あやときのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ守りたいこの日々。
バレンタインやホワイトデーなど日常のイベントを楽しむ真紀と馨。前世で夫婦だった、でも今世の人間の生を楽しむなら、恋人らしいことをしてもいいじゃないか——そんな2人の日常が軽やかに描かれて、また仲間たちの想いも語られる。そんな浅草の日々。しかしじわじわと侵食する危険。
妖として生きることにした由理が、新しい生活に馴染んでいく途中なのが微笑ましい。相変わらずの大黒天も頼もしく、おもちやミカがかわいい。そして今回ラストで捕らえられてしまったスイ。口調もあってあまり深刻な気はしないが、次の巻が楽しみでもあり少々心配でもある。 -
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ネタバレついた嘘は、ひとつの我儘と矜持。
京都から帰った最強あやかし夫婦、次に明らかになる嘘は、鵺の由理の嘘。彼女の妹が鍵となる。由理の正体は、前巻ラストで示されていたのですが、なるほど、そういう感じで人間の世界にいたんですね。妹ちゃんはほとんど今回初登場に近い状態で、いきなりこんなに大きな役割なので、正直あまり深く共感できなかったけれど。むしろ、凛音とか茜の方が大きく心に残ったかもしれない。凛音これもう絶対いい人だし。立場は同じにできないけれど、最終目標は近いところにあって、ただし手段に問題アリ、という。彼だけに限らず、前世と関係したり、またはあやかしと人間の関わりに関して意味を持つキャラクターが -
Posted by ブクログ
ネタバレやってきました文化祭!
陰陽局や黒幕の存在は気になるが、真紀はひとまず学園生活に力を注ぐ。美術部部長の大黒先輩ーー実は大黒天様ーーに巻き込まれ、前世の夫・馨や、友人・由理とともに文化部連合で文化祭に参加することに。
人との交わりを積極的に捉えられていなかった真紀も、文化祭に参加したことを肯定的にかみしめる。一方、妖怪や陰陽局の手は確実に真紀たちへと伸びてきている。父母の死にかかわったルー・ガルーへの真紀の態度が、彼女のこの世の生を良い方向に導いてくれたら。
眷属ミカがどうしてもかわいいし、陰陽局の茜も憎めないキャラクター。青桐の怪しさ、そしてとうとう出てきた安倍晴明=叶冬夜が気になる。