身で初土俵も同じ、と知り、竹内さんは翌日のコラムにこう記した。
◆相撲界が八百長問題で大揺れの頃である。弁護士などの調査チームが関取衆から事情を聴取 -
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文章の書き方本
池上彰さんと読売新聞社の「編集手帳」を担当する竹内政明さんとの対談本
正直あまり期待していなかったけど、めちゃくちゃ面白かった(笑)
お二人が褒める文章について「上手さ」はよく分からないところもあるけど、お二人が楽しくてしょうがないのは伝わった(笑)
あと池上さんが自分の書いた文章は時間が許せば、書き終わったらしばらく時間をおいてプリントアウトしてから読み直すって話してたけど、すごくよく分かる。
私も、まったく同じ。パソコンの画面のままではどうにもピンとこない。誤字脱字も気づきにくい。
どうしてか分からないけど、紙じゃないとダメなんだよね(笑) -
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元来、あまり対談形式の本は好きではないのだけど、この本はおもしろかった。池上彰さんの文章について、読む速度と理解の速度がそろうことで、すらすら読めるという評があるが、対談においてもその特長がが現れているようです。
テーマと読者の橋渡しになる構成や切り口、表現の豊かさを増すために、常に古事成語や文学・映画・身の回りのエピソードをストックしているという、プロの研鑽には頭が下がる。
古賀史健の「書く人の教科書」にもあった、豊かな文章を書くための努力と、そのノウハウについて惜しみなく語られている。
ジャーナリズムにいる二人ならではだと感じるのが、表現やテーマに対するメタ認知の力。
対象を限定しすぎ -
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文章の上達には、文を書くしかないと思ってたけど、違った。
たくさん本を読むこと。
そして好きな本を見つけて、「どうしてその文章がいいと思うのか」「どんな工夫がされているのか」を分析することが大事。
確かにこれが言語化できると自分の文章にも活かせそうだ。。
あと、良い文章を繰り返し書き写すこと。
どうして書き写すのがいいのかというと、書くことで一字一句と向き合うことになるから。
そうすると書き手がどんな工夫をしているかがわかったり、自分の癖に気付いたりできる。
あとは、文章のリズムを身につけることができる(音読でも良い!)。
池上さんも、直された原稿や、ベテラン記者が書いた原稿、ニュースを聞