石坂啓のレビュー一覧

  • ハルコロ 2

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    マンガというわかりやすい形で、アイヌの文化を丁寧な筆致で後世に伝える。名作。

    第2部は描かれていないが、読んでみたい。

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    2024年01月22日
  • アイ’ム ホーム 上

    ネタバレ 無料版購入済み

    過去のない人間はいない

    記憶喪失の物語。人間は知らなくていいこともたくさんあるけれど、過去の上に今の自分がある以上、その過去の記憶が無くなるのは、現在の自分の存在が無くなるのと同じくらい悲しいことなんだろうね。昔のことだけ覚えていても、今の自分にとっては、それは過ぎ去った思い出と同じ。思い出の中で現在を生きる主人公の心情を思うとつらいね。今後の展開が気になる。

    #切ない #シュール #泣ける

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    2023年04月17日
  • アイ’ム ホーム 上

    匿名

    購入済み

    一酸化炭素中毒の後遺症で記憶喪失になってしまった男のお話。なぜか昔の記憶はあるのに直近の記憶がない。ストーリーの発想は非常に面白いのだが,家族の顔が仮面になっているのに少々違和感を感じた。

    #切ない

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    2022年02月06日
  • 戦争×漫画 1970-2020

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    戦争を題材にした漫画を集めたもの。この漫画を手に取ってみる人はどれくらいいるのだろう。また買って読む人はどれくらいいるのだろう。
    戦争を知らない自分も含めて、戦争とは何かを正しく理解できるのだろうか。
    でも漫画を通して理解できることは少なくはないはずだ。

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    2021年09月28日
  • 戦争×漫画 1970-2020

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    戦争を扱う作品集。切り口は様々。初出は、古いもので1972年、新しいもので2019年。戦後ある程度経ってから世に出たものである。著者略歴をみると、戦後生まれの方がほとんど。体験していないものが戦争を語る。かつては批判されたものだという。それでは、いつか忘れ去られる。角田光代さんが危機感を述べている。…悲しく終わる話、心に染み入る話、インパクトを残す話、示唆に富んでいる話、残念ながら意味がわからなかった話。漫画という媒体では画の力が大きい。それは毒にも薬にもなるが、描かれることで後の世に伝わる何かがある。

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    2024年08月25日
  • ハルコロ 2

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    アイヌの社会や文化をまざまざと見せてもらえました。厳しい自然と共生してきた雰囲気がよく描かれていました、古きよき時代かもしれませんが、いつかお互いを尊重するようになっていたいものです。
    久し振りにウポポイに行ってみたくなリましたね。

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    2023年12月28日
  • ハルコロ 1

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    いつも食べるものがあるという意味の名前ハルコロを持つ少女の視点から和人の侵略前のアイヌの生活、文化を描く名作です。ゴールデンカムイの前にもアイヌをテーマにした漫画があったんですね。アイヌ文化を知る第一歩に最適ですね。

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    2023年12月02日
  • ハルコロ 2

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    ネタバレ

    15世紀頃のアイヌの少女の物語の後半です。
    ハルコロの成長・恋愛譚が中心ではありますが、後半はスピンオフしたエピソードの分量が割と多めでした。
    見どころはコタンコロカムイを送るイヨマンテの荘厳な描写でしょうか。特にコタンの集会場で村人が一同に会し、幾夜もの間、名人の語る壮大なユーカラに静かに耳を傾ける場面は圧巻であり、この時代のアイヌの人びとが持っていた純粋さや、彼らが「カムイ」と呼ぶ人ならざる人を超えた存在への畏怖の念を、さて、21世紀の我々はどこかに置き去りがちではなかろうか? と思わせられるものがありました。
    個人的には産婆さんの生い立ちエピソードも、決して現代視点でオカルトと片づけては

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    2023年04月29日
  • ハルコロ 1

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    15世紀頃のアイヌの少女の成長譚を軸に当時のアイヌの生活を活き活きと描いた物語の前半部。
    多分、この物語、昔に朝日新聞の連載で部分的に読んでいて、ハルコロ、ウナヤンケといった登場人物の名に見覚えがあります。
    アイヌは狩猟・採集を中心に生活を営んでいたと思いがちでしたが、粟などの穀物栽培の描写やそれを素材にした愛らしい神謡の紹介などもあり、興味深かったです。
    ウナヤンケの生い立ちは原作にはなく漫画オリジナルの模様。ただ恋愛がらみの展開はその辺りのエピソードがあってこそ、なぜハルコロと彼が惹かれあったのかなどについて説得力が増していると思いました。

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    2023年04月29日
  • ハルコロ 2

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    第2巻ではハルコロの恋そして出産更には息子の放浪記が描かれる。アイヌのコタンは広く散らばっておりコタンの間を旅する様子がリアルに描かれている。無文字文化だと口承で文学が伝えられその奥深さが失われてしまうのが悲しい。

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    2022年10月28日
  • ハルコロ 1

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    本多勝一原作、石坂啓作画のアイヌの話。
    倭人と接触する前の幸せだった頃のアイヌの話。
    アイヌが自然とどの様に付き合っていたか何となく分かるように書かれている。
    ここで描かれているアイヌの様な文化はシベリアの原住民にもみられるものである。

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    2022年10月28日
  • 戦争×漫画 1970-2020

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    ネタバレ

    全体的に穏やかな語り口の作品や戦場そのものよりも市井の人々を描く作品が多いように思われた。また、戦争を経験していない作家の作品も多く、同じく戦争を経験していない私には心強く感じられた。

    特に印象深かった作品は以下

    「菜々子戦記」さそうあきら
    お馬鹿さんな菜々子が、無学だったことで戦争の話題で人を傷つけたり理解できなかったりして、一生懸命歴史を勉強する。私もそういう気持ちを持ち続けようと思わされた。

    「LOVE STORY’KILLED.」高橋しん
    これは元々好きな作品。戦争のぐちゃぐちゃの醜さや人間の極限の精神状態はこんな感じなのかなと想像する。「なにするんですかぁ」の無力さ無機質さがこ

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    2022年07月03日
  • ハルコロ 2

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    『ハルコロ(1)』の続き。

    アイヌの少女ハルコロと、美しいいとこウマカシテ、隣のコタン(村)のペケンノウ"ク"("ク"はアイヌ語仮名の小書き文字)、ペケンノウ"ク"の家で召使として働くウナヤンケ。4人の恋のもつれた糸はなかなか解きほぐせない。そんな中、ウナヤンケの父が性悪のキムンカムイ(クマ)に殺される。ペケンノウ"ク"の父もその場にいたらしいのだが・・・。
    父の仇を討とうと山に入るウナヤンケ。果たしてクマを倒せるか。

    クマ騒動が一段落したころ、ハルコロのコタンではイヨマンテの祭りがおこなわれる。イヨマンテとい

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    2021年11月23日
  • ハルコロ 1

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    本多勝一『アイヌ民族』(朝日文庫)を原作とし、萱野茂が監修についたコミック。全2巻。
    1992年に潮出版社から刊行されていたが、長らく絶版となっていたもの。2021年に岩波現代文庫として復刻された。

    アイヌの風俗を織り込みながら、大人に向かう少女の心情が少女漫画的に丁寧に描かれていく。

    舞台は600年ほど前の北海道。
    和人がやってくる前のアイヌの世界である。
    ハルコロは主人公の少女の名。「いつも食べる物がある」という意味である。
    アイヌの子は小さいうちは名を付けられない。ハルコロと呼ばれる前は、少女はオペレ(おちび)と呼ばれていた。
    名前の他にも、大人の女と認められるには「通過儀礼」がある

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    2021年11月22日
  • アイ’ム ホーム 上

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    失くした記憶を思い出そうと、記憶をたよりにいろいろな家へ訪れる主人公。だんだんと分かってくるのは、自分への自己嫌悪。どうしても、妻と子供の顔が思い出だせない…。
    ところどころ気になるポイントがあり、どうして?と思うと気になって先へ先へ読んでしまうおはなし。
    仮面に見えるっていうのが斬新です、結構面白かった。

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    2015年08月24日
  • アイ’ム ホーム 上

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    初見。作者名で聞いたことあるなと思ってましたが、
    読後、著者近影を拝見して、失礼ながら、あ、あの朝のワイドショーのおばさんね!!と思ってしまいました。

    人間関係なんてのは、言うまでもなく日々の関係性の積み重ねなわけですが、
    当然、それが頼りとするところは記憶なわけで。

    例えば、お互いがひどく嫌な気持ちになることがあっても、
    それを双方が覚えていなければ、それはなかったことと同じだし、
    SFみたいな話だけど、もし記憶を植え付けるようなことができたとしたら、それは現実にあったとおなじこと。

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    2009年10月26日
  • 戦争×漫画 1970-2020

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    戦後生まれの私達は、映像や語りでしか、戦争を知らない。それをどうにか理解したい。アプローチは異なるが、どの漫画も不条理な戦争を知らせてくれた。

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    2023年03月23日
  • ハルコロ 2

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    猫が鼠を弄ぶように てっこう手甲や脚絆きゃはん カムイモシリ(神の国) イヨマンテ(神送りの儀式) ムックリ(口琴)のお礼に 伝承文学の中でも特に有名なユーカラが韻を踏みリズムとメロディを伴って演ぜられるのに対し 妊婦の尾骨を押し上げて骨盤を開いてやらねば ふじゅつ巫術 キンカムイ(熊)の子が二年も経てば親元を離れて旅立つのと同様の 一人息子パクセル(重い人)の冒険譚 かやの萱野茂 コシャマイン戦争から明治に至る侵略・迫害の四〇〇年 本田勝一かついち 口承芸術の世界 漫画が好きな人はデフォルメを承知だと思うのですが 石坂啓

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    2022年01月05日
  • ハルコロ 1

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    猟の道具_漁の道具 歓待されるたびにあの若者の踊りを楽しみました 群盗 本田勝一かついち 東北地方の各所にアイヌ語が多いことはよく知られた事実です アイヌとは人間を意味するアイヌ語です 狩猟や漁撈を主とするアイヌ社会に対して 英雄コシャマイン父子の戦死で敗北します 特に砂金のゴールドラッシュで毎年万単位の鉱夫が北海道へ渡ったようです アイヌの民族英雄シャクシャインを中心とする大蜂起は 無頼の徒 侵略以前のアイヌ社会 雄大な伝承物語 コタンの口笛 志村喬 森と湖のまつり 三國連太郎 

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    2021年12月28日
  • 戦争×漫画 1970-2020

    購入済み

    。。。

    心に残る面白さの漫画も一部あったけど、ほとんどの作品は、心の中が『ぽかーん…』となる『え?ここで終了なの?え?』ってなるよくわかんないなぁって印象でした。

    戦争ってもしかしたらそれだけ訳のわからないモノなのかもしれないなぁ…と自分なりに思ってしまった。イマイチなんだかワカラナイ、得体の知れないモヤモヤしたへんてこりんなナニカ。

    よくわかんないけど多分「空虚」に近いモノのような気がしました。

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    2021年07月18日