フレドリック バックマンのレビュー一覧
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2016年初版。スウェーデン映画で作品を知り、ハリウッド作品も鑑賞しました。面白かったので、原作を読んでみました。主人公は、59歳・最愛の妻を亡くし、仕事も無くして後追い自殺を決意しています。偏屈な人間です。ご近所付き合いもなく。ひとりぼっち。そんな彼が隣に越してきた家族と関わるのちに、変わっていきます。作品の中で最愛の妻との出会い・悲しい出来事・素敵な逸話が出てきます。主人公が、ただただ偏屈な人間ではなく優しくて可愛い男だとわかってきます。タイトルの通り「ひとりぼっち」ではなくて「幸せなひとりぼっち」なんだと感じさせてくれる作品でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『おばあちゃんのごめんねリスト』を読んだ後だったので、ブリット=マリーという人の存在を知っていたからこその、ストーリー展開の予想や期待があったのだけど…
ワクワクして、ハラハラして、クスッとなって、ドキドキして、ウルウルきて…最後は予想とは違った!
最初は私なりにブリット=マリーにはこんな幸せをつかんでほしいという思いがあったけれど、ブリット=マリーの心情に触れていく中で、後半はブリット=マリーはどんな選択をするのだろう?と、そういう思いで読んでいた。
ブリット=マリーのお話を楽しみながら、人生や愛についてのたくさんの心に響く言葉があった。
「人生とは共同体。自分だけのことじゃない。」
「まったく新しい人生をはじめるには、もう遅すぎる。」など、そんなのは理由にならないし、大切な人たちは自分のことをちゃんと見ていて理解してくれていた。
えいっ!と、この選択をしたとして、その先はどうなるかなんてわからない。でも、応援してくれる人たちや、待っていてくれる人たちがいる。
ブリット=マリーはあるきっかけから、一歩を踏み出して自分の世界を広げた。自分で自分の人生を選んだ。
ブリット=マリーのステキな人生を、自分のことのように感じて楽しむことができた本だった。
私も、自分で〝選択〟してきて今がある。けど〝状況のなりゆき〟での今もあるかもしれない。
自分の人生。今から何を選択しようか。
フレドリック・バックマンの本、やっぱり面白くて好きだ。 -
Posted by ブクログ
ここ最近読んだ本の中で一番良かった。
頑固おやじなオーヴェはカールじいさんを思わせるキャラクターで、最初から好感を持てた。
外国作品によくある長ったらしい比喩表現に辟易しながらも、
ページをめくる手をとめられなかった。
また読みたいと思えた本はここ最近では久々。
じんわりと心温まる話ながらもちょくちょくクスッと笑えるパートもあり。登場人物全員愛しいと思えたのはこの作品が初めて。
特にポンコツなパトリックが好き。
以下お気に入りのフレーズ
◎ずっとくすくす笑い続けていて、その合間に喋っているようだった。それもシャンパンの泡ならこんな風に笑うだろうと想像するような、くすくす笑いだった。
なんて可愛い表現なんだろうって思った部分。シャンパンの泡を擬人化する発想もすごい。
◎家の中から悲しみをせっせと箒で吐き出すのだ
くすっとしたけど、一理あるのかもと思えて気に入った。
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トム・ハンクス主演の『オットーという男』という映画を、映画館で見た。この映画は、スウェーデンの映画『幸せなひとりぼっち』のリメイクだそうで、本書はその原作本。
始めは、この作品がコメディだとは知らずに映画を見ていた。トム・ハンクス演じるオットーが常に怒っていたし、何度も自殺を図ろうとするから。でもオットーが死のうとするたびに、必ず邪魔が入って死ねない。まるで神様が彼を死なせまいとしているように。それがなんともおかしくてつい笑ってしまったのだけど、のちにこれがコメディだと知り、なんだ笑って正解だったんだ、とちょっとホッとした。そして切なさが残った。
後日、この原作を読んでみたら、映画以上にクスッと笑えるところがたくさんあり、映画以上にギュッと切なくなった。映画には描かれていなかった、主人公オーヴェの過去をたっぷり知ることができ、オーヴェが何を大切にして生きているのかがよくわかったから。映画を見ただけではわからなかった深みを、とことん味わえた。
オーヴェという男は、怒りと哀しみでできている。いつも怒ってばかりで気難しく、とにかく間違ったことが嫌い。〈正義、公正、勤勉な労働、正しいものが正しくある世界。それを守ることでメダルや卒業証書や褒め言葉がもらえるわけではないが、それが物事のあるべき姿だという理由でオーヴェは信念を貫い〉ている。そんなオーヴェだが、読者は、読めば読むほど彼のことを好きになっていき、読み終わる頃にはもう家族のように大好きになっている。
訳者あとがきにあるとおり、〈ジワジワとくる、すごくいい本〉です。この作品に出会わせてくれた夫に感謝。
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最高です。
映画から入り、原作に至りました。
笑える上に感動させられます。
主人公であるオーヴェは度が過ぎる偏屈オヤジ。
しかし、読み進めるうちにそれはただ変であるのではなくて、オーヴェ自身の信念に拠るものだと解るにつれて面白さに加えて尊敬や愛着が湧いてきます。
本当に面白くてサクサクと読み進めてしまうのですが、ただただ楽しんでるだけなのにオーヴェの生き様に心打たれている自分に気付きます。
心にじんと染みるものを感じさせつつも、説教くささなんてない。(もちろんオーヴェはオヤジなのでちょっとした説教は垂れますがw)
人生の大切なものを笑いで包んでくれているように感じました。ソーニャの教え方もこんな感じだったのかなと。
あと個人的に気になった事。
オーヴェの手紙の最後の文章にあった
「住居エリア内に車を入れさせるな」
これ笑いどころなんですかね?
自分はずっと堪えていたのに、この文章でやられて涙腺崩壊しました。
何故かわかりませんが。
ともあれ最高の小説です。
映画も最高なので未読or未視聴であれば是非是非おすすめします。
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Posted by ブクログ
ネタバレスウェーデンの偏屈なおじさんが妻に先立たれて職を失い、妻のところに行こうとして何度も自殺を試みるも、隣人たちのせいで失敗する物語。
偏屈なおじさんは自分の信念があって、一貫して妻を愛していて、周りに好かれている。読者も最初は偏屈じじいって思うけどだんだんオーヴェが好きにぬっていく。
パルヴァネやイミーなどの隣人たちがまた良いキャラしていて、にぎやかで楽しそうな団地だなと憧れる。
クスッと笑えて、そして泣けます。淡々とした文体がまた良い。
スウェーデン人が家や家族を大切に思っている価値観を感じました。
久しぶりの小説だったので少し読むのに時間がかかりましたが、とても面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『幸せなひとりぼっち』を読んで、著者の他の作品を読んでみたいと思い『おばあちゃんのごめんねリスト』の本を開いた。
この本は初めはすごく読みにくい。でも読み進めるうちに〝こういうことだったんだ〟と、どんどん謎が解けていく感じで面白くなった。同時に、登場人物一人ひとりの姿がとても魅力的に目に浮かんでくるようになる。
どの人もが大事にされていて、人生はかけがえがなく、人は愛おしいものだと改めて感じさせてくれた。
おばあちゃんやエルサの物語は、いいことばかりの人生でないけれど本当に素敵だ。
それが語り継がれ、おばあちゃんは亡くなってもエルサや残さた人たちの中に物語として残っていくのはなんて幸せなことだろう。
私自身は物語を語ることが得意ではないから、
愛する家族のことや、これまで出会ったいろいろな人たちのこと、私自身のことを、周りの人たちへの感謝、思いやりという方法で承継したいと思う。
大好きな人が自分の傍からいなくなるのはとても悲しいし辛いことだ。
《眠りのふちの大地》では、さようならとは言わない。〝またあとで〟と言う。
このことにすごく救われる。
エルサの心の中にはいつもおばあちゃんがいるし、エルサは大好きなおばあちゃんにまた会えるのだ。きっと。
面白くて深みのある本だった。
この著者の本がまた好きになった。
次は『ブリットマリーはここにいた』を読もうと思う♪ -
Posted by ブクログ
ネタバレクスッと笑えて、どうなるのかと想像が膨らみ、最後はじんわり涙が溢れた。
若かりしオーヴェと歳を重ねたオーヴェは、私には少し違う人物にも捉えられた。
〝うすのろ〟〝毛皮のブーツ〟〝金髪の棒っきれ〟…今のオーヴェには周りの人間(犬)がそんなふうに映るんだと、人々の姿を想像して笑ってしまった。
昔と今の話が交互になって構成されていて、ページが進むごとにどんどんオーヴェに魅力と愛情を感じていった。そしてパルヴァネもとても魅力的。ネコも。
パルヴァネと出会ってからの話がとても味わい深くおもしろく読めた。
あたたかさを感じて読後感はいい。
著者の他の作品も読んでみたい。