野田宏のレビュー一覧
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無料版購入済み
よくあるジャンルではあるが……
最近流行りのいわゆる「魔王と勇者の禁断の恋」パターンの派生型ラブコメではあるが、それがどうしたと言わんばかりにとても良い。
堅物で恋愛経験ゼロのデス美と真面目でストーカー気質の主人公は相性バツグン。オーバーニーハイブーツにガーター丸出しの超セクシーデザインに画力の高さも相まって、デス美がホント可愛い。ずっと見ていたいラブコメです。 -
ネタバレ 購入済み
クスッと笑える
面白い。およそ異世界転移に一番相応しくないんじゃないかというキャラクターが、猛毒(笑)や使用条件ありの力で生き延びる感じがなんとも……。ヒロイン(?)はあまり好きじゃないけど、これは続巻買い決定。
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購入済み
パーティーでの旅、コマンドやセリフまで、昔のオフライン時代のRPGを思い出す様な世界観が親近感あります。
話が道徳的な所もそれっぽい。ゲームって、良い子が楽しめる娯楽だったんだよね。
そんな雰囲気がある漫画です。
絵も上手で綺麗で好みです。
まだ先長そう。
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Posted by ブクログ
ごちそうさまでした
本当に、良いお味でした、この漫画は
とことん、舌が痺れる、刺激的なヒロインとストーリーだったように思います
素直に凄い、と思います、最初から最後まで、サイコな話の中心になるエラのヤバさを保ち続けたのは
彼女には、これまで、何度か、改心し、己の食欲ではなく、友情を優先できるチャンスがありました
けれど、エラは、我慢が出来ない女
この(7)で、やっと、エラは自分の罪と向き合い、その身を罰に投じる事で償い、罪過を洗い流せるかと思いましたが、結局のとこ、彼女の本質は、暴食
例え、心の底から反省しようとも、目の前に、美味しそうなお友達がいれば、罪悪感なんか渦の底に飲まれ、喰らい付いてしまう
美しい姿こそしていますが、紛うことなき、(魚)食欲の権化
神話級の存在ですら、エラの前では、単なるごちそうでしかない
人でもなく、魚でもなく、人魚ですらなくなったエラは、きっと、今も、どこかの海を泳ぎ、陸に上がっては、各地の魚料理に舌鼓を打っているのでしょう、新たな罪を背負っていきながら
そんなエラの闇に、読み手をゾッとさせる、この『人魚姫のごめんねごはん』で、読み手の心を癒していたのが、良に片想いするアリサの頑張り、そして、中盤から進行していた暇田さんとサンゴさんのラブコメだ
ほんと、暇田さんとサンゴさんには、種族の壁を越えた幸福を、一緒に努力して掴んでもらいたい
しかし、まさか、暇田さんが、最後まで、アサイーボウルを口に出来ないとは
こんなとこまで、一貫するとは、こだわってるなぁ
どの回も強烈だったけど、「マヂか」と驚かされたのは、第38話
読み手全員は言い過ぎだろうが、少なくとも、私は気にしていなかった、謎のアホ面な魚の正体が、この第38話が描かれていた
希望、良いイメージがある言葉だけど、時には、それが運命を捻じ曲げ、世界を終わりへ導いてしまう事もあるのだな
インパクトで言えば、このアホ面な魚ことナカジマの名前が決定した、オマケ漫画で、エラが披露したバニーガール姿も凄かった
人魚姫に兎っ娘の格好させるって、業が深すぎやしないだろうか
まぁ、エロ良いので、問題ないんだけども
この台詞を引用に選んだのは、感動も何もかも吹っ飛ばすエネルギーに満ちていたので
美味しいものが食べたい、その欲は生きている者であれば、当たり前に持つもの
堪えきれないエラは、決して、悪ではない。ただ、他の者より、欲に忠実なだけだ
自分の血肉になってくれた友達に、心からの感謝を言葉で示せる内は、エラが、これ以上、道を踏み外す事はあるまい
まぁ、彼女は人魚だから、道を踏む足なんかありゃしないんだけども
「ごめんね、レヴィアタンさん。いいお味です!!」(byエラ姫?) -
Posted by ブクログ
ひえっ、となった読み手は、この(6)では多かったんじゃないだろうか
魚が食べたくなるって意味では、早川光/王嶋環先生の『ごほうびおひとり鮨』にも負けちゃいないんだが、魚を食べる際に、いらん罪悪感も抱いてしまうようになる危険性も孕んでいるか
食系漫画に属するとは思うんだが、やや、ホラー感が強くなってきている
あくまで、私個人の印象だけど、この『人魚姫のごめんねごはん』を読み続けられている漫画読みは、エラのヤバさに(1)からやられてしまい、今更、逃げられなくなってしまった者だろう
もう、私達は、彼女の暴食性から逃げる事は出来ない
とは言え、食べられっぱなしってのも性に合わないので、こうやって、せめてもの抵抗に、未読の漫画読みに「近づくな」と警鐘を鳴らしているんだが
時たま、逆効果なのかな、と不安になる事はあるけど
実際のとこ、エラには同情もしているんだ、ちょっとだけ
彼女だって逃げられないのは、同じなのである
エラを捕らえ、閉じ込めているのは、罪の味
やってはいけない事ほどやりたくなってしまう、それが人の性
人魚の姫であろうとも、一度、その味を舌と胃、そして、心が覚えてしまったら、もう、抗えなくなってしまう
まぁ、引き返すチャンスはいくらでもあったのに、自分に言い訳しながら、更に深いトコまで潜っていく、と決めたのはエラ自身
同情はするが、憐みはかけがたい
そんなエラの危険な魅力、言うなれば、魔性を浴び、疲弊してしまった読み手の心を癒してくれるのが、第36話で相思相愛となった、サンゴと暇田さんの恋愛ドラマだ
ちょっと残念ではあるけど、基本的に良い人である暇田さんが、サンゴをサンゴとして見て、彼女からの愛を受け止め、なおかつ、自分の気持ちも全力で伝える姿は、実に男前だった
人と人魚、その種族差に悩み、一度は諦めかけたサンゴだったけど、親友・エラのエールで自分の気持ちに素直となり、暇田さんに真実を打ち明けた勇気には、ほんと、感動する
しかし、この第36話はラストが、サンゴと暇田さんの仲を祝福する気持ちが吹っ飛ぶほどに、おっかない
改めて、エラは引き返せないほどの大罪を犯し、最早、その罪を己で償う事も出来なくなっているようである
この台詞を引用に選んだのは、暇田さんに惚れ直したので
彼にとって、好きな相手が、人間じゃないってのは、些末どころか、全く関係ないんだろう
サンゴが人でない事も含めて、全てに惚れ、自分の人生を捧げる、と決断した彼に祝福あれ
「私は、君が人間だからではなく、サンゴくんだから、一緒にいたいのだが?」(by暇田大地) -
Posted by ブクログ
『紺田照の合法レシピ』は、竜星涼さん主演でドラマ化したんだし、この『人魚姫のごめんねごはん』も、そろそろ、ドラマ化してほしいんだが
やっぱり、ドラマにならないのは、設定がショッキングだからか?
共食いにして友喰いってのは、カルマが深すぎる、と言われたら納得するしかないけど、観たいものは観たい
エラ姫が美味しいものへの欲望を、罪悪感ごときでは止められないように、私の中でも好きな漫画がドラマ化になって欲しいって願望は止まらない
エラ姫を誰に演じて欲しいのか、って聞かれると、女優さんに疎い私としちゃ、ちょい困る
さすがに、アクションじゃないからな、戦隊シリーズで女性戦士を演じた人は推せない
背徳感が添えられた美味しさに、エラ姫が震えるシーンの事を考えると、色気と食い気は必須だと思うんだが
ともあれ、この(5)も強烈だったのは事実
先の(4)で、エラ姫の出生の秘密に迫るくだりがあり、この(5)で明らかになっているんだが、まさかの裏切りが
こういう良い裏切りは大歓迎だ。それ自体が面白いから、ってのもあるが、描き手の成長に期待が大いに期待できる
実際、エラ姫にとっちゃ、自分が何者であるか、なんてどうでもいいんだろう
彼女にとって大事なのは、美味しい、それだけだ
罪深い己を悔い、懺悔しながらも、箸が止められないエラ姫の姿を見ていると、自分の「悪」が、とことん、矮小だって事を思い知らされてしまう
そう考えると、ドラマは子供には見せない方が良いかもしれないぞ
魚嫌いな子供に、魚を食べない正当な理由を与えかねん
そんなエラ姫の黒さを中和するかのように、サンゴと暇田の恋物語が、テンポよく進展しているのは嬉しい
人と人魚の間には壁が立ちはだかってしまうのか、って不安はあるものの、何だかんだで良い男である暇田なら、サンゴをお姫様抱っこして、壁くらい跳び越えちゃいそうか、とも思う
暇田は、いつ、サンゴが人でない事を知るのか、その辺りも含め、(6)が楽しみだ
どの魚料理も美味しそうで、私の中のリヴァイアサンが雄叫びを上げる
私的に惹かれたのは、タコ飯とウツボの唐揚げ
背景となった例え話は、如何せん、ディープだったが、旨味を損なうようなものではなかった
しかし、タコは漁業権が放棄されている場所じゃないと釣れないから、注意が必要である
この台詞を引用に選んだのは、全く間違ってない、と思ったので
ちゃんと考える、それは間違いじゃない、失敗しない上で大切だ
けれど、スパッと決断できなければ、何も得られない、失うだけである
成功の定義は一概に決められないにしろ、迷わない人間は強い、それは確かだ -
Posted by ブクログ
素直に認めよう・・・・・・鳥肌が立った、と
ヒロインは人魚で、登場するキャラも魚類ばかりだけど、目から鱗は落ちず、鳥肌が立った
ミスタと違って、私はあんまり気にしないようにしている性質だが、いつもより怖いな、と感じたのは、やはり、(4)って巻数も関係しているんだろうか
魚らは死に、エラはその死の生む旨味で幸せになっている・・・カオスだ
美人が魚を食す、ただ、それだけなら普通で、漫画のテーマとしても、今イチ、パッとしないけれど、ヒロインが人魚ってだけで、ここまでの衝撃が発生する。改めて、野田先生と若松先生は、よく、こんなぶっ飛んだ漫画を思いついたな、と感服した
自分を慕ってくれる仲間を食べる事に罪悪感は抱きながらも、忍耐力など、全く働かないエラ。むしろ、食べれば食べるほどに、美味しさの虜になっていき、彼女はますます、この渦から逃れる事が出来なくなっている
今のところ、人間に釣られ、食材となった友達を食べているだけだが、今に、食欲に屈して、自らの手を汚すとこまで行っちゃわないか、不安がない、と言ったら嘘になる
これまでの彼女の暴走を見ていると、ありえそうなんだよな・・・・・・しかし、その一線を踏み越えちゃったら、作品のジャンルが変わっちまう気がする
まぁ、ぶっちゃけ、既に“魚食”漫画じゃなくて、「ギョッ、ショック」漫画になっているんだが
他のキャラ達、特にサンゴと暇田さんの仲がイイ感じになっているのに、エラは、ただただ、食欲のみで、自分を成長させる人付き合いもしない。ある意味、自分があるな、うん
次巻で、エラがどの友達の味に涙を流し、笑顔になるのか、楽しみだ
また、この(4)で登場している乙姫が、今度、どんな絡み方をしてくるのか、そこにも注目しておきたい
あと、ギリギリすぎるパロディにも期待している。この(4)でも、相当に攻めたネタが多いが、これくらいで満足する両先生じゃあるまい。担当編集さんは胃が痛くなるだろうけど、私ら読み手のために、ぜひ、通してほしい
どの回も、本当の悪を思い知る内容だが、個人的に、強烈だ、と感じたのは、第23話
この回では、エラがどれほどの罪を魚知れずに重ねてきているのか、改心したマダム鰹子と、同族喰いの罪を負っているシャーク・ザ・リッパーの反応で解かる
人間は何度でもやりなおす事が出来る。ただ、エラは人魚だからな、もう、手遅れで、足を洗う事は出来ないかもな、同族喰いから
海の中で、捕食者の頂点に立つのは、常闇の胃を持ってしまった人魚卑女・エラなのだろう
この台詞を引用に選んだのは、暇田さん、頑張れ、と応援したくなったので
ちょっとばかり、アウトな使い方のような気もするが、少なくとも、私のハートを揺らしたのだ、勘弁してあげて欲しい
敗北を糧に出来てこそ、真の強さは男の中に構築されていくのだ
誕生日を一人で過ごす、想像しただけで恐怖で震えてしまう。しかし、必死に受け入れようとするだけ、暇田さんは根性があるんだよ -
Posted by ブクログ
カオスにしてサイコ
元より、食べるって事は、他の生物の命を己の血肉に変える事、つまりは、直接的ではないにしろ、他の生き物の命を奪っている事になる
私達の食生活は、罪に塗れている。だが、食べなければ生きていけない
生きたければ、他の生き物の命を頂く事に感謝し、同時に、罪悪感も噛み砕いていかなければいけないのだ
そんなとってつけたような理屈すら、この『人魚姫のごめんねごはん』の前では、呆気なく霞む
同族喰らい、その罪はあまりにも重すぎる。けれど、最早、エラは止まれぬ。むしろ、背徳感を重ねるごとに、彼女の中のモンスターは成長し、更なる美味を求めてしまう
最早、彼女の瞳に映る魚介類は、大切な友達などではなく、最高の調理により旨味を引き出されるのを待つ最高食材だ
これほどまでに、エラが美しく、魅力的なのは、やはり、誰にも打ち明けられぬ咎を負い、禁忌を犯し、秘密を隠しているからなのか
吐き気を齎すほどの邪悪でないからこそ、性質が余計に悪い存在ってのは、確かにいるんだ、世の中には
食べられる魚にも罪はない。しかし、まさか、自分がエラに食べられるなんて、予想もしていなかっただろう
そんな無辜な彼らだからこそ、エラの舌を満足させるに違いない
エラの同族喰らいで霞んでしまいそうになるが、魚や人間らのドラマも何気に厚い
一回目は、さすがにエラのリアクションに目を奪われてしまうだろうが、二回目、三回目となれば、彼らの生き様と逝きっぷりに心が揺らされる
特に、この(3)では、暇田とサンゴの恋模様にも、新たな彩りが足されている。人間と人魚姫の恋は悲しい結末に終わる、それがお約束。でも、良いバカな暇田なら、そんな定説、引っ繰り返してくれる、と期待したい
エラはそうじゃないって言うつもりはないが、サンゴはピュアだからな、好きな人と結ばれる、それくらいの当たり前な幸福は掴んでほしい
仲違いってほどではないにしろ、大きな溝が、良と暇田の間にはあったのだ、と判明しているのも、この(3)だ
やっぱり、エラの同族喰らいで、彼らの過去話の良さが吹っ飛びそうになっているが、これはこれで、作者の狙い通りなんだろう
感動させておいて、暴力的な笑いに巻き込む、それは確固たる高い実力がなければ、攻めた側が大ダメージを負ってしまうのだから
また、作中に、読み手がハラハラしてしまうほどの時事系の小ネタを容赦なく散りばめ、読み手の動揺を誘ってくる点も高評価に値する
どの回も、強烈の一言に尽きる。その中でも、印象的だったのは、巨匠、ジョナサン・デミ監督への追悼を籠めた、番外編だ。この『人魚姫のごめんねごはん』に潜む昏い闇は、デミ作品で受けたショックが原点だったのか、と知れば納得である
この台詞を引用に選んだのは、強く同意したくなったので。美味しいものを食べている時の女性は、本当に美しい。その美しさが、白米のおかずになるくらいだ。もっとも、エラが美しいのは、美味しい物を食べてる感動に、罪悪感ってスパイスがタップリ効いているからなんだろうけど -
Posted by ブクログ
人気が爆発的に上昇しているのも、理屈抜きで納得できる(2)
ざっくりと感想を言うと、ますます、エラの業は深みが増しちゃっている
食材こそ特殊じゃないけど、ヒロインが人魚姫で、なおかつ、魚の美味さから逃れられないって設定は間違いなく、ぶっ飛んでいる
先巻よりも面白くなっている、それは良い漫画である絶対的な条件
そんなギリギリの設定ながら、人間(?)ドラマも、しっかり練られている点は凄い、の一言にも尽きる
友達を食っちまってるってだけでも、エラの罪は大きいのに、まさか、恋愛ドラマまで巻き起こすか・・・・・・
ただ、一ファンとしちゃ、良は悪い奴じゃないと思うので、エラとくっついてくれる分には、何ら構わない。下品な言い方をするなら、鮫が人形を丸かじりにするのもアリってこと
新キャラの亜利紗も悪い娘じゃないのは分かっている。見た目は、ギャルなのに、惚れた男の前では照れちゃうってギャップはアリだ
けど、個人的な好みで言えば、やっぱ、黒髪ロングだ。まぁ、そもそも、良当人が、亜利紗を女子扱いしてない。恋愛漫画だと、ちょっとしたキッカケで、異性を意識するんだろうが、この『人魚姫のごめんねごはん』のメインは、あくまで食だからな、その展開はあるまい
ポンコツイケメンの暇田も、これから、この作品に好い味を出してくれそうで楽しみだ。彼に関しちゃ、サンゴとの恋模様が期待できそう
次巻、果たして、エラは誰を食べ、恍惚状態となるのやら
本編も楽しみだが、他の漫画とコラボしてくれないかな、と思っている
できりゃ、『お酒は夫婦になってから』か、『魔王城でおやすみ』とコラボってくれないかな
前者は酒と愛に溺れ、後者は睡眠欲に屈しているので、良い化学反応を起こしてくれそうだ
どの回もカルマに塗れているが、個人的にお勧めなのは、第7話である。こういう命と信念のバトンパスに弱い年齢になったようだ、私も。まぁ、扉絵にやられたってのも、力強く否定できないが
この台詞を引用に選んだのは、拍手を香典代わりに贈りたくなったので。最高の逝き方をしやがったな、コイツ -
Posted by ブクログ
これは・・・如何せん、攻め過ぎなのではないだろうか
ブラックユーモアが強すぎて、一瞬、笑っていいのか、迷ったほどだ
食漫画の可能性は、まだまだあると思っちゃいたが、これほどまでの作品を生み出す猛者がいたなんてなぁ。やっぱ、漫画家ってのは凄い
しかし、よくよく考えりゃ、魚が魚を食うってのは、弱肉強食っつーよりは食物連鎖であって、残酷ではないよな
可哀想って感じるのは、ヒロインの人魚姫・エラが魚よりも上の立場にいるからだ。命は他の命で保たれるんだから、そこに同情する必要はない。生きるためには食べねばならないのだ、魚だろうと、肉だろうと、野菜であろうと
何だかんだで、エラが友達を美味しく食べちゃっているのもグッとくる
先にも書いたが、エラは海って戦場じゃ、強者の域にいるんだから、魚を美味しく食べた所で責められる筋合いはないし、それを咎められる事にビクビクする必要はこれっぽちもない
そもそも、人魚は人間でもなけりゃ、魚でもない、どちらかと言えば、魔物なんだから、友達を食べるってコトにはならんのではないだろうか
まぁ、背徳感と罪悪感に潰されそうになりながらも、食欲に呆気なく惨敗するエラのメンタルの弱さは見ていて、実に楽しい
登場する魚料理も、その回で人間に釣られたエラの友達の美味しさを、特に引き出す調理法で作られており、両先生とも分かってるなあ、と思う
しかし、この『人魚姫のごめんねごはん』で、読み手を最もギョッとさせているのは、エラの友食い以前に、ちょいちょい挟まれてくる、パロディや小ネタだろう。むしろ、こっちの方で関係各所からお叱りを受けるんではないか?
終盤では、人魚姫がヒロインのお話らしく、人間の男とも少し絆が出来ており、これからの展開が、どっちに運ぶのか、楽しみである
図太いエラなら、惚れた男が他の女と幸福になる事を願って、泡に還るようなラストは迎えないだろう。それだけに、読み手の期待をイイ意味で裏切れるか、プレッシャーはありそうだ
個人的にツボったのは、正体が気になる6話。ただ、掴みとしてバッチリな1話を、ここはお勧めしたい
この台詞を引用に選んだのは、大罪を犯しながらも、エラは友情への感謝を失っていないな、と感じたので。食べちゃった友達は、戻らない。ならば、せめて、「美味しかった」と思ってやるのが最大の供養。彼らの旨味は、エラをもっと美しくするに違いない