『もうモノは売らない』
【1章:マーケティングは感情分析だ】
* ブランドに恋をしている人が増えるほど、その価値は高まります。人々は感情にはより高い金額を払うから です。 ブランドがなければそれは単なる製品 です。
* ブランドは単なる商品名ではない。ブランドとは、マーケティングというプロセスによって製品に結び付けられる価値であり、それが欲望を生み出す。
【2章:マーケティングを最適化するアプローチ】
* 押さえておくべき5つのリサーチ:プレリサーチ、トレンド調査、追跡調査、予測調査、人類学
* インサイトは消費者に求めてはいけない
【3章:ブランドへの恋を生み出す対話】
* カテゴリーの平均よりもユーザーの平均年齢が高いブランドはすぐに頻度や維持戦略から顧客獲得戦略にシフトしなければならない。
* 人々の正しいタイミングで恋の種を蒔けば、相手は生涯を通じて応えてくれる。マーケティングは人の生涯にわたる投資なのだ。
* 価格は価値を表すものでもあるからだ。値下げをすれば、もとの価格で買った人に対してそれだけの価値はなかったのだとメッセージを発することになり、価値を落としてしまう。
* 恋を生む対話のレッスン9:1.キャラクターをはっきりさせる。:人はブランド・アイデアに恋をするのであって製品に恋をするのではない。2.ブランド・アイデアに無意味な言葉やマーケティング用語を使わない3.自分のことばかり話さない4.心にささやきかける。5.一貫性を持とう。6.退屈は絶対に避けること。7.真面目になりすぎない。8.言うことがないときは口を閉じる9.余裕をもって計画をたてる。
* いま、人々は自分の価値や考えを代弁してくれるブランドを好きになる。だが今後は、それらに基づいて実際に行動しているブランドでなければ受け入れられない。
* マーケターがメディアについて心に留めておくこと:1.変化について考えることに時間を費やす。組織よりも外界の変化のほうが速ければ、時代に取り残されてしまう。2.ソーシャルメディアの求めに応じる。3.テクノロジーは問題を解決しない。ダメなクリエイティブはデジタルの技術で埋め合わせすることはできない。4.出来高制という考え方。5.変化の速さにはパートナーシップで対抗する。6.無料メディアを意識する
* 良いデザインは恋を生む。悪いデザインは無関心を生む。
【4章:財布を開きたくなる数字のマーケティング】
* 価値とは、ある特定の時間と情況において、ある人がある製品やサービスに対して支払ってもいいと考える金額である。価格とは、製造者が製品やサービスの代価として請求する金額である。
【マーケティングにおける10の結論】
1. マーケティングは手段:より大きな目的のための手段
2. 恋をさせよ:ブランドが年老いてはいけない
3. 新メディアはチャンスだ:選択肢は増えておりその分チャンスも大きい
4. デザインが生死を分ける:マーケティングで突き抜けるためには、デザインが突き抜けてなければならない。
5. 一貫したメッセージを出し続ける:大胆にリスクを取ろう。人は勇敢なものに恋をする。
6. 正しく質問する:リサーチはその仕組みを理解して賢明に使おう。
7. 価格変更はフレキシブルに:価値とは人々がブランドに対して支払ってもいいと考える額。
8. リピート売上を念頭におく:リピート売上を目指そう。
9. マーケティング部門は工場化する:すべてのメンバーに明確な役割と責任をもたせる。
10. 徹底的に理性で判断する:ブランドにとって最適なミックスを見つけること。