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Posted by ブクログ 2019年07月19日
かなり面白い。が、考え得るケースが膨大にあり、思考を放棄したくなる。
功利主義では全ての人は一人としてカウントされる。首相だろうと身内だろうと一人であり重み付けされない。社会全体という俯瞰的な視点から個人を観測する、さながら最大利得を目指すマルチエージェントシミュレーションのようなもの。
功利主...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月08日
臓器移植の是非についての記事を読んでいた時に、功利主義の話が出てきて、もっと深めてみたいと思い読みました。功利主義の基本的な考え方や、批判を経て思想として強化されていく過程、政治や公共事業への応用、幸福とは何か、などについて書いてありました。特に、幸福についてという人生における大きな問題へのアプロー...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月08日
功利主義という言葉からは、なんだかわかりやすいけれど身もふたもない思想という印象を受けるわけだが、この本を読むと、現実の社会の中で倫理的に真っ当にものを考えるというのは、まさにこういうことではないか、という気になる。ベンサムやミルの思想についても誤解されやすい部分(私が誤解していた部分)を的確に指摘...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月10日
明快な解説、豊富な事例くわえて洗練された文体を備えたすぐれた倫理学の入門書である。
著者の前作『功利と直観』を読んだ時には功利主義の論敵であるロールズの描写があまりにもヒロイックでそちらに目を奪われてしまったが、この新書ではあくまで功利主義の魅力が十二分に描かれている。これを読むと功利主義は、功利...続きを読む
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