久山葉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
可もなく不可もない、そんなミステリーになってしまった感がある。
解説にもあったが、見事にリスベットという難しいキャラクターを前作の作者から引き継いでいるという点は、お見事。ただ、扱うテーマが、少し安易で、結末が予想されてしまった。特に下巻は、上巻に比べ種明かしをしていくはずなのに、読むスピードが上がらなかった。それはきっとストーリーの絡みが薄かったからであろう。冒頭のイスラムのファリアの悲哀の話と、ダンとレイの話の絡みが、順序を絡ませ描いている割には、最後まで平行。その点がスピードが進まない理由でもあり、それぞれの話の落としどころもなんとなくわかってしまう、そんなちょっとしたところでスピード感がなくなるって感じる。
ただ、最後のリスベットの弔辞はジンときた。何かのドラマでも同じこと言っていたが、人間おせっかいなくらいなほうがちょうど良い。そうしていると、相手は必ず振り向いて理解し合える、そんなメッセージをリスベットが弔辞でいうなんて意外ではあり、リスベットらしいと思った。
※解説の女性のヘイト小説の分析は面白かった。日本ってここまでつよい女性って、ゼロゼロくノ一や、梶芽衣子みたいな漫画で描かれているが、少しお色気気味でハードボイルドにはなりきれない。これはきっと日本のかわいい文化があるからだと思った。