ユーザーレビュー 満潮 下 シッラ・ボリリンド / ロルフ・ボリリンド / 久山葉子 「ミステリーは二度目がおもしろい」の自説を再確認。特に北欧ものは名前がすんなり入ってこないので一度目は登場人物一覧を何度も見返すことになり読書のリズムに乗れないというのもある。 スウェーデンの作品中にリンドグレーンの作品名や作中人物の名前が出てこないことってない。スウェーデンの人たちにとってどれほど...続きを読む血肉になっているのかがわかる。リンドグレーンが誰よりも好きな私としてはうれしい発見。 Posted by ブクログ 満潮 下 シッラ・ボリリンド / ロルフ・ボリリンド / 久山葉子 “コールドケース”(=未解決事件)と“ホットケース”(=進行中の事件)とが交錯する中、余りにも意外な事実、真実が明らかになって行く… 本作を読み進める中、何となく「外国のテレビドラマでDVD数枚に収まったモノを、一気に観ている」時のような感覚を覚えた…本作の作者はスウェーデンで夫妻で活躍している脚本...続きを読む家であると紹介されているが…正しく、多彩な作中人物達の色々な行動が“意外な事実・真実”に収斂されて行くという、“人気ドラマ”のような雰囲気に溢れている。実際…この小説を原案に、スウェーデンで10話構成の連続テレビドラマも創られているようだ… お薦めな作品だ!! Posted by ブクログ 満潮 下 シッラ・ボリリンド / ロルフ・ボリリンド / 久山葉子 オリヴィアが必死で探していた行方不明の元捜査官は、意外なことにホームレスのなかにいた。過去を掘り起こすオリヴィアの行動が、意外な関係者たちを揺さぶる。一流企業の取締役、政治家、エスコート会社の経営者。そして最後にたどりついた真相は、オリヴィア自身が予想だにしないものだった。 それぞれのキャラクター...続きを読むの個性が出ていて、面白い。シリーズ化されているが、翻訳は途絶。残念。 本国ではドラマ化されているようだ。 Posted by ブクログ 満潮 上 シッラ・ボリリンド / ロルフ・ボリリンド / 久山葉子 警察大学の学生オリヴィアは、夏休みの課題で未解決事件を調べていた。刑事だった亡き父が、二十数年前に担当していた、ノードコステル島の砂浜に臨月の女性が生きたまま埋められ、溺死させられた、残酷な殺人事件だ。オリヴィアは話を聞こうと、当時父親の同僚だった男を探すが…。 大学の課題で、コールドケースを追う...続きを読むという着眼点がよい。国境を越えた事件になりそうなのは、あのシリーズを想起させる。下巻に続く。 Posted by ブクログ 満潮 下 シッラ・ボリリンド / ロルフ・ボリリンド / 久山葉子 目まぐるしい視点・場面転換に漸く脳が追いついた下巻。この目まぐるしさは一気読みしないと疲れるだけになりそう。登場人物が多い割には上手く描き分けられているものの、一人ひとりの心理描写が広く浅くで感情移入はしにくい気がする。加えてヒロインであるオリヴィアが悪い意味で癖が強い。感情移入以前に、他人のプライ...続きを読むバシーには土足で踏み込むくせに、自分は完全拒絶な態度が露骨過ぎて好きになれない。シリーズらしいのでこれから成長して欲しい。 予想を裏切る展開は楽しめたが、真相自体は大したこともなく(割とチープ)、一部意味深だった人達は次作以降へ持ち越し…という何とも肩透かしな終わり方だった。 辛口なレビューだが、一気読みすればドラマ(もしくは映画)風で面白いと思う。 Posted by ブクログ ロルフ・ボリリンドのレビューをもっと見る