樫崎茜のレビュー一覧
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視覚障害者の両親のもとに生まれた兄弟の成長を描いた物語。
父が弱視で母が全盲である。
母が白杖で入学式に来てほしくないと泣いている弟に兄は自分もそうだったのだろうかと考え、弟は母親の目が見えないことに気づいているのだろうか…とそんなことも言葉にしてはいけない話題のような気がしている。
弟がいじめられているときに犬を散歩させていたおじさんが助けてくれたようで、それから友だちになったくだりは心にしみた。
いろんなことを経験して少しずつ大人になっていくのだが、合間に父の子どもの頃のことも綴られている…歳の離れた姉のしたことは、ずっと記憶に残るほど残酷なことだと思った。
時代は変わるけれどやは -
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スポーツクライミングスの魅力だけではなく、視覚障害者の気持ち、パラスポーツの認知度の低さなどなどいろんなことが丁寧に描かれていて、とても良かったです。
何気なく私たちが行なっている言動で、視覚障害者の方達を傷つけている事実には、ショックを受けたけど何も知らないとそのまま。
時代に合わせて、児童書の世界でもジェンダーや貧困、宗教、障害、認知症などなど様々なテーマのものがたくさん出版されています。
こういう本を通じて、日常で出会わなければ体験できないことを知り、周りには色んな人がいることを学ぶことができる。
しかもそれが教科書などの眠くなるような文章ではなく、お話の世界に入り込み夢中になれるような -
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視覚障がい者を父母にもつ明照と音晴の兄弟、成長するに従って自分の置かれた環境が周囲とは少し違っていることに気づく。
友だちがいなくなり、いじめられることもある。
両親の状況を受け入れられない兄明照、全て受け入れているわけではないが状況に逆らうことなく自分の道を進もうとする音晴。
明照の状況が普通かもしれない。
音晴は優しすぎる。
思春期にはどんな親だって否定したくなるのではないだろうか。
一般的ではない家庭の状況は友だちには知られたくない、というのが一番だ。
ふたりの父親の康生の半生も描かれている。彼が育った時代は今よりもっともっと障がい者に対して過酷な状況にあった。
自分の障がいを乗り越え -
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中学一年生のあかりは、小学四年生の頃から始めたクライミングを、大会で優勝できなくなったことで自分の限界を思い知らされやめようと思っていた。
その時に通っていたクライミングスクールで催されていたブラインドクライミングのイベントで、同い年の少年昴と出会い、ブラインドクライミングの奥深さを知り、だんだんクライミングの楽しさを思い出していった。
まだパラスポーツとしても認知度が低いブラインドクライミング。目が見える晴眼者と視覚障害者との隔たり、それを乗り越えてともにブラインドクライミングをする。ブラインドクライミングは晴眼者が指示出しをして、それを頼りに視覚障害者が高い壁を登っていく。信頼関係が非常に -
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10歳の日々の思い出。栞は「き」と「ち」の発音がうまくいかず、言葉を発することに苦手意識を持っていた。そんな栞が通うようになった「言葉の教室」。そこで佐山先生と過ごした時間は、栞にとってかけがえのないものとなっていた。
大きな事件は起こりません。でも小学4年生の子どもにとっては、その時その時が大きな出来事の連続なのです。
校庭のセコイヤの木が伐採されるという噂、スイミーの広場から聞こえてくるという声、運動場で拾った光る石(隕石?)、集めた空き缶のプルタブ、セコイヤ伐採反対の署名、そしてクリスマスの次の日に佐山先生から受け取った想い。
いつでも佐山先生は話を聞いてくれた。さあ考えてごらんと栞に