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Posted by ブクログ
本の内容自体は大変面白いのだが、ミルの自由論には全面的に首肯する事が出来ない。自由を社会の最大の価値と見なし、個人の自由を実現するためには明白な危害を加えない範囲で社会が受忍すべきと言う主張だ。その目的は天才の出現確率を増やすことによる社会の発展らしいが、ここにも単線的な社会発展段階論やエリート主義的な側面が垣間見え、その目的が正当化できるほどの理由には思えない。
卑近な例で言えば、訪日外国人旅行者の急増による様々な問題や、日本人には思いもよらない迷惑行為が話題になっているが、ミルなら他人に危害を与えないなら何やっても自由と言うだろう。確かに外国人にも旅行する権利はある。だが日本に来たのだから日本の慣習に従え、と言う要求は間違っているのだろうか?私にはとてもそうは思えない。特に日本人には社会秩序の方が個人の自由よりも優先されるはずだ。
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