児玉聡のレビュー一覧

  • 哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

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    ミルの自由論をわかりやすく解説してくれている。それに加え、生じる問題や考えないといけないことも纏めて提示されているので、ただ読んで学ぶだけで無く、自分自身で考えながら学べるようになっていて凄く面白かった。
    ミルの自由論も読んでみたい。

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    2025年04月19日
  • 哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

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    ミルの『自由論』は読んだことないけど、タイトルに惹かれて買った本。『自由論』について、とても丁寧に解説・考察がされている。
    語り口も平易で何の前知識なくても楽しく読めた。
    実際に抗議を聞いた学生の感想が紹介されていたのが面白く、自分でもあれこれ考える手がかりになった。
    これをきっかけに、底本として使われた『自由論』の方も読むつもり。

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    2025年01月04日
  • 哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

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    たいへん読みやすくすぐれた『自由論』読解・解説で、学生の意見として批判的な見解も披露しているのもよい。でも夫婦別姓のところはよろしくないと思う。

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    2025年01月03日
  • オックスフォード哲学者奇行

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    「ゴシップからはじめる」の通り。変人紀行といった感じ。けど、人間味があって、社会・組織の縮図みたいに思えた。多様性がある良い社会・組織という印象。1つのコマの文量も少なめでテンポ良く読めます。

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    2023年10月16日
  • 哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

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    難解な古典を読み解くには、道案内のガイドブックが欠かせない。本書は、政治思想において最重要の古典の一つである『自由論』を簡潔に噛み砕いて解説した入門書である。

    最も興味深いと感じた点は、ミルの道徳観を、著者が「モラリティ」と「プルーデンス」の概念を用いて説明していることである。「モラリティ」は他者の利益や他者に対する義務、「プルーデンス」は自己の長期的利益に関する。「モラリティ」に反する行動は、個人の行動といえども、社会側からの介入は許されるというのが、ミルの考えである。

    自由論と交互に読むことで、より深い理解に至るであろう。

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    2026年01月23日
  • 哲学史入門Ⅳ 正義論、功利主義からケアの倫理まで

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    倫理学の功利主義、正義論、徳倫理学に関して朧気ではあるが理解できた。

    加えてケアの倫についても少し分かったような気にもなれた。

    この本を入門として他の書籍で勉強する事が必要ではありそう。

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    2025年12月18日
  • 哲学史入門Ⅳ 正義論、功利主義からケアの倫理まで

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    「ケアの倫理」の章で、「人が正義を求めるのは、相手との向き合い方、自分との向き合い方が分からなくなったとき」というアリストテレスの言葉が刺さった。正しさを考えるよりも前に向き合い方を考えることは大切だ。

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    2025年11月10日
  • 哲学史入門Ⅳ 正義論、功利主義からケアの倫理まで

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    4冊目もとても読みやすく重要なポイントがまとまっているので、現代の西洋での倫理学を理解したい方には良い内容である。
    個人的には徳倫理学の章が興味深かった。カントなどの義務論は、行為の是非を問うが、徳倫理学は人格を問う。それはそうだと思うのだが、人格を重視するのであれば、例えば、西洋ではゲーテやシラーなど、教養を高める教育思想があるし、日本の報徳思想や心学など、人間性を高める伝統的教育がある。それらを学ぶことの方が有意義だと思えてきた。
    また、徳を重視し過ぎると軍国主義になるや、慰安婦の国家賠償の問題からケアを考えるなど、事実を無視した左翼思想が出てくるところは残念である。

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    2025年10月10日
  • 哲学史入門Ⅳ 正義論、功利主義からケアの倫理まで

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    面白かった。
    哲学の本を読んでると「そんなこと延々と考えてどないすんねん」と思うことが多いけど、まあ倫理学は考える価値があると思う。万が一、皆が納得できる形で正しさをルール化できたら、立法やらなんやらがすごくスムーズになると思うので。そんな夢を追って思考を深めているならカッコイイと思う。



    とはいえ、やっぱり倫理は何かしらの理屈で説明できるものではないのでは、というのが読み終わっての感想かもしれない。
    徳のある人物を目指す徳倫理学や、現場レベルの判断を問うケアの倫理は、結局「皆が心に手を当ててやっていくしかない」的な発想やと思うし、まあ実際そうよな、という気持ちもある。

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    2025年10月02日
  • 哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

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     本の内容自体は大変面白いのだが、ミルの自由論には全面的に首肯する事が出来ない。自由を社会の最大の価値と見なし、個人の自由を実現するためには明白な危害を加えない範囲で社会が受忍すべきと言う主張だ。その目的は天才の出現確率を増やすことによる社会の発展らしいが、ここにも単線的な社会発展段階論やエリート主義的な側面が垣間見え、その目的が正当化できるほどの理由には思えない。
     卑近な例で言えば、訪日外国人旅行者の急増による様々な問題や、日本人には思いもよらない迷惑行為が話題になっているが、ミルなら他人に危害を与えないなら何やっても自由と言うだろう。確かに外国人にも旅行する権利はある。だが日本に来たのだ

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    2025年05月23日
  • なぜヴィーガンか?

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    神経系がある生物に対して苦しみを与えないという倫理に基づきヴィーガンとなった哲学者の論考集。人種差別と同様の主差別という言葉を使い、声を上げられない動物たちを尊重しないという理由はない、という反論の使用はない議論を述べる。

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    2023年11月25日
  • オックスフォード哲学者奇行

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    変わった哲学者の行動が取り上げられている本という予想に反して、ほとんどの哲学者は普通の人だった。主に20世紀のオックスフォード大学で哲学の教鞭をとった人の紹介である。チューター制をとっていて、師匠と弟子という関係が強く現れるのだが、それ以外にも哲学者同士の議論が活発だったことが窺われる。驚いたのは女性の哲学者が多く活躍していることだ。第二次世界大戦の影響で、男性の多くが兵役に従事していた状況もあるが、それ以前から女性が大学に行って哲学を学ぶこと、さらに育児をしながら研究を続けることが可能であったことがわかる。登場人物についてほとんど知らないし、哲学者は難しそうで知人になりたくないと思っていたが

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    2023年11月04日
  • なぜヴィーガンか?

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    ネタバレ

    人々が動物性食品を止めるべき主な理由は動物への配慮、気候変動対策、自分の健康への問題、生鮮市場における感染症の4点が挙げられる。
    動物に苦しみをもたらす慣行を支持したくないからベジタリアンになるのであれば、中枢神経系がないハマグリやホタテ、良い生の鶏の卵を食べるフレキシブルなヴィーがんは問題にならない。
    動物の解放運動は他の解放運動と異なり、搾取される側である動物が組織的な抗議をしないこと、抑圧する側に属する集団の構成員のほぼ全てが抑圧に直接加担している受益者であることなどから、不利である。
    畜産を止めれば、浮いた飼料生産により、地球から飢餓と栄養失調はなくなる。すなわち、動物の解放は人間の解

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    2023年09月23日
  • オックスフォード哲学者奇行

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    20世紀中頃、オックスフォード学派の最盛期を創り上げた哲学者たちの関係性や人間味を垣間見ることができた。
    能力差や業績はさておき、私はいつかの彼らと同じ大学院生なのだと読みながら実感し、自分も彼らのようにもっと哲学を楽しみたい、熱中したいと思った。背中を押された。

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    2023年09月05日
  • なぜヴィーガンか?

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    オーストラリア出身の哲学者・倫理学者ピーター・シンガーによる短い論稿集。私たちは何故ヴィーガンとならなければならないかを論じている。

    シンガーによれば、ヴィーガンとなるべき理由は動物への配慮、気候変動問題、健康への配慮の3点。と言いつつも、主要な理由は1番目にあるようだ。著者は、知覚のある動物への無配慮は、人種差別と同じ種差別であると断じる。逆に神経系が未発達の二枚貝などを食することは否定されないとする。

    本書で展開されたヴィーガンの思想に納得がいった訳ではないが、こうした人々の考え方を一度頭に入れる機会があって良かった。

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    2024年05月15日