無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「念仏を称えれば、死後には阿弥陀仏の本願力に乗じて、善人も悪人も平等に西方の極楽浄土に往生すると説く浄土教。死を直視する教えはどのように変容してきたのか。インドで誕生したブッダの教えが、その後中国から日本に伝わり、法然により大きく展開された。結節点である法然を軸に浄土教の教えに迫りつつ、死を隠蔽し、科学の知を万能視して自我の肥大化が進行する、苦悩に満ちた現代社会を強かに生き抜くヒントを提供する。
序 章 現代社会における浄土教の意義
第一章 インド仏教史
第二章 浄土教の誕生
第三章 インドと中国における浄土教の解釈
第四章 鎌倉時代までの日本仏教
第五章 法然の浄土教
第六章 親鸞の浄土教
第七章 一遍の浄土教
第八章 近代以降の浄土教
終 章 浄土教が浄土教であるために
Posted by ブクログ 2024年03月18日
インド、中国、日本の三国における浄土思想の展開を概観している本です。日本にかんしては、大きな発展の見られない近世は省略される一方で、近代における動向についても簡単にではあるものの説明がなされています。
もちろん浄土思想を紹介することが本書のねらいですが、大乗仏教の成立や日本における仏教の受容につい...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。