児玉聡のレビュー一覧

  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学

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    「道徳」の本質を批判的に考察していく倫理学。倫理学にはスタンスの異なるいくつかの理論があるが,中でも分かりやすい「功利主義」を中心に据えて,他の理論についても触れながら解説。
     功利主義は帰結主義,幸福主義,総和最大化という三つの特徴をもつ。初期の徹底した功利計算は,「偉人を救うためなら親を死なせる方が良い」など常識はずれの結論を出していたが,このあたりはいろいろ修正が施されて,そんなに突拍子もない理論ではなくなってる。にもかかわらず,しばしば功利主義に対する批判は「藁人形攻撃」になってしまっていたりして,功利主義はイメージが悪い。しかし,「津波てんでんこ」や医療現場でのトリアージに見られるよ

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    2012年08月11日
  • なぜヴィーガンか?

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    オーストラリア出身の哲学者・倫理学者ピーター・シンガーによる短い論稿集。私たちは何故ヴィーガンとならなければならないかを論じている。

    シンガーによれば、ヴィーガンとなるべき理由は動物への配慮、気候変動問題、健康への配慮の3点。と言いつつも、主要な理由は1番目にあるようだ。著者は、知覚のある動物への無配慮は、人種差別と同じ種差別であると断じる。逆に神経系が未発達の二枚貝などを食することは否定されないとする。

    本書で展開されたヴィーガンの思想に納得がいった訳ではないが、こうした人々の考え方を一度頭に入れる機会があって良かった。

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    2024年05月15日
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学

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    ゴドウィンはウォルストンクラフトとの出会いで功利主義思想に修正を加えた。その娘はフランケンシュタインの作者。

    現代の功利主義は、家族や道徳的規則も考慮する間接功利主義。行き過ぎを戒める規則功利主義。
    元祖は、直接功利主義で行為功利主義。

    同性愛と異性愛に道徳的な違いはない(ベンサム)
    男女に違いはない(ミル)
    動物と人間に違いはない(シンガー)。
    最大多数の中に、どこまで入れるか。
    常識的な規則が、功利主義的に見ると不公平に扱っていることがある。

    幸福は多様だが、不幸は同じ=ホバー。最小不幸社会を目指す。
    医療現場のトリアージは、功利主義的な考え方。

    津波のときは、てんでんこで逃げる。

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    2020年03月18日
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学

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    再読。脳みそがたっぷり刺激される好著。批判的な考え方が分かり易く学べる。娘にも十代のうちに読んでほしい。

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    2017年03月03日
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学

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    基本的なお勉強をおろそかにしているのがベースの人生なので、ありがたいです。なんというか、無い頭で自分勝手に考えてきたことが、素晴らしい叡智によって巧緻に体系化されているのをいただいては「あーそれそれ!そうそう!」ってキャッキャはしゃぐっていうそういうゲームになってやしないかと小一時間(

    功利主義の概念はいろいろな思考のベースになるものではないか、中高生にだってこういう思考の授業はしていいんじゃないかと強く思いました。

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    2013年05月02日
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学

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    功利主義を学ぶことを通して倫理を考えさせてくれる内容。
    自分にとっては、ちょくちょくむずかしい内容で読みづらい部分もあり。
    自分がよく考える「公平性」についてはゴドウィンという哲学者が考えていたようです。哲学は歴史を通していろんなことを考えてきたんやなあと思わされた。
    「幸福について」の章がおもしろかったかなあと思う。
    著者が優しい物言いで書いてくれていて、すごく良心的なものを感じた。一度だけでは覚えられないのでまた読みたい。

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    2012年08月13日