G・K・チェスタトンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
チェスタトン初期の連作短編集。話の手法は、後のブラウン神父シリーズを彷彿とさせる、
発端は奇妙な出来事の発見→探偵役のさらに奇妙な行動→理由が判明してすっきり
という例のパターン。毎度、読んでる最中に訳がわからず読者すらも翻弄する読書体験がとても楽しい。
さらに、本作に感心したのは、タイトルにもなっている「奇商クラブ」というキーワードを使ってこの1冊を仕上げてきたという事。詳細は実際に読んで汲み取ってほしい。
解説も丁寧でわかりやすくて良かった。
(もし、本文を読んでて、チェスタトンの文章が理解しづらく躓きそうになったら、まず解説の最初の2頁程を読んでから本文にとりかかると少し楽になるかもしれ -
Posted by ブクログ
これは…ジャンルとしてはミステリになるのかな。
主役のガブリエル・ゲイルは画家であり詩人なので探偵というわけではないけど、行く先々で巻き込まれたりした事件を解決していく。
本人が言うには、自分も狂っているから狂人の気持ちがわかるらしい。
面白かったけど、文章がとても読みづらく感じた。
元の文章からしてそうなのか翻訳でそう感じるのか私が悪いのかはわからないけど、読んでて文章が頭にすんなり入ってこない感じがする。
でも最後まで読んだら、最初わかりにくかったこともなるほどそういうことだったのかと理解できたので再読したらもっとすんなり入ってくるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『標的の顔』
ハロルド・マーチが出会ったボーン・フィッシャー。発見した車に乗り射殺されたターンブル。屋敷に招かれた客たちと会の主催者ジェンキンス。ジェンキンスの射撃の腕に隠された秘密。
『消えたプリンス』
プリンス・マイケルと名乗る男。消えたプリンス・マイケル。事件の捜査にやって来た刑事ウィルソン。何者かに射殺されたモートンとノーラン。
『少年の心』
叔父に連れられて博物館にやってきたサマーズ・マイナー。博物館で盗まれた貴重なコイン。コインの警備にあたっていたモリス大佐。磁石を使った盗難。
『底なしの井戸』
底なしの井戸の付近で殺害されたヘイスティングス卿。事件直前までヘイスティングス卿