あらすじ
進撃のサイコホラーグルメギャグ最新刊!
いい魚のもとにも悪い魚のもとにも静かに姫は来る。
みんなのもとに来る――
善悪の彼岸を飛び越え食欲解放者へと変貌を遂げた“友食い”絶対王女・エラ姫に贖罪の日は訪れるのか・・・!!?
人魚姫って何を食べているのか気になりません?
簡単に調べたところ、鉱石のアクアマリンを食べるという伝説があるそうです。ロマンティック。
この作品は、そんなロマンティックな人魚姫が「共食い」をするという衝撃のグルメマンガ。人間に釣られてしまった魚を弔うために地上に行ったはずのエラ姫が、「食べてあげないと成仏しない」という言葉でつい口にしてしまったのは友人の鰹男(カツオ)。そこから海鮮の美味しさにハマってしまい、毎回駄目だと思いながらも食べてしまうという物語。エラ姫の部屋に遺影が増えていくのがシュールでなりません。
しかし、ただのシュール漫画かと思いきや、レシピも掲載されているれっきとしたグルメ漫画。
皆さんもお魚に感謝して、美味しくいただきましょう!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
素直に認めよう・・・・・・鳥肌が立った、と
ヒロインは人魚で、登場するキャラも魚類ばかりだけど、目から鱗は落ちず、鳥肌が立った
ミスタと違って、私はあんまり気にしないようにしている性質だが、いつもより怖いな、と感じたのは、やはり、(4)って巻数も関係しているんだろうか
魚らは死に、エラはその死の生む旨味で幸せになっている・・・カオスだ
美人が魚を食す、ただ、それだけなら普通で、漫画のテーマとしても、今イチ、パッとしないけれど、ヒロインが人魚ってだけで、ここまでの衝撃が発生する。改めて、野田先生と若松先生は、よく、こんなぶっ飛んだ漫画を思いついたな、と感服した
自分を慕ってくれる仲間を食べる事に罪悪感は抱きながらも、忍耐力など、全く働かないエラ。むしろ、食べれば食べるほどに、美味しさの虜になっていき、彼女はますます、この渦から逃れる事が出来なくなっている
今のところ、人間に釣られ、食材となった友達を食べているだけだが、今に、食欲に屈して、自らの手を汚すとこまで行っちゃわないか、不安がない、と言ったら嘘になる
これまでの彼女の暴走を見ていると、ありえそうなんだよな・・・・・・しかし、その一線を踏み越えちゃったら、作品のジャンルが変わっちまう気がする
まぁ、ぶっちゃけ、既に“魚食”漫画じゃなくて、「ギョッ、ショック」漫画になっているんだが
他のキャラ達、特にサンゴと暇田さんの仲がイイ感じになっているのに、エラは、ただただ、食欲のみで、自分を成長させる人付き合いもしない。ある意味、自分があるな、うん
次巻で、エラがどの友達の味に涙を流し、笑顔になるのか、楽しみだ
また、この(4)で登場している乙姫が、今度、どんな絡み方をしてくるのか、そこにも注目しておきたい
あと、ギリギリすぎるパロディにも期待している。この(4)でも、相当に攻めたネタが多いが、これくらいで満足する両先生じゃあるまい。担当編集さんは胃が痛くなるだろうけど、私ら読み手のために、ぜひ、通してほしい
どの回も、本当の悪を思い知る内容だが、個人的に、強烈だ、と感じたのは、第23話
この回では、エラがどれほどの罪を魚知れずに重ねてきているのか、改心したマダム鰹子と、同族喰いの罪を負っているシャーク・ザ・リッパーの反応で解かる
人間は何度でもやりなおす事が出来る。ただ、エラは人魚だからな、もう、手遅れで、足を洗う事は出来ないかもな、同族喰いから
海の中で、捕食者の頂点に立つのは、常闇の胃を持ってしまった人魚卑女・エラなのだろう
この台詞を引用に選んだのは、暇田さん、頑張れ、と応援したくなったので
ちょっとばかり、アウトな使い方のような気もするが、少なくとも、私のハートを揺らしたのだ、勘弁してあげて欲しい
敗北を糧に出来てこそ、真の強さは男の中に構築されていくのだ
誕生日を一人で過ごす、想像しただけで恐怖で震えてしまう。しかし、必死に受け入れようとするだけ、暇田さんは根性があるんだよ