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1985年、バブルに沸く日本。大みそかに出発した北海道札幌発のバスツアーで流氷を見ることを楽しみにしていた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年、成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー一体の首吊り死体をはさんで。定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは――?
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Posted by ブクログ
知らない作家さんだったがすごい筆力。中盤までの展開と後半のたたみ掛け。ハッピーでもバッドでもないエンディング。他作も読んでみたくなる作風と面白さだった。
/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ なかなかに重みのあるストーリーでした。 前作の「鎖」に心を引きずられていたせいか、悲しみのラストが来る気配をジンジンと感じながら読み進めていました。最後の方は少しわけがわからなくなる展開でしたが、その混沌さも作品全体の余韻を深めているよ...続きを読むうに思います。 1980年代という一昔前の時代設定も印象的で、釜利修一と同世代ということもあり、当時の空気感が懐かしく感じられました。 また、「24時間捜査」という表現が特に心に残りました。眠っていても酒を飲んでいても、常に事件のことを考えている——そんな刑事の覚醒状態に強く共感しました。私自身の仕事にも通じる部分があり、常に何かを抱えている日々の中で、「解放される日」のことを想像すると、それがどれほど楽なことかと考えさせられました。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ 物語は1985年、あるバス事故から始まります。 そこから一つの首吊り自殺をきっかけに、いくつもの事件が連鎖的に展開していきます。 刑事・真宮を中心に、じわじわと真相に迫る捜査が進んでいく中で、時代を超えて繋がる人々の過去と因縁が浮かび上がっていきます。 /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 【1985年】 能瀬由里子 小6 釜利修一 小4 釜利紀一 修一父、運転手、40歳、飲酒運転、死亡 能瀬杏子 由里子母、死亡 浅地恒雄 中2 【1999年】 真宮篤史 58歳、母痴呆 沙世子 妻 駒田徹 警視庁刑事部長、真宮同期 能瀬由里子 26歳、達観している印象、父はいない 楠木保 陽栄ホーム創始者、昭和50年5月21日生まれ、24歳、釜利修一に18歳の時に名前変更 能瀬昴 由里子弟、精神薄弱者 大山又一郎 筆の逆襲オーナー 相沢誠彦 まさひこ、運輸省特別顧問、殺害 木内博也 佐竹満 筆の逆襲元記者 八田晋平 修一殺害
みんみんさんのお勧め本です。 ありがとうございます。とてもよかったです。 時は1985年(昭和60年)12月31日。 夜の北海道。 札幌市内から知床半島ウトロへと行く北斗流氷号の豪華観光バスツアー。 車内には大晦日でNHKの紅白のラジオから旭川市出身の道民のスターである安全地帯の「悲しみにさよ...続きを読むなら」が流れています。 載っているのは乗客46名と運転手。 その中には乗客として小学校6年生の能瀬由里子。小学校4年生の釜利修一も乗っていましたがバスは転落事故を起こし、由里子と修一は一命をとりとめますが由里子の母は死亡し、バスの運転手だった修一の父も亡くなります。 事故の原因は運転手の飲酒運転とされます。 そして時はミレニアム1999年12月24日に移ります。 新宿南口でひとりの身元不明の男が首を吊って死にます。 新宿警察署の刑事真宮篤史58歳は、その事件を追いかけていますが、その事件に能瀬由里子19歳と楠木保こと本名釜利修一17歳がかかわっており二人は他にも罪を犯していると確信します。 真宮は二人の関係性を知ると「二人を救ってやりたい」という一心で刑事生命をかけていくつかの二人のかかわった事件を追っていきますが…。 この本一雫ライオンさんの旧刊だと思って読んでいたのですが最後のページをみたら今年出た新刊だったのですね。前作の『二人の嘘』より数倍よかったです。 今年私が読んだ本のベスト3に入ります。 子供たちの犯罪であることや安全地帯の曲の使い方等々小技もドラマティックで泣かせます。 作中の謎の部分も全く最後まで展開がわからず、読まされました。 今度からこの作家さんも新刊チェックします。 みんみんさんありがとうございました!
『二人の嘘』も良かったが、こちらもとても心に響くものがあった。 1985年、バブル時代に北海道のバス転落事故に遭い、すべてを失った少年と少女たちのその後…。 1999年に新宿駅の歩道橋で首吊り遺体が発見されて、定年間近の刑事・間宮がそこで見た男女。 自殺かに思われたこの首吊り遺体のポケットに入...続きを読むっていた不可解なもの。 間宮が若手の香下と一緒にこの不可解なものの正体を探りだそうとした後に別の殺人事件が起こる。 この事件の真相を追うべく動き出すと北海道のバス転落事故に繋がっていることに気づく。 復讐を果たして逃げきれるのか… 悲しみを隠して生きてきた彼らとそれを感じていた間宮刑事の心情を思うと逃げ続けるよりはよかったのかもしれない。 何十年経とうと彼らの約束は消えないはず。 ラストが言葉もいらないくらいに観せてくれた。
あの北海道の冬の厳しさを思い出せたらもっと良かったのだろうけど、この猛暑ではなかなか難しくて… でも小説は途中からどうなるんだろうとドキドキしてどんどん読めた 悲しみにさよなら♪ 泣かないでひとりで あなたのそばにいるから♪ 実際の距離じゃなくて、心のそばには常に誰かがいたんだね それ以外に、み...続きを読むんなをあたたかい気持ちで…応援する気持ちで見ていた人がたくさんいたよー、と主人公たちに言ってあげたい
450ページ近くある厚い小説だったけれど、読み始めたらどんどんお話の世界にのめり込んで、夢中で読んでしまった。 最後の最後に「あっ」と驚く作品。ネタバレになるから、感想も書きにくいけれど、登場人物の一人一人が、余計なことは言わないけれど、言葉の一つ一つに重みがあると感じた。 登場人物たちは、みな、出...続きを読む生に訳があって、生きづらい子供時代を送った。自分が悪いわけではないのに、生まれた時から、重いものを背負わされている・・・・。 そして、その境遇の中でやってしまった事に、苦しむ。でも、たった1人で苦しんだのではなかったところが、読んでいて救われたところ。 ラスト、余韻の残る、でも、じんわりと優しい気持ちになれる終わり方だった。
想像以上に壮絶なストーリーで、昭和という時代も自分と重なり、深く引き込まれていきました。 ミステリーではあるけれど、社会派的要素が強いと思います。 最後は涙ながら読み、読後感もとてもスッキリで温かくなりました。 「二人の嘘」が積読のままなので、早速読んでみようと思います。
素晴らしかった。 物語のスピード感が素晴らしい。 展開も想像を遥かに超えて素晴らしい。 とにかく物語に没頭してしまった。
なかなかどうして。 あらすじで、初めて読む作家さんですが、気になったので読んでみたら重厚な物語とサスペンス、そして終盤のどんでん返し。 それには伏線ちゃんとありなかなかびっくり。 2918冊 今年146冊目
初読み作家さん。 昭和を生きた私としてはエモかったのと 物語に出てくる人達のキャラがそれぞれたっていて良くて、感情移入出来ました。 かなり長編で読むのに時間がかかってしまったけど、読み応えと最後の余韻はすごくいい物でした。
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