G・K・チェスタトンのレビュー一覧
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チェスタトンはブラウン神父しか知らなかったが、こんな作品もあったのか。
目眩く展開に圧倒されながらもどこか心地よい風が強く吹いている感じで読んだ。風の描写があったから、それがとても目に浮かぶものだったから、嵐の高揚感、黄昏前の開放感、子供っぽさ、そういうものを呼び起こしたせいかもしれない。
久しぶ...続きを読むPosted by ブクログ -
とんだ惚け神父に違いない、と読者が思わざるを得ない描写から始まるブラウン神父のお話。お団子のような外見とは裏腹に、実に論理的で明快・鋭い観察眼は後のアガサ・クリスティのポワロやミス・マープルのように人物の見た目と反する意外なほどの知性を持った名探偵……そういうスタイルがある。愛着を持て、人間味溢れる...続きを読むPosted by ブクログ
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ブラウン神父が過去の話をしていくという短編集で最後はフラウボーが締める。トリック全開な第3短編集と比較すると穏当であるがその分話の世界に入りやすかった。構成の工夫の結果なのかクオリティは保たれている印象。
個人的に思った事でファンの方には申し訳ないけど、フラウボーが相棒的ポジションから外れ話毎に登場...続きを読むPosted by ブクログ -
見た目は冴えないが、悪や犯罪に対して鋭い観察力・深い洞察力を持ったブラウン神父が事件を解決していく連作12篇。収録作は以下のとおり。
青い十字架
秘密の庭
奇妙な足音
飛ぶ星
見えない男
イズレイル・ガウの誉れ
狂った形
サラディン公の罪
神の鉄槌
アポロ...続きを読むPosted by ブクログ -
修飾が多いが物語の骨格はシンプルでわかりやすいし謎に魅力がある。完成度が高い。トリックがシンプルなのもわかりやすくていい。
探偵のブラウン神父に魅力はない。フランボウの方がいい。Posted by ブクログ -
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このあたりでチェスタトンをどうぞ。
英国ミステリってだいたいミステリの全ジャンルを網羅してるなと思うのだけれど、怪奇・伝奇ミステリといえばやっぱりチェスタトンになるでしょう。
これもしかし、誰訳で読むかによって随分印象が変わりそうでもある。注釈の付け方とか――注釈を訳文の中に盛り...続きを読むPosted by ブクログ -
短篇4篇+戯曲1篇収録。中でも『高慢の木』が最高に面白かった。私としてはチェスタトン入門に何を読めば良い?ときかれたら、この中篇作品を推せば良いのではないか、と思っちゃうぐらい、見事にチェスタトンの面白いところが詰まっている逸品です。
導入の「人を喰らう」と噂される怪樹の逸話と奇妙な昼食会、市長が行...続きを読むPosted by ブクログ -
チェスタトンの面白さがやっと分かってきた感じがする。
高校から大学にかけて、ドイル、クリスティー、クイーン、カーと読んできて、そこからブラウン神父に手を伸ばした。当時は何かひねった文章というイメージが強く、チェスタトンの逆説というような解説を読んで、こういうものを逆説というのかと、良く分からない...続きを読むPosted by ブクログ -
G.Kチェスタートン(1911年M44年)
ブラウン神父シリーズ初読み。世界三大探偵はホームズ、ポアロとブラウン神父らしいとも。
小柄で団子鼻でパッとしない神父さんと天下の盗賊から足を洗った長身イケメン探偵の凸凹コンビが深い洞察で難解な事件を解決してゆきます。ゆるーい設定BBCドラマシーズンは大好...続きを読むPosted by ブクログ -
読みにくい文章だけどちゃんと面白いと感じさせてくれる、ホント不思議なブラウン神父シリーズ。
短編集なのにどの話も真相を知ると「はあなるほどそうきましたか!」と思ってしまう。
謎解きはもちろんのこと教訓めいた一言が意外と刺さるお気に入りの一冊になりました。Posted by ブクログ -
作家名も題名も既知のものだったので蔵書リストをチェックしたが見当たらないので購入。
読んだ覚えあったけど、ふつーにおもしろい!
隙間時間に手に取りやすくて良いんだよなー。Posted by ブクログ -
『クレイン大佐のみっともない見た目』
ある日突然帽子の代わりにキャベツをかぶり始めたクレイン大佐。村の人々は気にはなるけど追及はできない状態。隣人の従姉妹で画家のキャサリンが初めてキャベツを指摘する。クレイン大佐が語るキャベツをかぶる理由。
『オーウェン・フッド氏の信じがたい成功』
テムズ河の河畔...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ第5短編集にして最終作。風采の上がらなかった神父も世に知られる人物になったしフラウボーも前作で分かるよう過去の人物になった。
実は本書収録の『村の吸血鬼』は本短編集の後に発表されたものだが作者の死去に伴いここに掲載されるようになった模様。たぶんフラウボーが出てきた話が本当のラストで次作は新シ...続きを読むPosted by ブクログ -
冴えない風采ながらも鮮やかな知性を光らせる名探偵ブラウン神父シリーズ3作目。前作とはだいぶ期間が空いているためかシャーロック・ホームズを意識した『復活』が冒頭に収録。解説によると第4作目とは時期的に重なっており意図的に振り分けた模様。そのためか本作では不可能犯罪系というかトリッキーなのが多い。個人的...続きを読むPosted by ブクログ
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素直な筋の小説がかなり少なくて、脇道にそれたりどうでもいい表現のところでページを費やしていたりする。執筆された時期が1936年なのもあって共産主義・社会主義やら戦争の話やダーヴィンのことも出てきて時代を感じる。さらにイギリスの劇のパントマイムが題材になっている話があって、イギリスの風俗に詳しくないと...続きを読むPosted by ブクログ
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2023/7/15 一旦休止とする。表紙イラストと題名に惑わされないように。なかなかクラシックで格調高い文体。ただ、短編集ながら読み通すにはエネルギーが必要。シリーズを読み込む気にはなれない。この一冊はます完読したい。Posted by ブクログ
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ブラウン神父で知られるチェスタトンの短編集ですね。 旧版は本筋の短編集の他に凄く面白い中編が2つも入ってるらしいのですが今回読んだのは新訳版になります。 奇抜な手法で利益を上げる秘密結社「奇商クラブ」、主人公たちの前に訪れる面妖な人物たちは一体どんな稼ぎの術を・・・?
奇譚の名にふさわしい六編...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い、と感じるんだけど、今ひとつ入り込めなかった……。
「ブラウン少佐の途轍もない冒険」、「赫赫たる名声の傷ましき失墜」が結構よかったかな。Posted by ブクログ -
はじめの50ページ辺りまでは、一体どういう話なのか良く分からずなかなか読み進められなかったが、イノセント・スミスの不可解な行動ー会って間もない女性にプロポーズする、拳銃を撃って危うく人を殺しそうになる、プロポーズした女性を置いて馬車で逃げようとしながらまた戻ってくるなど〜を見て断罪しようとする側と...続きを読むPosted by ブクログ