「選択」編集部のレビュー一覧
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「選択」編集部『日本の聖域 シークレット』新潮文庫。
シリーズ第5弾。文庫オリジナル。読めば、読むほどイヤになる……
大儀を楯に意味の無い協会を次々設立、大儀を果たさず、利権とカネを貪る政治家や役人たち。この世はお先は真っ暗で、もはや何を信じて良いのか解らぬご時世。誰がこんな世の中にしてしまったのか。
桜を見る会なんぞは可愛いもの。政府や政治家は悪行の限りを尽くし、役人は次々と天下り先を模索し、仕事もしないで一生困らぬほどの大金を手にする。医者も同様。マスコミも良心を失ったのか最近は弱いもの虐めみたいな報道ばかりで、世の中を変えようなんて気合の入った報道は全く見ない。一般の会社でも本社か -
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「選択」編集部『日本の聖域 ザ・コロナ』新潮文庫。
シリーズ第6弾。
非常に面白いのだが、読めば読む程に沸々と怒りが涌いて来る。特に第一部のコロナ禍に関連する記事が面白く、政府や専門家会議の馬鹿さ加減には呆れるばかり。
第二部と第三部は日本の組織や制度の問題点や裏側が描かれる。金や権力に群がる欲の皮が突っ張った輩の多いことに驚くが、日本という国は昔から一向に変わることが無いようだ。そんな輩がコンプライアンスだの平等だのほざくのには笑止千万。
2020年の始めから現在まで世界は新型コロナウイルス感染症に揺れた。政府の行き当たりばったりの無策の連発と専門家会議という名の素人集団の無能ぶり、 -
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「選択」編集部『日本の聖域 クライシス』新潮文庫。
会員制情報誌『選択』に連載された、現代日本の不可侵領域の実態を暴いたルポルタージュ・シリーズ第4弾。文庫オリジナル。
無駄で有害な健康診断、監視大国ニッポン、危険だらけの食肉加工品、事故だらけのJR、子宮頸癌ワクチン、野放しの精神障害者殺人、地方テレビ局淘汰・再編、宗教法人課税、帝国データバンク、聖教新聞、といった日本の不可侵領域をペンというメスが切り裂き、真実の一端を明らかにする。
所詮はカネか。今更ながらカネのためなら他人を犠牲にし、食い物にしようと蠢く輩の多いことに驚く。日本という国は大昔から一部のヒヒ爺どもが次々と巨大な集金シス -
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年間購読制月刊誌『選択』の看板連載『日本のサンクチュアリ』の、新潮文庫化第三弾。2012年5月号からの25号分をまとめたものを、2014年7月に単行本で出版、、2016年11月に大幅に加筆の上、文庫化したものである。
まず驚いたのは、冒頭で『選択』編集長が述べている、世界のジャーナリストらが参加するNGO「国境なき記者団」が発表している「報道の自由度ランキング」である。それによると、日本の報道の自由度は2014年度において180ヶ国中59位で、所謂先進国の中で最下位なのだという(更に、2015年度は61位、2016年度は72位)。その理由としては、ナショナリズムの高揚を担い特権を享受する記者ク -
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年間購読制月刊誌『選択』の看板連載『日本のサンクチュアリ』の、新潮文庫化第二弾。2012年5月に刊行された単行本を、2014年7月に大幅に加筆の上、文庫化したものである。
本書で取り上げられた25のテーマのうち、地震予知、原子力村、福島原発を作ったGE、被曝医療、除染事業、子どもたちの被曝、東京大学地震研究所と、7つが東日本大震災に関連したものとなっているが、未曽有の被害を与えた大震災・原発事故でさえ、一部の関係者を利するだけの聖域を生み出しているという事実に言葉を失ってしまう。
また、導入部分では、『選択』の編集長が、『選択』2007年9月号で原子力安全・保安院の問題を取り上げながら、福島原 -
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『選択』は、1975年に創刊された、書店の店頭では購入することはできない年間購読制月刊誌。
執筆者はいずれも匿名で、それ故に内容の信頼性は高いと言われ、その中でも、『日本のサンクチュアリ』は、体制側に既得権益があるために、大手マスコミ等ではなかなか触れられない組織や業界の実態・問題点を明らかにする、本誌の看板連載である。
本書は、その中から26のテーマを選び2010年に出版され、2012年に大幅に加筆のうえ文庫化されたもの。
例えば、
人工透析ビジネス~「日本透析医学会の言う基準に至らなくても、治療の現場では透析を前倒しで導入している。透析患者は病院で作られている。透析患者は一人月40万円の収 -
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前作に衝撃を受け購入。すぐ読んだ。
今回は当然だか原発からみと、地震予知問題が多く取り上げられているが、私が一番興味深かったのは、農業問題。仕事で山形に行く機会が多かったので、加藤紘一の発言は納得できる。
その時の実感としては、地方は確かに疲弊してる部分もあるが、過度に恵まれているところもある。いま、TPPの問題がやかましいが、こと農業に関しては、保護政策を優先するのではなく、真に、国民の利益をしっかり考え進めて欲しい。
人によっては、経済性ばかりでなく安心を求め国内産を選ぶ人も多いと思うし、品質で、世界で勝負できる作物も一杯あると思う。問題なのは、やる気のある農家を、補助金や種々の保護 -
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入管管理局、生保「総代会」、「人工透析ビジネス」の内幕、パチンコ業界、厚労省の犯罪「ドラッグラグ」…日本の『聖域』に巣食う輩を追及する連載を単行本化されたものです。『真実』がえぐり出されております。
こちらが「日本の聖域」の第一集です。本来だったらこっちを先に読むべきでありました。本書は月刊誌「選択」創刊号以来の名物連載から精選された記事26編を収録したものでございます。「3・11」で大きく露呈したとはいえ、いまだ一見すると見えませんがしかし、厳然と存在する日本の暗部や政治的・経済的癒着の構図、さらには官僚組織の病理などを切れ味鋭く抉り出しており、ページをめくるたびに怒りに震え、しかし、記者 -
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決して明るい内容ではないが、面白く読めたと思う。週刊誌っぽいネタはともすれば揚げ足とりのように感じられて、決して好きではない。週刊誌って読まないし。これは週刊誌連載ではないけどさ。書かれた側の言い分もあるだろうな、と。すべての結論というか、腐敗の動機が金しかないというのも、なんとも人間を単純化しすぎていないか?と思うのだ。わかりやすいけどね。とはいえ、読んでいると、これはどう言い訳するというんだ?というのも、たしかにあってさ。多額の予算を得ていながら、実績を出していないとかね。言い換えれば、ちゃんと仕事するなら、払うものは払っていいと思う。だから、せめて言い訳できるくらいの仕事はしようよ、と。