岩崎晋也のレビュー一覧

  • REENTRY: イーロン・マスクとスペースXの野望:2009-2023年

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    スペースXの成長の軌跡を追う長編ノンフィクションの下巻。本書では、ファルコン1の後継機ファルコン9の開発、有人宇宙船クルードラゴン、そして過去最大級の打ち上げ能力を持つファルコンヘビーの開発がメインです。

    3度の失敗を乗り越え、民間企業として初めて人工衛星を軌道投入したファルコン1。このロケットで実績を積み上げ、そして次のロケットの開発に取り掛かるというのが普通の人の思考回路です。しかしイーロン・マスクはファルコン1の成功直後、その開発の中止を発表。そしてより打ち上げ能力の高いファルコン9の開発に軸足を移します。
    これはファルコン1の打ち上げ能力では打ち上げビジネスとしての展開に限界があると

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    2026年01月07日
  • LIFTOFF: イーロン・マスクとスペースXの挑戦:2002-2008年

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    驚異的な開発スピードでロケット産業に革命をもたらしたスペースX。その創成期から民間宇宙企業初の衛星軌道投入成功までの約10年間を、関係者の詳細な証言でたどるノンフィクション。

    会社設立から約3年で初のロケット打ち上げ、5年で軌道投入、そして誰も想像していなかったロケットの再使用システムの確立等々、スペースXが成し遂げた成果は際立っています。それを率いたのはCEOのイーロンマスク氏なのですが、本書はマスク氏一人ではなく、創業期から関わる数多くのエンジニアの群像劇として描かれています。

    上巻である本書のハイライトはスペースX初のロケット・ファルコン1の打ち上げが3回失敗してから、4回目への挑戦

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    2025年12月17日
  • LIFTOFF: イーロン・マスクとスペースXの挑戦:2002-2008年

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    宇宙産業に破壊的イノベーションをもたらした、スペースXの軌跡。訳者あとがきにもあるが、『プロジェクトX』みたいな印象。イーロン・マスクは人類が火星に移住できるようにする、というビジョンを一貫して掲げている。打ち上げのコスト削減や、ブースターの再利用などはあくまでそのための手段というか過程、というスケールの大きさに圧倒され、火星に行くのも夢じゃないと思えてくる。

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    2025年12月13日
  • LIFTOFF: イーロン・マスクとスペースXの挑戦:2002-2008年

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    ファルコン1のフライト4がハイライト。背水の陣で挑んだフライト。資金尽きかけだったが、失敗からの愚直な学びを反映し見事成功、そこから市場の反応が変わった。クワジェリン暗礁での合宿ロケット製造が壮絶だった…。自分なら耐えられなそう。

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    2025年12月03日
  • LIFTOFF: イーロン・マスクとスペースXの挑戦:2002-2008年

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    素晴らしく面白かった。スタートアップのドタバタが具体的に描かれていた。よくもまぁ、断片的な取材から、一つのストーリーに仕立て上げたものだ

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    2025年11月09日
  • 記憶するチューリップ、譲りあうヒマワリ 植物行動学

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    ネタバレ

    原題「The light eater」 に対する邦題が、「記憶するチューリップ、譲りあうヒマワリ」。
    まず、邦題が素晴らしい!。

    書かれている内容も、とても刺激的でした。
    1970年代のベストセラーのせいで、植物の感覚や意識に関する研究が長らくタブーとなったこと、それでも、近年の研究からわかったこと。
    植物は物理的接触を感じており、音を聞き、光から周囲を伺うことができるのみならず、近くの植物と自分の遺伝的関係もわかる、それら外部情報を得て、自分(根と枝先)が何処へ向かうか判断している。
    植物間や動物と、コミュニケーションを行っている。
    微生物も含めたコミュニティの中で生きている。
    れっきとし

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    2025年10月29日
  • WAYS OF BEING 人間以外の知性

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    ネタバレ

    人間以外の生き物、植物、AIの知性や価値観等について書かれていました。

    タコは人間の顔を識別でき、嫌いな人が近づくと水をかける。
    オジギソウは、何度も落下試験を繰り返すと学習して葉を閉じなくなる。
    木々は地中のネットワークでつながっている。
    気温上昇の移動速度は年平均0.42km。
    (1日に115cm)
    植物も動いている。
    人間を超えた(AIや異星人等)未来の世界、金属の農場等。

    400頁超で少々難解なところもありましたが、あまり知られていないことが多々あり、人間以外の知性について考えさせられる興味深い一冊でした。

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    2025年06月08日
  • トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

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    なんとなくタイトルに惹かれて買ったのですが、素晴らし過ぎた。アメリカのアパラチアン山脈に通る3500kmの超ロングトレイル。その全行程を数ヶ月かけて歩き通すスルーハイクの様子とその中で考えたことが書かれているのかなと思ったら、それはプロローグに過ぎなかった。虫や動物が作る道、例えばアリのフェロモンの道や象の道と人間の作る道との共通点や違いはなんだろうか。羊飼いや猟師がそれぞれの動物との関わりの中で道というものがそれぞれどのような重要な役割を果たしているのか、そして現代の舗装された道と自然の中に作られるトレイルとの違いはなんなのか。すべての疑問と思索が、各地を歩き訪ねることと連動していて、物理的

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    2025年01月15日
  • トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

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    ロマンチックだがそれが過度にならないようにバランスをとる知性的で中庸な文章が心を打つ。翻訳も素晴らしい。強引にジャンル分けするなら哲学的エッセイということになるか。
    すべての章がそれぞれに面白いがやはり彼の内省が前面に展開されるトレイル歩きがメインの章が特に素晴らしいと思った。

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    2024年03月31日
  • トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

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    著者の道についての探求の旅をまとめた本。
    原初の生物、虫、動物、人間と様々なテーマについて深掘りすべく、多くの場所に出向き、たくさんの専門家と話をしながら進めていく。かなりのボリュームがあるので、ちまちま読んでいたがようやく読み終わった。印象に残るエピソードが多かった。読後は銃病原菌鉄やサピエンス全史を読み終わった時のような、そこまでではないものの、中々の満足感がある。

    wildernessについての記述を少し。
    かつてはヨーロッパからアメリカへの入植者が用いていた。未開で野蛮であり、開拓して征すべき地帯を指す言葉として。一方で先住民族には生きているフィールドそのものでありwildernes

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    2023年04月02日
  • 世界ではじめて人と話した犬 ステラ

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    動物と話したい。自分のペットと話してみたい!

    古今東西、こうした夢を多くの人が抱いてきた。もし、その夢が実現するとしたら? それも、ドラえもんのひみつ道具のような特別なものを使わずに。

    タイトルをみて、「怪しい」とか、「トンデモ本か」と思ったあなた。ちょっと待ってほしい。著者のクリスティーナ・ハンガーさんは、アメリカの言語聴覚士(ST)である。STといえば、病気や障害など様々な理由で言葉の不自由な方、摂食・嚥下の困難な方を対象とするリハビリ専門職だ。

    日々、自閉症児の言葉の問題に向き合っていたクリスティーナさんは、ある日、自分が引き取った仔犬のステラの反応が、人間の子どもの言語発達の段階

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    2022年12月17日
  • もうモノは売らない 「恋をさせる」マーケティングが人を動かす

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    ◉美を語る上での絶対的尺度
    ①対称性
    ②均整
    ③親近感

    ◉良いデザイン・ブランドは恋を生む
    ・人は感情に対してプレミアム料金を払う
    ・自分の価値観を代弁してくれるブランドを好きになる

    ◉ラグジュアリーブランドの特異性
    人々は製品を買うのではなく、
    そのブランドを身につけることに対して支払う

    ◉成功するブランドがしていること
    ・現在の消費者ではなく未来の消費者に話しかける。
    ( ユーザーと一緒に年をとってはいけない )
    良い会話のポイントは、
    まず「聞く」こと。そして「答える」こと。

    ◉どんな関係でも、
    じっくりと時

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    2019年09月21日
  • LIFTOFF: イーロン・マスクとスペースXの挑戦:2002-2008年

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    イーロン・マスク率いるスペースX社の発足から、2008年、ファルコン9ロケットが実用化されるまでのノンフィクション。

    ロケット産業は政府お抱えの企業が独占しており、軍やNASAの加護を受けていた。
    イーロン・マスクは人類を他惑星種(マスクの造語。複数の惑星で暮らす生物種)にすべく、火星をめざすために私財を投じてスペースX社を立ち上げる。

    最初は3人から始まった会社はわずか3年でフライト・ワンを実現し、5年で軌道へ達する成功を収める。
    驚くべきはエンジン、ロケット本体のほとんどを内製している点だ。

    この本はフライトフォー(軌道に達する成功打ち上げ)まで、マスクを含むスペースXの社員が一つの

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    2026年01月21日
  • REENTRY: イーロン・マスクとスペースXの野望:2009-2023年

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    『できるかぎりハードに、早く物事を進める』という企業文化のもと、『最高の製品を、競合よりも早く、はるかに安いコストで造ることができる』民間企業となったスペースX。このまま行けば、火星への植民も夢では無いと思わせてくれる。
    しかし人間は老いる。マスク氏は50代、ショットウェル氏は60代。ショットウェル氏の貢献が非常に大きいだけに、彼女が抜けた穴は大きくなるだろう。マスク氏の強力なリーダーシップや先見性、決断力もいつか鈍る日が来るかもしれない。また彼が誤った方向に進もうとした時に、彼を止められる人はいるだろうか。彼らが去ったあとも、スペースXは同じ目標に、変わらぬ速度で進み続けられるのか。いずれに

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    2026年01月11日
  • WAYS OF BEING 人間以外の知性

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    非人間の知性(と著者が捉えているもの)をかなり広範に扱っており勉強にはなったが、筆致は冗長で読み進めにくかった。
    それこそ本書でも扱われているユクスキュルとか、似たような言説は他の本でもかなり分かりやすく吸収できる気もする。

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    2026年01月02日
  • WAYS OF BEING 人間以外の知性

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    人間以外の知性。タコはどの様に世界を認識しているのだろうか?人工知能は?人間が知性と定義している範囲の外側の存在に果たして人間はどの様に感じるのだろうか。知性という絶対的な価値観は主体によって全く異なる相対的な物差しに過ぎないと感じられるだろう。

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    2024年12月01日
  • トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

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    とある雑誌のウォーキング特集で、歩くことが題材になってる本として紹介されていて気になり手に取った。何故道ができたのか、小さい生物から果ては今のネット社会や人生観まで幅広く書かれていて壮大だった。道とハイカーとの関わり方、日本で言ったらお遍路さんあたりを想像した。如何に速くに焦点が当てられる現代に必要な考え方が書かれている。著者が経験したような距離は難しいが、歩きたくなった。

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    2024年11月16日
  • トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

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    これまた荒木博之さんのVoicy、マイブックカフェのコーナーで紹介されていて気になっていた本。
    こちらを紹介された方が、本当に本の説明、魅力を伝えることが巧みで、本屋さんで見かけたとしてもタイトルと表紙だけなら絶対に手に取らなかっただろうな。良いご縁。

    以前、もしかしたら聞いたことはあったのかもしれないが、アパラチアン・トレイルという単語を初めて認知した。
    アメリカ合衆国東部、アパラチア山脈に沿って、北はメイン州のガターディン山から、南はジョージア州のスプリンガー山まで伸びる、全長約3500キロの長距離自然歩道らしい。この距離に最初は全然ピンときてなかったんだけど、訳者の方のあとがきで、下関

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    2023年09月07日
  • 世界ではじめて人と話した犬 ステラ

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    うちの犬は、言葉を理解している。
    犬と生活をともにしている人ならば、少なからずそう感じていると思う。
    我が家にも以前ラブラドールの雄と一緒に暮らしていた時期があった。
    寿命という言葉を使いたくはないが、そうだったのかもしれない。
    それ以降、他の犬を飼うことはないのだが、一緒に過ごしたときには、言葉がわかるのかなと思ったりもした。

    この本は、自閉症児とコミュニケーションデバイスで会話してきた言語聴覚士の著者クリスティーナが、愛犬ステラにそれが応用できないかと考え、やがてボタンを使って会話するようになるまでを記録したノンフィクションである。

    最初は、二語か三語から始めてボタンを押すことをやって

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    2023年04月19日
  • トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

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    「道」は、進化の過程そのものである。

    すでにある道を歩きながら、人は道を変えようとし、それでいて道に変化させられる。

    生き方や流儀としての「道」は、まさに先人たちが試行錯誤の末に築き上げてきた"最適"な方法である。これは、どんな場所においても様々な人が歩くことで自然に踏み固められ、不思議と一本に収斂されていく物理的な道と同じなのだ。

    「道」について、ここまで考えたことはなかった。

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    2021年03月24日