山田昭男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(2013/2/21)
カンブリア宮殿で話題になった未来工業創業者の経営の考え方を綴った本。
タイトルはなんだかエキセントリックだが、本質はこの未来工業の社是ともいえる、
「常に考える」
にある。
カンブリアで村上龍が命令形の「考えよ」でなく「考える」という現在形にしたことがすごい、とべた褒めした
エピソードが載っているが、(実はたまたまらしいが)本当にそれは実感する。
管理職になったからとか、大会社だからとか、もともと自分にないものを前提に行動するから
おかしな管理をしたり、エラそうな行動をしたりするわけで、
もともと自分に備わっている良心、理性でものを考えて行動すれば、
まともな方向に動くはず。
相談役はなにせ「人を喜ばせたい、驚かせたい」という気持ちで常に考えて仕事をして、
様々な施策を打って、得意先を、取引先を、はたまた従業員を驚かせ、喜ばせ、結果売上を上げ、利益を出し続けている。
人を喜ばせれば結局巡り巡って利益につながる。
一時的には人を騙してお金をかすめ取ることはできるだろうが、
最終的には多くの人を喜ばせた人が、その感謝の代償としてお金をいただくことができるのだ。
そう信じる。
だからサラリーマンではダメなのだ。何もしなくても給料が入る、給料をもらえる組織に入ることが目的となってしまって、
相手を喜ばせることを忘れてしまう。むしろ組織の力を自分の力と勘違いし、威張り散らす。
それで給料をもらってはいけない。それは公務員、官僚も同じこと。
自分の力で、アイデアで、技術で人に感謝されることをして、報酬を得たい。
・・・なかなかわが身に帰るとそれが難しいんだけど。
まあしかし、宮仕えながらそのつもりで仕事に励んでいる。
経営者に、いや、すべてのビジネスパーソンにぜひ読んでほしい本!
第1章 限られた時間で最大の効果を上げるコツ
第2章 上司ががんばりすぎるから部下が育たない
第3章 お客さんを感動させられるから仕事は面白い
第4章 管理しないほうが人は働く
上司の仕事は、部下の不満をできるだけ消すこと
第5章 差別化は「人マネ+アルファ」で誰でもできる
第6章 管理するコストはバカにならない -
Posted by ブクログ
非常に面白い経営論。
日本で1番休みが多い会社の社長が持論を分かりやすく書いてくれている。1文が短いのでテンポよく読める。
ホンレンソウ禁止など、驚くべきことがたくさん。
しかし、理由を聞くと納得する。
自分は相談役の肩書きだけどホンレンソウ禁止だから誰も相談に来ない、とか、ご本人は真面目に書いてあるかもしれないが、思わず笑ってしまうところが結構ある。
これはすべての働く人たちに読んでもらいたい本だ。
「喜ぶか、喜ばないか。ここが大事だ。喜べば、社員が100%自分の力を出そうと思うだろう。そこまでしてもらったのだから、がんばらないといけない、と思う。」
(p120)
いろいろ革新的なことが書いてあるが、すべてはここに尽きる。
現状打破を願っている職場のリーダー必見。 -
Posted by ブクログ
未来イズムについて知りたくて読書。
現在の社長は著者の創業者の長男。それだけ見ると、典型的な一族経営の会社なんだと思いがちだけど、現社長は4代目。間に2人社長がいたことになる。
残念ながら著者は本書の2年後に亡くなっているが、文章からも著者の性格がにじみ出ていて面白い。自身を愛くるしい顔、仏面など称していて笑わせてもらった。
本書を会社員など企業で働く立場で読むのか、経営者の立場として読むのかで感想や氣づきは違ってくると思う。
未来イズムの源は、「常に考える」。それから派生して節約倹約、朝令暮改大いに結構、改善の改善、試行錯誤を恐れないへとつながっていくのだろう。
同社は、ブラック企業の対義語のホワイト企業として注目されたが、元々ホワイト企業を目指していたわけではない。私企業として存続し、利益を上げ続けるためにはの試行錯誤の結果なんだという。
本書に随時登場する人間は感情で動く生き物。それがやる気やモチベーション、企業業績に反映する。著者は、顧客だけではなく、従業員のエモーションに注目し、常に考えてきたことが伺える。
こうしたほうが感動するだろう。喜ぶだろう。カッコいいだろうと。
価格競争に陥らない。固定概念を疑う。横並びしない。徹底した差別化。
誰も利用しなくても、育児休暇3年を変えるつもりがない。1年より3年のほうが、会社の度量が3倍は大きく見えて、カッコイイからだ。(p158)
ここ大好き。
事業規模はまったく違うので非比較してはいけないが、先日読んだ渡邉美樹さんと比べると著者のほうが人間味と何とも言えない魅力を感じてしまう。
渡邉さんは自身の経歴や努力、結果、哲学と比較的自身の過去をスーパーマン的に表現することが多く、著者は自身の過去の話よりも今のことを面白おかしく、だが的確に表現している印象。
読書時間:約50分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ売上目標さえ立てれば、会社は本当に儲かるのか? それなら経常利益がわずか年間4000万円をコンスタントに超える会社が、どうして日本にはこれほど少ないのだろうか
? 未来工業には、「お客さんの前に立ってこそ営業職」という考え方がある、あなたがお客さんなら、電話一本で注文をとろうとする人と、自分の会社や現場まで毎回きちんと足を運んでくれる人と、どちらを取引相手としてより信頼するだろうか、そこに営業という仕事の本質がある。もし、やってみて自分には合わないと思えば、捨てる前の状態にいったん戻し、あらためて考え直せばいい、その試行錯誤も未来イズムのひとつだ。小さな達成感と、新たに手にする楽しみの積み重ねの先にしか、残業ゼロはない、毎日の業務の細かな見直しは、「面倒くさい」という気持ちのコントロールこそ最大の壁だから。長年の慣習を変えるのは面倒くさい、しかし、「ダメなら元に戻せばいい」と考えれば、気持ちのハードルは簡単に下げられる。リーダーの仕事には、部下の成長を待つ、という部分もある、未来工業は、部下への命令は禁止、その代わりに、上司は部下を説得して納得させなくてはいけない、そのため、「待つ仕事」の重要性はいっそう高くなる。「会社が自分にこれだけよくしてくれるなら、その分がんばって働こう」、日本人は根が真面目なので、多くの人がきっとそう考えるはずだ、それも山田式「モチ」のひとつ。「改悪」を恐れず、より業務効率のいい方法を「常に考える」、試行錯誤をやめない、モノづくりも組織づくりも、その永遠の反復だ。「人を育てるには、手をかけず目をかけてやる」というのは前社長の名文句、細かい口出しや手出しをせず、我慢して見守りつつ、必要に応じて短いヒントやアドバイスを与える、まずは本人に考えさえ、どうしてもというときにだけ手を貸す。命令で人を動かす会社では、人間を「人材」と材料扱いして表記する、それは人をコストと見て「人件費」と書き、まるで必要悪か、圧縮の対象として表記する考え方とぴったり同じ。「人材」を「人財」と書き換えることからすべてが始まる、一字違いで大違い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目8箇所。世の中の97%と同じ働き方をしていたのでは、いつまでたってもうまくいかない、ならば、その方法の真逆をとことんやってみるまでだ。すぐれたアイデアに知識や才能はいらない、必要なのは「なぜ?」と思う感覚だ。未来工業の製品には、”日本初”がたくさんある、みな既存の製品にちょっとした工夫を加えただけだ。金儲けをしたかったら、ムダな金を使わないことだ、携帯やネットに使う金はムダ以外のなにものでもない、と私は思う。日本人は新しいものを発明する頭はゼロだけど、世界一腕がいい、と私は思っている、だから人がやっているものを真似して、さらにいいものにつくりかえて、どんどんばらまいている、たとえばカメラがそうだ、もともとはドイツがいちばんだったが、日本人が技術をとりいれて独自のカメラをつくった。大事なのは、どうやったらお客が喜ぶかを考えることだ、安ければ売れるだろう、と、安易な発想に飛びつくからいけない。中小企業が倒産するのは、だいたいが一社に三十%以上頼ってしまう時だ。ありもしないことを空想するのがマイナス思考だ、実際に怒ったことを検証して、それに備えるのがリスク管理であり、プラスの想像力だ。人を本当にやる気にして働かせようと思ったら、先にたっぷり雨を与えなければダメなのだ。
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Posted by ブクログ
岐阜県に本社のある、未来工業株式会社の創業者(現在は取締役相談役)山田昭男さんの痛快な経営指南書です。
もう開いた口が塞がらないと言ったらよいでしょうか、常識では考えられない経営学がポンポンでてきます。普通だったら、何バカなことを言ってるんだとなるところですが、何故か物凄く説得力があります。まったくブレのない、自信に満ちあふれた言葉ばかりで、一気に読むことが出来ます。
この本を読み終わって思うことは、今の日本は、常識と思って行動している中で、皆が苦しんでいる。ということは、その常識を疑ったほうがいいんじゃないかということ。常識だと思ってやっていることが、ただ人を縛っているだけで、まったく会社にとってプラスになっていない。どうしたら、そこで働く社員がやる気をもって、いっぱい稼いでくる気になるか。働いているのは機械ではなく、人間なんだということを、すべての経営者は再認識する必要があると思う。
こういった常識を超越してしまったビジネス本はありますが、この本はその常識をさらに超越し、あまりの正論に笑って納得するしかありません。経営者だけでなく、すべての日本人が今すぐ読むべき本です。仕事に人生にきっと、あなたのプラスになるでしょう。