【感想・ネタバレ】日本の聖域(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年10月28日

"日本社会の縮図。あらゆる分野にわたって日本の課題が語られている。それぞれ興味深く読める。
参考になる文献集なども付けてくれたら、より興味を持った人が深く学ぶことができると感じた。
もうすでに、思慮深い人々は自ら調査研究していることなのでしょうが。。"

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Posted by ブクログ 2017年01月30日

官僚の腐敗ぶりは何となく想定内という印象を受けたが、特に厚労省はひどいなあ。それにしても、何故マスコミは報道しないのか不思議だ。ニュースねたにすらならなくらい普通のことだということなのだろうか。

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Posted by ブクログ 2016年11月23日

『選択』は、1975年に創刊された、書店の店頭では購入することはできない年間購読制月刊誌。
執筆者はいずれも匿名で、それ故に内容の信頼性は高いと言われ、その中でも、『日本のサンクチュアリ』は、体制側に既得権益があるために、大手マスコミ等ではなかなか触れられない組織や業界の実態・問題点を明らかにする、...続きを読む本誌の看板連載である。
本書は、その中から26のテーマを選び2010年に出版され、2012年に大幅に加筆のうえ文庫化されたもの。
例えば、
人工透析ビジネス~「日本透析医学会の言う基準に至らなくても、治療の現場では透析を前倒しで導入している。透析患者は病院で作られている。透析患者は一人月40万円の収入が見込め、患者の存在は病院経営にとって生命線である」
ドラッグラグ~「無駄な治験、無駄な審査を続ける理由は明快で、この悪しき制度がある限り、行政にも製薬企業にも医療界にも多くの雇用が生まれ、業界全体が潤うからだ。いわば新薬開発という「公共事業」である。患者の命などは二の次で、大事なのは「創薬ムラ」の利権死守。それが我が国の薬事行政の正体なのだ」
ペット市場~「ある犬種がブームになると、数年後にそれが大量に保健所に持ち込まれ処分されているのはよく知られた事実だ。06年までは毎年十万匹以上の犬が保健所で、「安楽死」という名のもと、炭酸ガスにより窒息死させられ、猫も入れれば、その数は三十万匹を超える」
といった具合である。
本書では、そのほか、生保「総代会」、パチンコ業界、原子力安全・保安院、農林中金、国連大学、独立行政法人、国立大学法人化、食品安全委員会、日本相撲協会、NHKなど、いずれも興味深いテーマが取り上げられている。
(2013年6月了)

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Posted by ブクログ 2013年04月20日

入管管理局、生保「総代会」、「人工透析ビジネス」の内幕、パチンコ業界、厚労省の犯罪「ドラッグラグ」…日本の『聖域』に巣食う輩を追及する連載を単行本化されたものです。『真実』がえぐり出されております。

こちらが「日本の聖域」の第一集です。本来だったらこっちを先に読むべきでありました。本書は月刊誌「選...続きを読む択」創刊号以来の名物連載から精選された記事26編を収録したものでございます。「3・11」で大きく露呈したとはいえ、いまだ一見すると見えませんがしかし、厳然と存在する日本の暗部や政治的・経済的癒着の構図、さらには官僚組織の病理などを切れ味鋭く抉り出しており、ページをめくるたびに怒りに震え、しかし、記者たちの寸鉄でえぐるような筆の鋭さに、なるほどなぁと最後にはうなづいてしまったしだいです。

自分が印象に残った箇所はパチンコ業界で警察と業界の癒着を抉り出し、創価学会の『エリート』たちが以下に国家中枢に食い込んでいるかを詳細に描き出し、巨大な『ペット市場』の裏側で人知れず毎年30万匹が『処分』されているという話や、検死制度の杜撰さが本来事件になるはずだったものをうやむやにしていくという事実。さらには当時渦中にあった日本相撲協会の『ごっつぁん』体質。そして、「みなさま」のNHKが実は巨大なメディア帝國を築いていると言う話は、本当に読み応えがありました。

今ものすごく問題になっている原子力安全・保安員についても鋭い筆誅が加えられており、こういった『聖域』に守られていて、『甘い汁』を吸っているのが日本と言う国の本質なのかなと。読んだ直後には暗澹とした気持ちになりましたが、それをまず知ることからが始まりだと、そんなことを自戒としております。結構読むとショックを受けるので、あえて万人にはオススメできませんが、よろしければ一読をされていただけると本当にありがたく思います。

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Posted by ブクログ 2013年03月31日

聞いた話しも多いが、今の日本に絶望する。カネカネ、利権、権力への欲望。やはり、官僚は腐ってるのか。
筆者は匿名との事だが、原子力委員会、相撲協会など、先を見通した筆致に敬服する。
個人的には、透析ビジネスやドラッグラグの問題に-身近でありなから、知らなかった-考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2013年03月11日

 こんな雑誌が世の中には刊行されているのか?と思いつつも興味深く読んだ。ネタとしては想像がつくが、実際問題として記事を読むと、全く何も知らないことに愕然。さらに、なんの手もうてない状況にもどかしさ倍増。言いようのないいらいら感に苛まれた。
 情報を得た瞬間には色んな思いを馳せるが、すぐにのど元をすぎ...続きを読む、何もなかったようにいつもの思考ルーチンに戻る。今回はこの刺激を受けて、どうなるのか?と客観視してみる。各話題が、確かに衝撃的であるが、取り付くしまがなさそうなのがむなしい。

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Posted by ブクログ 2019年04月07日

国民は知らない。自分たちの財産を食いつぶす輩がいることを。新聞やテレビには報じられない闇があることを。しがらみにまみれ、権力、利権、欲望渦巻く日本の病巣―。中央官庁、司法、医療、教育など、国民生活に密接するこの国の中枢で何が行われているのか?26の組織や制度のアンタッチャブルな裏面に迫り、その知られ...続きを読むざる素顔を暴く。会員制情報誌「選択」の長期名物連載。

シリーズ第一作。知らなかった方がよかったかも。

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Posted by ブクログ 2017年06月22日

眠れぬ夜にお薦め。この本を読めば、、、、腹が立って眠れません(^_^)b 市民がさほど意識しない領域が、一部の限られた関係者に食い物にされている事例が多数提示されている。NHK、相撲協会、原子力安全・保安委員会等々。情報量の多さを感じさせない簡潔かつ軽快な筆致は、背後にある膨大な取材記録を感じさせる...続きを読む。あの池上彰さんも巻末の解説で「慧眼に頭が下がる。」としている。
会員制雑誌「選択」の連載記事を、ライバル誌である新潮社が書籍化。こんな雑誌、こんな本があったんですね~。まだまだ、不勉強です。

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Posted by ブクログ 2016年10月17日

私利私欲で国民の税金を掠め取ろうとする人々がいる。知らないところで何が行われているのかを浮き彫りにする。2016.10.17

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Posted by ブクログ 2013年05月06日

日本の中にはうんざりするほどの聖域という名の利権がある。無力感ではなく、何とかしなきゃいけない、と思うエネルギーとしたいものだ。

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Posted by ブクログ 2013年02月16日

読み進むうちに暗澹たる気分になってきたので、この辺りで止めておこう。
原子力安全・保安院は今思えば慧眼だったね。

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Posted by ブクログ 2013年01月18日

雑誌『選択』記事の文庫化。表層化する前の記事などはさすがと思わせる。1テーマ毎のページ数が少ないのでポイントのみの記述になってるのがやや不満だが、雑誌記事だからしょうが無いかな。

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Posted by ブクログ 2012年11月29日

問題点を発見する取材力は確かなものがあるが、一つのテーマについて掘り下げが少し弱いように感じた。
また、書いているうちに筆が滑ったように感情の迸りが見えるところや、問題点を指摘したうえでの改善すべきポイントの提案が少ないところが気になった。
ただ、一般メディアが触れにくい巨大な組織・業界にも気兼ねな...続きを読むく不正を暴き続けるこの雑誌は、社会を少しでも改善するために不可欠ではあるように感じる。

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