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その「十三文字」が日本仏教を大きく変えた――。「南無阿弥陀仏」と称えれば、どんな人間でも往生できると説いた法然。「南無妙法蓮華経」と唱えれば、その身のまま成仏できると説いた日蓮。末法の世に生まれた二人は、迷い悩む衆生を等しく救うべく、独創的な仏教をつくりあげた。念仏と唱題の違い、社会に与えた衝撃、“犬猿の仲”の理由など、今なお生きる両者の教えを比較すれば、日本仏教の奥深さと真髄が見えてくる。
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Posted by ブクログ
一読の価値あり。小難しい引用が多いが、丁寧に説明しているので、わかりやすい。一世紀ちかく時代が離れている法然と日蓮を比較すること自体が無理があるが、あえてそこにチャレンジすることで、二人の思想への理解を深めてくれる。日蓮が執拗なほど念仏無間とこき下ろしたわけも理解出来、かといって、法然が、百年前の古...続きを読むびた劣化思想でないことを明確に示してくれて、二人の思想比較から、二人の歴史的役割を明示してくれた。おすすめ。
「南無阿弥陀」「日本仏教史」を先に読んでいたので、とても楽しく読むことができた。 法然と日蓮の比較は両者の差異を浮かび上がらせるが、宗教者としての凄みの方を強く感じた。 日本仏教についてある程度前知識があった方が楽しめる一冊。
日本人には馴染みのある南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経。そのルーツはよく知らなかったが詳しく解説されていた。南無妙法蓮華経の唱題は日蓮が作ったものかと思っていたが、天台の智顗など中国仏教にルーツがあるとのこと。日蓮は一念三千の思想に基づき南無妙法蓮華経の唱題に新たな解釈を与えた。
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南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経(新潮新書)
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平岡聡
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