如月弘鷹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
historical romance, m/m
ソドミー法が現役で同性愛は禁忌の時代の英国。
場末の男娼ジェムを買った戦場帰りの貴族アラン。金で買った一夜の関係のはずだったが、ふたりの間にはすでに恋が。ジェムを離したくないアランはかれを雇うという手段に出、主従関係になるが…。
19世紀ロンドン、身分差、m/mと聞いて期待する通りの面白さ。ふたりの恋愛模様と事件が同時進行するのもよい。舞台とする時代を考えれば当然の内面化されたホモフォビアから解放される過程が、重くなりすぎない程度に適度に書き込まれていて、その流れでリバの必然性があるのも好み。m/mらしい良作。(日本のBLしか触れてない読み手 -
Posted by ブクログ
山川大蔵の戊辰戦争から西南戦争までの生き方戦い方を中心に描く。タイトルからあまり期待してなかったのだが、登場人物を最小限にして「知恵山川」といわれた山川の戦いぶりにスポットを当て、うまくまとめた。山川の忠心の向かう殿、山川の生き方戦い方に次第に友情をはぐくんでいく山口次郎(新選組三番組頭斉藤一、後の藤田五郎)、戊辰戦争では山川と戦火を交えるが後の陸軍に山川を引き込んで佐賀の乱と西南戦争の政府軍をふたりで支えきった谷干城との心の交流にスポットを当てる。谷さん、史実では坂本龍馬を斬ったと思い込んで新選組憎しのあまり戊辰戦争では新選組や会津に対して私怨が入り過ぎだと思うのだが、熊本鎮台で西郷軍に対し
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購入済み
結構な重〜いお話でした。「監禁」が好みの範疇ではないので引っかかりましたがこの作家さんの他作品がまあ良かったのと「復讐」のワードにちょっとドロドロなドラマを求めて購入(笑)期待より複雑な展開で面白かった。冴未は雨に打たれる白いユリのように頼りなさげで柔らかそうなのに以外と一本気で健気で晃貴への揺るがない想いに心を打たれました。後半、続く監禁生活と両親の自分を駒と踏まえての思惑を目の当たりにしてしまい廃人のようになってしまった件は切なすぎて涙ぐんでしまいました。晃貴の恨みつらみ理解できますが、結果自身の要求のために大切で守りたかったはずの冴未を精神的に徹底的に打ちのめすよーな真似が出来たことは解
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Posted by ブクログ
兎に角絵が綺麗なんです!!この人の描く天使の羽がもう、ものっすごい綺麗!!
表紙もすごく綺麗で〜(惚れ惚れ
話は白鷺という悪魔と鴉という天使のラブストーリー。
ヒゲとくせ毛好きの私は鴉の外見がとても好きです。
ストーリーはちょっと今風ですっごくストーリーが好きってわけでは無いんですが
話はちゃんと纏まっていて、ラストは大好きです。
夜明けに向かって飛ぶその鳥の
名前さえも思い出せない
そのとき私は
とても大切なものをなくしてしまったことを知った
って、この台詞?が大好きなんです!
あ、このちょっと不思議なタイトルってこれだったんだ!!って。