あらすじ
“視覚障害”をテーマにした作品を手がけてきた著者が「視覚障害者の両親のもとにうまれた兄弟の成長」を、昭和から令和にまたがる大きなスケールで描いた胸を打つ家族小説。
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Posted by ブクログ
樫崎茜さんのボクシングデイの大ファンです。
視覚障害者をテーマにしたお話は前も読んだけれど両親が視覚障害者、子供が健常者のテーマはまた新しい切り口だと思いました。
文中のおばあちゃんの言葉、
自分と対等だと思っていないから、つい気持ちを押し殺してしまうんじゃないかい?あんたの境遇に不満があるならそれをぶつけていいんだよ。そして逃げてもいい、あんたの人生、あんたが生きる権利がある、読んでいて涙が止まらなかった。
この本はヤングアダルトではなく、
一般書籍コーナーに置いていいと思います。
幅広い世代の人が読んでほしい。
Posted by ブクログ
視覚障害者の両親のもとに生まれた兄弟の成長を描いた物語。
父が弱視で母が全盲である。
母が白杖で入学式に来てほしくないと泣いている弟に兄は自分もそうだったのだろうかと考え、弟は母親の目が見えないことに気づいているのだろうか…とそんなことも言葉にしてはいけない話題のような気がしている。
弟がいじめられているときに犬を散歩させていたおじさんが助けてくれたようで、それから友だちになったくだりは心にしみた。
いろんなことを経験して少しずつ大人になっていくのだが、合間に父の子どもの頃のことも綴られている…歳の離れた姉のしたことは、ずっと記憶に残るほど残酷なことだと思った。
時代は変わるけれどやはり視覚障害者にしかわからない不便さややるせなさもあるわけで、少しずつ便利になって進化している機能つきのアイテムでも心を通わすことはできない。
人の気持ちが大切なのだとわかる。
目が見えないから、なにも見えないわけじゃないときっと母は人の心が見えてるのだろうと感じた。
Posted by ブクログ
視覚障がい者を父母にもつ明照と音晴の兄弟、成長するに従って自分の置かれた環境が周囲とは少し違っていることに気づく。
友だちがいなくなり、いじめられることもある。
両親の状況を受け入れられない兄明照、全て受け入れているわけではないが状況に逆らうことなく自分の道を進もうとする音晴。
明照の状況が普通かもしれない。
音晴は優しすぎる。
思春期にはどんな親だって否定したくなるのではないだろうか。
一般的ではない家庭の状況は友だちには知られたくない、というのが一番だ。
ふたりの父親の康生の半生も描かれている。彼が育った時代は今よりもっともっと障がい者に対して過酷な状況にあった。
自分の障がいを乗り越えてきた康生、明照も理解できたのではないだろうか。
ツバメが軒先に巣を作ると、その家には良いことがある、昔からの言われてきた。
音晴はそれを信じ、自分の家が幸せになることを切に願っていたのだろう。
深くはないが、小学校高学年から中学生ぐらいに読んでほしい。
障がい者の状況を少し分かるかもしれない。
展開が気になって一気に読んだ。
児童書とは言え、読み応えがあった。
Posted by ブクログ
面白かった。当事者の中に「生まれてきてよかった」と「でも孫にはこんな思いをさせたくない」という両方の気持ちがあることが描かれていた。
児童書ではなく一般の小説として売った方が多くの人に届くのでは。