平岡聡のレビュー一覧

  • 鎌倉仏教

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    仏教についてほとんど何も知らないまま読んだので、とても難しく感じた。
    しかし、末法に突入する鎌倉時代ならではの独特な異端具合はよく伝わってきた。
    おもしろかった。

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    2025年05月14日
  • 親鸞と道元(新潮新書)

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    平岡聡(1960年~)氏は、佛教大学文学部卒、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学、博士(文学)、京都文教大学学長を経て、京都文教大学教授。
    本書は、書名の通り、浄土真宗宗祖の親鸞と曹洞宗宗祖の道元を比較しつつ論じたものである。
    日本の仏教には、平安時代に誕生した天台宗と真言宗に加え、鎌倉時代に起源を持つ、浄土系の浄土宗、浄土真宗、時宗、禅系の臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、そして日蓮宗と、多彩な宗派があるが、その中でも寺院数が多いのは、浄土真宗の約2万2千と曹洞宗の1万5千で、群を抜いている。また、それぞれの宗祖である親鸞と道元には、明治以降の著名な文化人が評価した(親鸞は倉田百三、吉川英治、亀井

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    2022年03月03日
  • 南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経(新潮新書)

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    一読の価値あり。小難しい引用が多いが、丁寧に説明しているので、わかりやすい。一世紀ちかく時代が離れている法然と日蓮を比較すること自体が無理があるが、あえてそこにチャレンジすることで、二人の思想への理解を深めてくれる。日蓮が執拗なほど念仏無間とこき下ろしたわけも理解出来、かといって、法然が、百年前の古びた劣化思想でないことを明確に示してくれて、二人の思想比較から、二人の歴史的役割を明示してくれた。おすすめ。

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    2019年08月13日
  • 大乗経典の誕生 ──仏伝の再解釈でよみがえるブッダ

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    固有名詞と一般名詞の仏陀と菩薩。個人崇拝と宗教の普遍化。仏伝の再解釈というメインのモチーフは、深くは肯定できない。そこまでの説得力は本書にはない。しかし、大乗仏教の成立の起源に迫ろうとする問題意識は大変に興味深い。あとがきは興醒め。

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    2016年06月16日
  • 南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経(新潮新書)

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    「南無阿弥陀」「日本仏教史」を先に読んでいたので、とても楽しく読むことができた。

    法然と日蓮の比較は両者の差異を浮かび上がらせるが、宗教者としての凄みの方を強く感じた。

    日本仏教についてある程度前知識があった方が楽しめる一冊。

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    2024年08月04日
  • 浄土思想入門 古代インドから現代日本まで

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    インド、中国、日本の三国における浄土思想の展開を概観している本です。日本にかんしては、大きな発展の見られない近世は省略される一方で、近代における動向についても簡単にではあるものの説明がなされています。

    もちろん浄土思想を紹介することが本書のねらいですが、大乗仏教の成立や日本における仏教の受容についても一通りの説明がなされており、仏教についてなにも知らない読者が、とりあえず浄土思想にかんする全体像を把握することができるように書かれています。おおむね仏教学の研究者らしい客観的な解説とみなすことができますが、「はじめに」で著者が述べているように、法然によって理解された浄土教の「選択」の思想が、大き

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    2024年03月18日
  • 親鸞と道元(新潮新書)

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    家が曹洞宗なので、開祖道元のことを知りたくて読みました。はなしが横道それますが、読後永平寺にも行ってみたくなりました。

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    2023年10月26日
  • 南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経(新潮新書)

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    日本人には馴染みのある南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経。そのルーツはよく知らなかったが詳しく解説されていた。南無妙法蓮華経の唱題は日蓮が作ったものかと思っていたが、天台の智顗など中国仏教にルーツがあるとのこと。日蓮は一念三千の思想に基づき南無妙法蓮華経の唱題に新たな解釈を与えた。

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    2023年08月12日
  • 鎌倉仏教

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    鎌倉仏教の祖師である栄西、道元、法然、親鸞、日蓮、一遍の思想を解説している本です。

    著者はまず、黒田俊雄の「顕密体制論」を紹介し、旧仏教対新仏教というかつて支配的だった鎌倉仏教の理解の枠組みをあらため、鎌倉仏教の諸宗派を「正統」に対する「異端」として規定します。

    そのうえで著者は、鎌倉仏教の祖師たちのほとんどが比叡山で仏教を学んだことに目を向けます。天台宗の「一仏乗」や、真言宗の「九顕十密」という思想は、最澄や空海の総合主義的な立場を端的に表現しています。鎌倉仏教の祖師たちは、そうした総合的な仏教を学んだうえで、「専修」の道を切り開いたのです。それゆえ、「専修」は「末端の行の一つ」(one

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    2023年02月06日
  • ブッダと法然

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    初心者としては仏教のことがよくわかってよかった。
    ブッダと法然の比較が中心であるが、あまり中身が濃いとは言えない。しかし、同じ話が何度か繰り返されると記憶しやすいのが良い。

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    2020年02月27日