一雫ライオンのレビュー一覧

  • 流氷の果て

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    ネタバレ

    1985年大晦日に北海道で起きた生存者7名という凄惨なバスの転落事故。時は流れ1999年12月も終わろうとしている中、新宿で起きた身元不明の首つり自殺。遺体を挟んで邂逅する二人の男女。立ち会った刑事の真宮が見たものは。点と点が繋がり事態は思わぬ展開をみせてゆく。真宮の感だけで物語が進んでいくところは若干の違和感を覚えたが、ミステリではなくサスペンス劇場を見ていると思えば次の展開が気になり、460頁を一気読みに近かった。読み終わったあと帯をみるとエモーショナル・ミステリー超大作と思いっきり書かれていました。

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    2025年11月30日
  • 流氷の果て

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    知らない作家さんだったがすごい筆力。中盤までの展開と後半のたたみ掛け。ハッピーでもバッドでもないエンディング。他作も読んでみたくなる作風と面白さだった。

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    2025年11月29日
  • 二人の嘘

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    ネタバレ

    浮気とか不倫ってマスコミでめちゃくちゃに叩かれるけど、どうして他人の恋愛にそこまで躍起になれるんだろうと思う。
    もちろん許される行為ではないし自分がしたいとは思わないけど、ただ他人の話に首を突っ込むのはお門違いでは?と思う。

    今回の物語はそんな恋心を描いていて、切なすぎる…
    事件を発端として惹かれ合う二人、叶わぬ恋、ラスト…
    旦那もその母親もゴミのような人間で、現実世界なら絶対に関わりたくない人間。
    でもそんな人と結婚してしまった礼子は、言ってしまえばDVを受けているのと同じ状況。

    一方で蛭間は全てを失っているが、思いやりのある心は決して失ってなくて、それこそ礼子の求めてるものだったんだな

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    2025年11月11日
  • 流氷の果て

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    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    なかなかに重みのあるストーリーでした。
    前作の「鎖」に心を引きずられていたせいか、悲しみのラストが来る気配をジンジンと感じながら読み進めていました。最後の方は少しわけがわからなくなる展開でしたが、その混沌さも作品全体の余韻を深めているように思います。

    1980年代という一昔前の時代設定も印象的で、釜利修一と同世代ということもあり、当時の空気感が懐かしく感じられました。

    また、「24時間捜査」という表現が特に心に残りました。眠っていても酒を飲んでいても、常に事件のことを考えている——そんな刑事の覚醒状態に強く共感しました。私自身

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    2025年11月01日
  • 流氷の果て

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    みんみんさんのお勧め本です。
    ありがとうございます。とてもよかったです。



    時は1985年(昭和60年)12月31日。
    夜の北海道。
    札幌市内から知床半島ウトロへと行く北斗流氷号の豪華観光バスツアー。
    車内には大晦日でNHKの紅白のラジオから旭川市出身の道民のスターである安全地帯の「悲しみにさよなら」が流れています。
    載っているのは乗客46名と運転手。
    その中には乗客として小学校6年生の能瀬由里子。小学校4年生の釜利修一も乗っていましたがバスは転落事故を起こし、由里子と修一は一命をとりとめますが由里子の母は死亡し、バスの運転手だった修一の父も亡くなります。
    事故の原因は運転手の飲酒運転とさ

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    2025年10月19日
  • 流氷の果て

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    『二人の嘘』も良かったが、こちらもとても心に響くものがあった。

    1985年、バブル時代に北海道のバス転落事故に遭い、すべてを失った少年と少女たちのその後…。

    1999年に新宿駅の歩道橋で首吊り遺体が発見されて、定年間近の刑事・間宮がそこで見た男女。

    自殺かに思われたこの首吊り遺体のポケットに入っていた不可解なもの。
    間宮が若手の香下と一緒にこの不可解なものの正体を探りだそうとした後に別の殺人事件が起こる。

    この事件の真相を追うべく動き出すと北海道のバス転落事故に繋がっていることに気づく。

    復讐を果たして逃げきれるのか…


    悲しみを隠して生きてきた彼らとそれを感じていた間宮刑事の心情

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    2025年09月21日
  • 流氷の果て

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    あの北海道の冬の厳しさを思い出せたらもっと良かったのだろうけど、この猛暑ではなかなか難しくて…
    でも小説は途中からどうなるんだろうとドキドキしてどんどん読めた 

    悲しみにさよなら♪
    泣かないでひとりで あなたのそばにいるから♪
    実際の距離じゃなくて、心のそばには常に誰かがいたんだね
    それ以外に、みんなをあたたかい気持ちで…応援する気持ちで見ていた人がたくさんいたよー、と主人公たちに言ってあげたい 

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    2025年07月31日
  • 流氷の果て

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    450ページ近くある厚い小説だったけれど、読み始めたらどんどんお話の世界にのめり込んで、夢中で読んでしまった。
    最後の最後に「あっ」と驚く作品。ネタバレになるから、感想も書きにくいけれど、登場人物の一人一人が、余計なことは言わないけれど、言葉の一つ一つに重みがあると感じた。
    登場人物たちは、みな、出生に訳があって、生きづらい子供時代を送った。自分が悪いわけではないのに、生まれた時から、重いものを背負わされている・・・・。
    そして、その境遇の中でやってしまった事に、苦しむ。でも、たった1人で苦しんだのではなかったところが、読んでいて救われたところ。
    ラスト、余韻の残る、でも、じんわりと優しい気持

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    2025年07月09日
  • 流氷の果て

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    想像以上に壮絶なストーリーで、昭和という時代も自分と重なり、深く引き込まれていきました。
    ミステリーではあるけれど、社会派的要素が強いと思います。
    最後は涙ながら読み、読後感もとてもスッキリで温かくなりました。

    「二人の嘘」が積読のままなので、早速読んでみようと思います。

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    2025年06月27日
  • 二人の嘘

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    司法ものなら難しいかなと思いつつ読み始めたら、夢中になり一気読み。悲恋と言っていいのか、切なすぎて泣けました。読んだあともしばらくぼーっとしちゃいました。

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    2025年06月01日
  • 二人の嘘

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    めちゃくちゃ泣いた。
    読んでいて自然と情景が浮かぶくらい読みやすい文章でした。
    恋愛ってそういうものだよなって感じさせられました。

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    2025年05月31日
  • 二人の嘘

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    もう読み進めたら本当に止まらなかった、、
    うんーー切ないというか やりきれない、、
    感想を簡単に言葉にできないような、したくないような、、
    ストーリーの語り手は変わらないんだけど
    こんなにもページとか進み具合とか気にしないで
    まだ読んでいたい、終わらないでくれーと思える
    小説に出逢えたことが嬉しい

    礼子が自分の感情を感じて、人間味溢れていくところも、珠洲での二人のシーンも、二人の幸せを願わずにはいられなかった、、

    しばらく引きずります。笑

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    2025年05月30日
  • 流氷の果て

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    素晴らしかった。
    物語のスピード感が素晴らしい。
    展開も想像を遥かに超えて素晴らしい。
    とにかく物語に没頭してしまった。

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    2025年05月30日
  • 流氷の果て

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    なかなかどうして。
    あらすじで、初めて読む作家さんですが、気になったので読んでみたら重厚な物語とサスペンス、そして終盤のどんでん返し。
    それには伏線ちゃんとありなかなかびっくり。

    2918冊
    今年146冊目

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    2025年05月25日
  • 流氷の果て

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    初読み作家さん。
    昭和を生きた私としてはエモかったのと
    物語に出てくる人達のキャラがそれぞれたっていて良くて、感情移入出来ました。
    かなり長編で読むのに時間がかかってしまったけど、読み応えと最後の余韻はすごくいい物でした。

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    2025年05月23日
  • 流氷の果て

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    読んだー。引き込まれた。目頭熱く。善人ばかりが苦しむ理不尽な社会。一雫さん、偽証好きだなぁ。嘘つきばかりの世の中だけど、こんな嘘ならいいかな。実際には通用しないだろうけど。飛躍多々あり、うん?と思うが、ストリーに引き込まれ、それどころじゃない。昭和の匂いプンプンなのに読後感も爽やか。

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    2025年05月22日
  • 二人の嘘

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    もう辛い。きつい。憎い。もうすぐ物語が終わりそうなとこまで来たけど、でも書き残さずにはいられなかった。

    読み終わった。仕事には1時間くらい戻りたくないな。

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    2025年05月13日
  • 流氷の果て

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    素晴らしい、久しぶりに良かった本^_^
    いや〜よかった^_^
    一雫らいおんは、もうすぐ、百獣の王ライオンになるね^_^

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    2025年04月24日
  • ダー・天使

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    家族を通り魔から守るため命を落とした二郎。
    天国で神と交渉して、天使として地上に戻る。

    しかし、二郎に出来ることは、ただ見守るのみ。
    それでも、小さかった娘は、中学生、高校生となり、やがて...

    天国で母や早くに亡くなった兄との再会、やがて年老いて天国にやって来た妻との再会。
    ウルウルです。
    天国が本当にこんなところだと良いですね。

    そして、彼が神との約束で、天使になる代わりに引き換えとした取引条件とは?
    その条件を飲んでも、天使になりたかった二郎の想いとは?
    最後、明らかになる真実に、もう涙が止まりません。

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    2022年11月23日
  • スノーマン

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    作品全体からコントラストの強い、美しさが溢れている。白と黒というか純粋とヘドロというか。登場人物の描き方も短くしっかり書かれてて引き込まれる。蜷川実花で映画化してほしい。

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    2018年11月12日