香坂直のレビュー一覧

  • ストロベリー・ブルー

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    普通の中学生。普通の片思い。物語だけどドラマティックになりすぎないところが好きです。正体不明のモヤモヤした気持ちだとかいつも心にある小さな片思いだとか。やわらかくて素直な文章が心地よく感じました。表題作と書き下ろしの2つが特にお気に入りです。「だれかをだいじに思ってると、ベテルギウスなんてちっとも怖くないのかもしれない」って台詞がすごく好き。

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    2020年05月07日
  • ストロベリー・ブルー

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    ネタバレ

    予想できなかった良い小説。まさか、48歳にもなって、中学2年生の頃、あの煩悶とした生活をリアルに思いだすことになるとは!その追体験をさせてもらっただけでも、この小説値千金の値打ちあり。

    読み始めた時は「あちゃー、選択間違ったわ。これジャリ向け恋愛小説や、コバルト文庫のB級的なアレや」と後悔したんだが、1つめの短編読み終わってびっくり。
    「ちゃう、これコバルト文庫のB級的なアレ手法でスゲーとこに入り込もうとしてる小説や」と感じ出す。

    そして、残り4つの短編をのめり込むように読む。中学2年生の恋愛友情沙汰を、もうすぐ50になるおっさんがのめり込むように読むって、キショいやろ。でもキショなってま

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    2016年10月09日
  • YA! アンソロジー エール

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    中高生の繊細な時期を描いた短編小説集。
    アンソロジーなので著者は異なるが、小中高校生にも読みやすいようにシンプルな文体で構成されている。
    部活や恋愛など甘酸っぱく爽やかな思春期らしい話もありながら、最後の話「リーシュコード」はなかなかに重い。
    繊細な年頃ならではの闇や、個人である前に大人―主に家族によって人生を変えられていく様が描かれている。
    個人的には「時限の友」という物語が強烈だった。消滅性人格転換の障害を持つ友人と主人公の話で、記憶を忘れていく友と何度も友になる主人公の真摯な姿勢が、素敵だとかで済ませられない痛々しさを伴い、とにかく切ない。その姿は、人生の美しさと儚さと理不尽さを凝縮させ

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    2016年02月12日
  • YA! アンソロジー エール

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    ネタバレ

    石川宏千花先生『時限の友』友情ものが匂う(笑)

    何度も人格が死ぬ幼馴染みの親友を持つ主人公。五人目の怜悧が、もうすぐ死ぬらしい…

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    2020年04月08日
  • ストロベリー・ブルー

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    理科準備室はやわらかな日ざしに包まれて、とても静かだった。中学校になじめない私にとって、昼休みの秘密の勉強会は大海原に浮かぶ小島のような存在だ。物静かな横山くん、元気いっぱいの野田さん、マフラーを編みに来ている芝原さん、そして陸上部の三田村くん。「ひとり好き」だったはずの私は、いつしか三田村くんに恋していた―。中学2年生の男女がおりなす、甘ずっぱくてちょっぴりブルーな青春小説。

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    電子書籍で表紙買い!
    なかなか面白かった。
    短編集でキャラクターは同じ学校のこが色々でてくるんだけど、最初の子はなんかちょっと腹立つ感じだった。

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    2013年10月02日
  • ストロベリー・ブルー

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    いちばんのお気に入りはロスト・パラダイス。少年期へ別れを告げ、大人への一歩を踏み出したような喪失感。人生って、変わるときは本当に一瞬。1週間前と今とで起きていることも感じていることも、色々なことが変わっているなんてことばかり。変化は突然訪れるんだよな。
    ふと昔を振り返った時、戻りたいたくないに関わらず戻れないところまで、ずいぶん遠いところに自分は来たなあと思うので、大介の気持ちにはとても共感できてしまった。

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    2020年10月01日
  • YA! アンソロジー エール

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    ネタバレ

    「友情」をテーマにしたティーンズ向けアンソロジー
    はやみねかおる「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」/濱野京子「わたしの青」/石川宏千花「時限の友」/風野潮「あたしの王子様」/香坂直「リーシュコード」
    風野潮「あたしの王子様」はフィギュアスケートを描いた『クリスタルエッジ』のスピンオフ。

    石川宏千花「時限の友」、4年ごとに生まれ変わる友との友情を描いた話。一番面白かった。

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    2016年12月15日
  • YA! アンソロジー 初恋リアル

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    初恋をテーマにした女性作家5人によるアンソロジー。
    小説でありがちな恋愛のプロットをなぞる簡単なものになっておらず良。全体的に乙女チックな発想で、好きな人は好きそう。

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    2015年05月24日
  • YA! アンソロジー エール

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    【収録作品】はやみねかおる「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」/濱野京子「わたしの青」/石川宏千花「時限の友」/風野潮「あたしの王子様」/香坂直「リーシュコード」
    「わたしの青」は『レガッタ!』、「あたしの……」は『クリスタルエッジ』のスピンオフ的な作品。

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    2013年12月20日
  • YA! アンソロジー エール

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    ネタバレ

    アンソロジー。部活。野球。ボート。フィギュアスケート。恋愛。受験。家族。あの話のスピンオフだったりっていうのがあったり。うーん。

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    2013年11月21日