浜口倫太郎のレビュー一覧

  • 天空遊園地まほろば

    Posted by ブクログ

    最後のおじいちゃんのお話は泣けた。なぜ兄は特攻隊として飛び立ったのか。おじいちゃんも言ってた教育の恐ろしさ。私も教育現場にいる以上、子供達が生きることに喜びを感じられるよう支えたい。
    死んだ人に会うことで生きている喜びや意味や生まれてきてよかったと思える瞬間を改めて感じることがそれぞれ登場人物のストーリーから感じられた。

    0
    2025年10月14日
  • 天空遊園地まほろば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     設定が素晴らしかったです。架空の地にある架空の遊園地を舞台にしてパラレルワールドの世界に一時的に連れて行く、ちゃんとルールを設けているのも良かったと思います。
    モデルとなった生駒山上遊園地と国内最古の大型遊具である飛行塔も現役で動いているのもわかって良かったと思います。
     中身をすべて読んで5話の短編全てで号泣しました。あと読書メモにこんなに書いたのは初めてです。読書メモに書いたことをそのまま書きます。(読書メモなので大雑把に書いてありますがご了承ください

    奈良県天駒山にある死者に会える遊園地が舞台 支配人はシチカという 切符鋏で切符を切る
    「まほろば」という遊園地は戦前2年間だけ開園していて、閉園後、都市伝説が噂されていた。閉園した遊園地が夜に「死者に会える遊園地」として営業
    この遊園地では亡くなった人の日を把握しており。亡くなる前の日にタイムリープしてくれる 「まほろば」に入るとパラレルワールドの世界だ
     「まほろば」に行くケーブルカー乗り場には猫が案内し、ケーブルカーに化けているらしい
    禁止事項:泣くこと(破ると大切なものがなくなってしまう)生者が未練を抱く行為が泣くこと
    ・「まほろば」は一生に一回しか利用できない
    ・「まほろば」の利用時間は1時間だけ

    ・絆のサイクルモノレール
    久保田杏奈:主人公 女子高生 男女共学の私立高校に通っている 薬剤師を目指している 東京の大学で独り暮らししたい 名古屋在住
    久保田沙織:杏奈の母 薬膳カフェを経営 社会人リーグでサッカー選手をしていた
    久保田隆史:杏奈の父 杏奈は父と仲が良かった 以前から母が仕事に行って父が主夫として家事をしてくれていた 二年前、交通事故で亡くなった(信号無視した車に轢かれた)
    渡部真美菜:杏奈の友達 杏奈と同じ高校に通っている ダンス部に所属 性格は明るい(仙人のような口調の時がある)
    海斗:真美菜の兄 真美菜の5歳年上 大学生
    マリア・デラクルス:家政婦 フィリピン人 家事を完璧にやってくれる 沙織の店の常連客の紹介で、沙織の家で家政婦として働いている 現地の労働者支援団体を通して日本に働きに来た
     杏奈のセリフ「お客さんの健康は気にするけど、私の健康はどうでもいいんだ…」杏奈は母のことを「仕事しか興味がない冷血人間」と言って嫌っている
     父の代わりにマリアが来た。杏奈は反対していたが、沙織は聞き入れてもらえなかった
     マリアと杏奈には溝ができていた(隆史の最後の書置きの紙をマリアは勝手に捨てていた)
     隆史の命日を沙織は忘れている(真美菜が覚えててくれているのに)杏奈は「パパに会いたい」といつも思う
    真美菜が「最近のスマホは心が読める」と言った これがのちに出てくる「天空遊園地まほろば」の紹介動画につながる。
     杏奈のスマホに「天空遊園地まほろば」の動画が流れる 杏奈は行くことにした
     「まほろば」には杏奈、真美菜、海斗が行く。ただし「まほろば」の中にはには杏奈1人だけで行く 無事「まほろば」に到着。シチカに案内され待合室に行く 泣くと父親との思い出が失われると、シチカに言われる
    すみれ:「まほろば」の従業員 涙を止める魔法を持っている
     「まほろば」のゲートをくぐり、遊園地の中に入ると隆史が杏奈を呼ぶ声が聞こえた。再会できた
     パパと二人で遊べる乗り物に乗りたく、杏奈はサイクルモノレールを選ぶ その後、沙織のサッカー選手時代の話を聞く。沙織が靱帯断裂でサッカー選手を引退したとき、そこで初めて沙織が泣いたところを隆史は見る それを見て隆史はプロポーズした その後OKをもらい、ママは選手時代に大切にしていた食の道に進んで会社を辞め、薬膳カフェを経営 パパも一緒に辞めてママの支えになるため主夫となる
     杏奈は思う「ママは悲しい時ほど強がる…」杏奈の心の中で「パパが亡くなって本当は悲しいんだ…」と思うようになる 隆史との1時間の再開が終わり、家に帰宅してマリアに今までのことを謝る。するとマリアも同じ境遇だったから沙織さんの行動がよくわかると言った 後に沙織が好きだった隆史のオムライスを杏奈が作る。沙織はそれを食べて号泣する。マリアも泣く。
     杏奈は思う「自分もママみたいに強くなろう」
     1か月後、ママは朝はあまり忙しくならなかった。杏奈が学校へ行く時、「いってらっしゃい」と言われ、笑顔で「行ってきます!」と返した。
     1話目の流れはこのような感じ
    読み進めていくうちに目頭が熱くなり、終盤には泣いた。

    ・幸せのメリーゴーランド
    桜井美咲:主人公 埼玉県在住 システムキッチンのメーカーに勤務 エコー検査で自分のお腹の中で赤ちゃんがモゾモゾ元気に動いているのを見た
    桜井祐介:美咲の夫 市役所の産業振興課に勤務
    今野晴香:美咲の親友
    翔馬:晴香と付き合っている彼氏
    久我涼太:晴香と付き合ってる翔馬の友人 バイクの交通事故で亡くなった 美咲は久我との連絡手段を全て断っている(久我は美咲の元恋人だった)
    宮原:産婦人科の医師
    美咲の母は看護師として働きながら美咲を女手一つで育ててくれた。父は美咲が幼稚園の時に膵臓癌で亡くなった
    美咲と涼太が出会ったのは5年前
    美咲の働くシステムキッチンの会社で商品の撮影していたのが久我涼太だった 久我涼太は広告制作会社でカメラマンをしていた 涼太は時々個展を開いていた
     涼太と交際して3年、突然涼太から別れの話を切り出される(他に好きな人ができたから)
     その後カフェでコーヒーを飲んでいたら、一人の男がスマホの充電器を借りたくて声をかけてきた。美咲は充電器を貸し、お礼がしたいと言ってお互いの連絡先を交換 そのときに名刺を渡されてその人の名が祐介だった
     交際してすぐにプロポーズされ結婚する

    佐々木:美咲の会社の後輩 男性社員 軽くていい加減な性格で美咲はあまり好きではなかった 仕事もいい加減で領収書の締め日も守らない 美咲に注意されてぼそっと「うるせぇな」と言ったのが美咲に聞こえて美咲は泣いて早退してしまう。でも本当の理由は涼太の死を聞いて頭がパニックになっていた。
     しばらくメソメソしていると、スマホの画面に「天空遊園地まほろば」の動画が流れてきた。再会したい人の名前を入力する欄があり、美咲は「久我涼太」と入力する 再会日は涼太が亡くなる一週間前と希望欄に入力
     無事に「まほろば」に着いた。涼太とも再会 涼太は美咲の妊娠中の体を気遣い、カフェインを控えた飲み物を買ってきてくれ、妊娠中の体の負担を考えてメリーゴーランドで遊んだ
     遊んだ後に、美咲は自分と別れた理由を聞く。涼太は「好きな人ができた」と言ったが、それは嘘だと見破る。そして本当の理由を聞く 涼太は親父のDVで悩んでいた。ついには母とシェルターに逃げ、離婚が成立 ただ母も涼太が大学生のときに亡くなった 幸せそうな家族の写真を撮りたいと拘った理由も有名なカメラマンに「君の一番取りたいものは?」と聞かれ、「幸せそうな家族です」と答えた。涼太は幸せそうな家族に憧れていた。美咲と別れたのは美咲のことを考えて、あえて嘘を言った(以下が理由)
     結婚の話を避けていたのは、もし自分が父親になったらもしかしたら子供を虐待するかもしれない、という怖さがあった。それと人間ドックで自分は子供を作れない体だったことがわかったから。
     遊園地を出るときに涼太から封筒をもらう。中身は「家族写真無料チケット」(最高の一枚を撮るよ、と書かれていた)涼太は敢えて自分から身を引いて美咲の幸せを願っていたんだとわかった。美咲に渡したかったものはこれだと確信した。
     無事に子供が生まれた(陽人と名付けた)3年後、美咲は趣味程度で家族写真を撮っていた。あの時涼太からもらったチケットはいつの間にかなくなっていた。
     2話目の流れはこんな感じ 読み進めていくうちに目頭が熱くなり、終盤には泣いた。

    ・沈黙のパンダカー
    山田颯太:主人公 30歳 断捨離をして、酒も五年前に辞めた 人付き合いもない simple is best カフェイン断ちをした(コーヒーも飲まなくなった)1か月前、父(山田泰蔵)が亡くなった(心筋梗塞)65歳 新潟県出身 現在は東京タワーやスカイツリーが見えるマンションに住んでいる 東京丸の内にオフィスを構える外資系戦略コンサルティングファームに勤務(本社はニューヨークにある)マネージャー職で社内でも地位が高い
    父は米農家の職人肌で颯太はそれが嫌で東京の良い会社に入るため猛勉強した
    三宅:颯太の部下 MBAホルダー 寅さんのお守りを持ち歩いている 颯太は義理と人情が一番くだらないと思っている
    椎名:颯太の上司 シニアマネージャー
    颯太が手掛けている無人書店プロジェクトは順調に進んでいる 無人化することで人件費を削減し、売上を伸ばす
    ただ、無人化=幸せっていえるのだろうか?
    颯太と椎名は東邦アーバンの副社長の加賀谷と執行役員の森川と会食 颯太は会食は嫌いだが、会食の最後に出された新潟産コシヒカリの炊き込みご飯に舌鼓を打つ そして思う「自分は親父と何か話してみたかったな」
     そう思ってたら颯太のスマホの画面に「天空遊園地まほろば」の動画が流れてきた。再会する人の名前と再会希望日を入力する画面にとんだ 最初は信じていなく、何かの詐欺かと思ったが、他の利用者の「まほろば最高!」というメッセージを読んで試したくなった。父(山田泰蔵)の名前を入力
     「まほろば」のケーブルカー乗り場までやってきた 乗り場まで石段でその横には無数の灯篭があった 颯太が通ると灯篭に火が付いた。
     「まほろば」の入り口でシチカと会う。「まほろば」という遊園地は戦前に元々ある実業家が子供たちを喜ばせたいと思って造った。その実業家の息子がまだ小さい頃は仕事が忙しくて遊べなかった。その後悔を遊園地を造ることで解消しようと考えたらしい しかし戦時中、その実業家の息子は戦死し、実業家は非常にショックを受け、その後も遊園地は再開されることなく廃園になってしまい、今は広場と飛行塔だけが残っている、という説明をシチカから聞く 日本最古の飛行塔と日本最古のケーブルカーもここであるとも聞く
     10年前の父と再会したいと入力してあった シチカが注意事項を説明した後、「泣けない、って言うのも悲しみの一つの表現かもしれません」と言う。その言葉が颯太の心にグサッと刺さった。
     遊園地に入り、無事に父と再会 シチカの注意事項の中に「死者は全員、生者に誘われてここに来たのだから、話を合わせてほしい」とあった。最初は遊園地の中にあるレストランに行く。父とビールを飲んでいると「男はつらいよ」っていう映画について、その中で一番好きなシーンがあると父は言う。寅さんの甥っ子が「人間は何のために生きてるのかなぁ?」と寅さんに聞く。すると寅さんは「生まれてきてよかったな、と思うことが何遍かある。そのために人間は生きているんじゃないか。そのうちおまえにもそういう時が来るよ」って言う。「渥美清が演じる車寅次郎だから心に染みた。他の俳優ではできない」と父が言う。
     レストランを出て、次はあのパンダカーに乗りたいと父は言った。颯太が5歳のころデパートにあるパンダカーに乗ろうと考えたが、その日は田んぼの水量調節のため行けなかった。それ以降颯太はパンダカーに乗りたいと言わなくなった。その約束を今叶えようとしてるんだと颯太は思った。
     父は帰りに何か食べ物が入った袋をくれた「帰りに食べろ」と言った 最後、父に言った言葉は「元気でな。」帰りに袋を開けたら塩むすびが入っていた。これを見て今までが幻じゃなかったと気づく。そして泣きながら一口ずつほおばる。「親父、ありがとう…」
     そして家に帰り、「男はつらいよ」のDVDを全巻買い、全部見た。仕事でもそのことを活かしている。
    3話目の流れはこんな感じ 3話目は泣かないかなと思っていたが、「まほろば」での父やシチカの言葉のシーンから泣いた。

    ・友情のびっくりハウス
    丸倉七海:主人公 お笑い芸人 5年間続けたコンビを解散、新しいコンビと組むと、周りの評価が少しずつ上がる 昨年末KOM(キング・オブ・漫才)の決勝に出場 そこで3位となり、毎日のように仕事が舞い込む
    河合:マネージャー
    山木:七海の新しい相方 七海と風子の同期
    結城風子:七海の元相方 幼稚園からの友達 七海が横浜から大阪に引っ越してきたとき、いち早く駆け付け、カマキリをブローチ代わりにプレゼントされて七海はビックリする。風子は七海の斜め向かいの家に住んでいた。引っ越し初日の夕食になぜか風子もいた。先日亡くなった
    河合マネージャーから先日、風子がくも膜下出血で亡くなったことを知らされる
     七海も風子も朝ドラばかり見ていたので学校でも朝ドラの話ばかりしていた。二人はともに同じ中学・高校に進んだ。七海が思春期の時に「彼氏が欲しい」と風子に相談したとき、風子は「あたしにまかしとき」と言って他の高校からイケメン高校生を虫取り網で捕まえて七海の所に持ってきた。その後3ヵ月付き合った
     高校卒業後も大学も同じ大学だったので、学生生活は中学・高校と変わらなかった どちらかに彼氏はできるのだが朝ドラを観させられて「お前たちにはついて行かれへん」と言って別れた。
     占い師から「お笑い芸人やれ」って言われる 「七海もお笑い芸人やったほうがいい」とも言われた それでコンビを組む コンビ名は「月と水餃子」
     七海はこのまま普通に就職先を探しても結局は父の経営する不動産会社で経理の仕事をするに決まっていると思い、父に大学卒業後にお笑い芸人になりたいと言ったら最初は反対されたが、七海の強い押しに負けた。
     七海と風子の漫才は養成所時代は良かったが、事務所所属になってからウケなくなった。風子は平然としていたが、七海はもっと売れたいと思うようになる。次第に七海は風子に対してイライラ感を持つようになる。
     ある時、七海と山木が飲みに行ったとき山木が「俺、中津と解散する」と言った。「中津と組んでもKOMの準決勝どまり」と言い、ボソッと七海に言う「もし俺とコンビを組んだらどこまでいけると思う?」それで七海は風子に解散を突き付ける。芸人辞めて七海は大阪に帰ると言った。
     七海は大阪で山木とコンビを組みなおした。コンビ名は「天ざる」その成果はすぐに出た。ついにはKOMで決勝に行き、3位までいった。その後風子の死を知らされる。〈もし風子とコンビを続けていたら風子は死ななかったんじゃないか、うちが風子を殺したんじゃないか、 親友を捨ててまでお笑い界で成績を上げるために他の人とコンビを組んで正解だったのだろうか〉と自問自答する
     そこにスマホ動画で「天空遊園地まほろば」のCMが流れてきた。
     米農家をしている父と再会して「生きててよかった」と、「まほろば」を絶賛する青年のコメントを見て七海は明日来園の予約を取った。
     夜、天駒駅に着くと1匹の猫がいた その猫は七海をケーブルカー乗り場魔で案内し、その後消えた。それから猫の形をしたケーブルカーがやってきた
     「天空遊園地まほろば」に到着。シチカが迎えに来た それから「まほろば」についての説明・注意事項を受ける。七海は「まほろば」の入り口まで行こうとするが途中で立ち止まってしまう。シチカが「どうかされましたか?」と聞いて七海は「風子は絶対私のことを怒っているに違いありません」と言う。
     シチカは「七海様を苦しめておられるのは、風子様の怒りではなくご自身の後悔ではないですか?後悔とは行き場をなくしてさまよう想いです。人は大切なものを失うと激しい後悔という想いに襲われます。その想いを正しい道に導く、これが「まほろば」の役目です」と言う
     入り口を通り、無事に風子と再会
    風子が昔から好きだった「びっくりハウス」で遊んだ。その後に風子は飛行塔を見上げる。すると風子が七海に「ごめん、お笑い真剣にやらなくて。七海の口から解散を言わせてしまって、ほんまごめん」と言った 風子が初めにお笑いやりたいと言ったのは占い師に言われたからではなく、本当の理由は七海とずっと一緒に痛かったから。「月と水餃子」の漫才が飽きられてきたとき、風子は「最初は真剣にお笑いをしている七海に腹が立ったんだ。でもあたしは子供で七海は本気でお笑い芸人目指してたんだな」と七海に言った 制限時間になって風子から「これからは連絡とっていいかな?」と訊かれ、七海は笑顔で返す。(もう風子はこの世にいないのだから連絡のしようがない)
     翌日、風子の家に行き、風子の遺影を見た。風子の部屋も見た。そこには「天ざる」のファングッズがたくさん置いてあった。風子は「天ざる」を応援していた。そして七海は泣く。
    4話目の流れはこんな感じ 読み進めていくうちに風子の気持ちがわかり、目頭が熱くなり、泣いた。

    ・約束の飛行塔
    田上今雄:主人公 90歳の誕生日を迎えたばかり 東大阪市在住 高校卒業後、天駒市の市役所に勤務
    息子、娘、孫、ひ孫に囲まれている 嫁は五年前に亡くなった 
    亜利沙:今雄のひ孫の一人 家族からは問題児扱いされている
    和室の布団を畳めなくなったら老人ホームに行く、と息子と約束している
    今雄の部屋に兄の写真があり、「兄さん(田上貞生:今雄の9歳上、19歳の時に特攻隊員としての役目を果たし戦死)、90歳になりました」とぼそっとつぶやく 後に部屋に入ってきた亜利沙に写真を見つけられ、誰だか尋ねられる。「兄さんだよ。兄さんは特攻隊員だった」と答える。兄さんは飛行塔が好きだった。遊園地の従業員が、今雄の兄さんが特攻隊員であると知った時、特別に飛行塔を動かしてくれたらしい。兄さんは喜んで乗ったが今雄は怖気づいて乗れなかった。今思うと「なぜあの時一緒に乗らなかったのか」と自分を責める そこで亜利沙が提案する「「天空遊園地まほろば」に行けば死んだ兄さんに会える」と。
     今雄は戦時中は「金属類回収令」があったことを亜利沙に教える(金属類を回収して武器や弾丸を作るため)じゃあどうして飛行塔は回収されなかったのか?Answer:戦時中飛行塔は海軍の防空監視所として利用されていたから回収されなかった そうこうしてるうちに23時になっていたので亜利沙と一緒に「天空遊園地まほろば」に行くことにした。
     亜利沙はケーブルカーに乗れず、今雄一人で行くことに。亜利沙は下の駅で待っている
     無事に「天空遊園地まほろば」に到着。シチカと会う 兄さんと、飛行塔に一緒に乗る日に設定してくれた
     「天空遊園地まほろば」に入ると夜が昼になって、今雄も80年前に戻っていた。飛行塔にも一緒に乗れ、最高の気分だった
     飛行塔を降りた後、兄さんは軍粮精(キャラメル)をくれた その後今雄は兄さんに特攻を止めるよう言う しかし兄さんの考えは変わらない「お前のためだ。家族の負担が減るんだったらオレは喜んで特攻に出るよ」と。
     下の駅に着き、亜利沙が迎える。手にはクロスワードパズルを持っていた。家で解いていたパズル「雨を一文字ずつずらすと・・・」これを思い出し、「シチカと言う文字を一文字前にずらすと・・・まさか⁉」と驚く。
    5話目の流れはこんな感じ 「天空遊園地まほろば」について自分なりにわかったつもりでいる。今雄と兄さんの仲の良さを読んで、またシチカが「これからも、ずっとおまえを見守っているよ…」と言っているのを読んで泣いた。シチカが何者かが少しわかった気がする。

     もしこの本の帯にコメントするようなことがあれば「5話の優しいバリアーが読者をオブラートのように包み込む」ですかね。調子に乗りすぎました
     最後にこのような素晴らしい小説を書いてくれた作家さんに感謝します。ありがとうございました。

    0
    2025年08月18日
  • お父さんはユーチューバー

    Posted by ブクログ

    正直めちゃめちゃ泣いた。
    でもそれは悲しい涙ではなく、暖かく心を綺麗にしてくれる涙だった。
    何気ない親子の物語だけど、一緒に暮らす人々それぞれに事情があり行動に理由がある。
    何気ない日常が大切だと気付かせてくれた。

    0
    2025年02月11日
  • シンマイ!

    Posted by ブクログ

    すごい良かった!!
    浜口さんの作品で
    「22年目の告白~私が殺人犯です~」
    を読んだ事があり、面白かったので
    この本も手に取りました

    自分が携わってない仕事を知れるのは本当に面白いし、感謝の気持ちも爆上がりになる。

    自分は料理しないんですが、道の駅等で地元の野菜や卵を見ると興奮してお土産に買って帰ります
    自分は動物や植物も好きなのと、前の趣味筋トレも基本が「育てる」事なので

    農作物を見ると生産者の生きざまを感じるというか…滾るんです(笑)

    このお話の 喜一じいさん
    カッコよすぎです。

    自分(44)には秋田に年齢が離れた従兄弟(70すぎ)がいます
    米をつくってて2ヶ月に1回は30キロのお米を届けてくれる
    自分が結婚してから23年たち今現在送り続けてくれ…
    先日娘は社会人に、息子は高2に…
    簡単に言うと お米を自分で買った事が無い!
    なんなら精米済の米をハムスター2匹がオヤツとしてあげてる(贅沢)

    本当に ありがたい…
    時々 従兄弟はいつまで米づくり出来るのか…と心配してますが…

    この本を通じてさらに
    大変さを知り、感謝し
    泣きました。

    現代の若者よ!
    「他人が握ったお握りは自分食べられないので…」とか言ってられない!
    是非読んでほしいです!!

    ※だから結局俺が何を言いたいかって言うと
    【自分は寝るまで仰向けで読書してるんだけど…5分もたたずに眠気に襲われ、毎回顔面に本が落ちてくる度に全身でビクッ!!ってなってるよ】って事!!

    0
    2023年04月08日
  • 神様ドライブ

    Posted by ブクログ

    心に傷を負った3人のドライブ。結果こんな楽しい旅はないのではないかと心底羨ましいと思った。神様の話も興味深く、本当に知らないことだらけ。ラストもとても良くて、読み終わりはとても清々しい気持ちになった。

    0
    2022年10月31日
  • 闘資

    Posted by ブクログ

    世の中は金だという考えは意外と嫌いじゃない。今田賢飛というキャラは、とてもパワフルでぶっ飛んでいて素晴らしい。まさに怪物。

    0
    2022年10月18日
  • AI崩壊

    Posted by ブクログ

    「のぞみ」がいる世界は、安心が保証されていて、理想的だなと素直に感じました。
    ただ、何かに頼るということは、人の成長や技術を止めてしまうこともあるのだなと。
    それは今の時代でも心に留めておきたいところです。

    0
    2022年10月02日
  • お父さんはユーチューバー

    Posted by ブクログ

    「俺はユーチューバーになる」と宣言する父親と娘のお話

    絵を描くことが好きな小学5年生の海香
    将来は美大に行きたいと思っているが、父 勇吾はゲストハウスを営んでいるものの経営は他の人に任せっきり
    自分は色々な商売のアイデアを思いついては失敗している
    また、度々「東京に行ってくる」と数日間家を空けることがある
    そんな経済観念を持つ父親のため、進学費用はないであろうと見越している海香
    同級生の間で流行っているユーチューバーのヒカリンの収入の話題を父の前で話したところ、「俺はユーチューバーになる」と宣言する勇吾
    勇吾はユーチューバーとして成功するのか?そして、ユーチューバーとして有名になろうとする意図とは?


    YouTuberという仕事のものすごく単純化したお仕事小説の側面

    PVを稼ぐための工夫
    編集、テロップ、特色、流行の段階、事務所、コラボ
    ネタの過激化、そして炎上

    世の中に簡単に儲ける仕事はそうそうないというのがわかる
    勇吾のアイデアマンの特徴から、こち亀的な展開になるかもなぁとは思ったけど、まぁそんなもんでしょうねぇ

    所々から感じる勇吾への不信感
    事情があるにせよ、毎晩の深酒、海香の将来を顧みないようなお金の遣い方、海香との身勝手な関係の築き方、責任感の欠如が甚だしい
    あと、一休をここに連れてきたのに結局同じようなな激務に追い込んでいるように思えるところはどうなのよ?と思う
    こーゆー人ってやっぱり苦手


    YouTubeは失敗できる環境(炎上案件を除く)
    失敗するとわかっていても身をもって経験することの重要性
    なんだかんだ言い訳をしてやらない事への批判など
    実際に行動に移せる人や、それに結果が伴う人もそうそういないのではなかろうか
    そんな世間一般的な自己啓発本に書かれてある事も上手くストーリーに取り込んでいる


    ただ、そんな流行り物を扱ったお仕事小説なだけではなく家族の物語としての側面

    ミステリではないけどネタバレ禁止という前情報があったため、色々と序盤で推測できる
    元気の素性とか、勇吾の目的とか、海香との関係性など
    思わせぶりな描写も結構あったのでね

    勇吾がYouTuberとしてテレビに出る=有名になることにこだわっていた事や時々東京に行っていた事とか
    虎太郎を含めて昔のエピソードの年数を考えればねぇ?

    ただ、実際問題そんな簡単な手続きじゃないと思うんだけど、物語の本質とはズレるので言及はしない

    途中からは「はいはい、この手の話ねー」と展開が読める
    でも、わかっていても泣かされましたけど、何か?

    親の不器用な素振りに隠された想い、親と子の絆
    オチの演出としてもタイトルに相応しい展開でよい

    0
    2022年09月30日
  • 廃校先生

    Posted by ブクログ

    わかっているのに、予想できたのに涙が出てしまった。
    現代はグーグルアースで自分の卒業した学校を見ることができる。小学校は木造校舎はなくなり、全く変わってしまった。中学、高校も近代的になり私が通っていた頃の姿ではない。時代は移り行くのは仕方がない。
    しかし限界集落といわれる過疎地域の学校はそれさえも許されず消滅してしまう。
    未来を担う子供たちのためにも学校の在り方、先生の価値を国は見直してもらいたい。そんなことを考えさせられた。最後の章は予定調和みたいで不満だったが、久しぶりに清々しい小説だった。表紙が黒板アートだと知ったのには最後にも感動を残してくたれた。

    0
    2022年09月24日
  • 闘資

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    闘資は 投資の間違えでは

    神米は 新米の間違えでは

    いろいろ 考えてしまいました。

    この本は いろいろ 示唆に富んでいました。

    今後の 日本に 必要なものは。

    若者が いかに 企業を 作るか。

    起業するか。

    ホリエモンが 出ていた時に

    その 雰囲気が 出来たのですが。

    ホリエモンが コケてしまったので

    そんな空気が 吹っ飛んでしまいました。

    すごく 残念でした。

    今こそ そのような 環境を いかに作るか。

    浜口さん 今後 注目ですね。

    0
    2022年02月02日
  • ディスカヴァー文庫 くじら島のナミ

    Posted by ブクログ

    優しい世界だなと思った。クラスの中の学級文庫の中の一つで大人気だった本。それくらい読みやすいし面白い。アニメ化してほしい

    0
    2022年01月21日
  • AI崩壊

    Posted by ブクログ

    こなれてない表現も多々あるも映画を観ているみたいでワクワク、ドキドキで面白かった。原発神話持ち出すまでもなく、世の中に絶対安全はないけどA Iに頼らざるを得ないんだろうなぁ、私は今もガラケーだが…極端だけど桜庭の考えも理解できる。「正義こそが天使にも悪魔にもなる。そして人は、A Iは、その正義を扱うことができるのだろうか…」

    0
    2021年10月21日
  • AI崩壊

    Posted by ブクログ

    久しぶりに素敵な本に巡り会えたと思う。
    作者の書き方がよみやすく、ファンになりました!
    これからの作品も期待

    0
    2020年05月02日
  • 私を殺さないで

    Posted by ブクログ

    結論から申しますと最高です!「生きる」ってこういうことなんだとバッチリ教えてくれる作品です。とくにアメコミなど社会派作品が好きな方は楽しめるのではないでしょうか。

    ミステリー小説は大好きなのですが「ここまで踏み込んでいいの?」と5章途中は恐れながら読んでいましたが、ラストのまとめ方に感動です。

    動物と人間の違い、本能/理性知能があるから生まれる恩恵苦しみ、そして、認めれば人間は許され贖罪のチャンスを与えられているんだという人間を救ってくれるシステムへの感謝…!「だめだ。おまえは知っておかなきゃならない。あいつの秘密を。」と生きることへの贈り物をしてくれる旧友。

    「生きる」ということを人間と動物を含めて深く深く考えて最後は今の環境に感謝や気づきを与えてくれる作品でした。

    0
    2019年02月09日
  • 天空遊園地まほろば 時を結ぶ花々

    Posted by ブクログ

    不覚にも最後の章で涙。これって続きもの??FM802のラジオで以前オススメされていたので読みました。サクッとすぐに読める作品。中学生が向かう距離と理由してはちょっと非現実的な気もしたけど..まあフィクションなので。前の作品があるっぽいのでまた読みます。

    0
    2026年10月31日
  • 天空遊園地まほろば

    Posted by ブクログ

    亡くなった人との間にわだかまりを持ち続けている人たち、そんな人たちにもう一度、そのわだかまりをとく機会がやってきた。相手の気持ちって聞いてみないとほんとに理解できてないこと多いのね。
    戦死した兄のことを80年忘れずにいる弟、そのひ孫がいい子だったなぁ。

    0
    2026年10月31日
  • たまゆら堂書店の本好き姉妹

    Posted by ブクログ

    「あなたのお悩み、お聞かせください」
    そんな紙が貼られているのは住宅街にある小さな書店。この書店、「たまゆら堂」は、やってくる悩みを抱えたお客さんに合わせて本を選書するという、ちょっと変わっている書店である。その上、ここの店主はおしとやかな姉とギャルな妹という異色の姉妹。変わったづくしの書店では、今日も悩みを抱えた人がやってくる。

    たまゆら堂に訪れるのも1冊の本を読む時間も、人生の時間に比べれば、たまゆらのように一瞬のこと。それでも、ここを訪れて勧められた本を読むと悩みを違う視点から見れて新たな一歩を踏み出せるのだ。各話に登場する人物が他の物語にも登場していて、人と人のつながりが見えるのもまた面白い。
    本と人への愛情のこもった1冊。軽く読めるにもかかわらず心に残る1冊だった。

    0
    2026年10月28日
  • たまゆら堂書店の本好き姉妹

    Posted by ブクログ

    『たまゆら堂』は、街と共に生き、本を通して人と人をつなげる店である。

    この小さな書店を復活させたのは、おしとやかな姉・灯と天真爛漫なギャルの妹・夏音の姉妹である。

    お店に入るなり、敬語禁止で〜と言い、直ぐにあだ名をつけグータッチで距離を縮める夏音に驚くが、悪い気はしない。

    「あなたのお悩み、お聞かせください」と書かれた貼り紙に引き寄せられるかのように、姉妹に悩みを話しだすと、一冊の本を選書してくれる。
    それがピタリとはまり、ついついまたこの書店に足を運ぶのだ。

    こんな書店が近くにあれば絶対に通うのになぁ〜。

    ①人生を変えるソーセージ〜仕事に誇りが持てずにいる女性 『アルジャーノンに花束を』

    ②がんこ親父の柔軟性〜娘の結婚を素直に喜べない父親 『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』

    ③友情のライダースジャケット〜地方から大学進学で出てきたが友人が出来ず寂しい女子大生 『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』

    ④心配性のサーフィン〜心配事などなく、息子を大学まで行かせたのだが、急にひきこもりになり慌てる母親 『マップス 新・世界地図』

    ⑤とある作家と書店員〜たまゆら堂の初代・伊能さんがプッシュした作品の作家さんは… 『ことばのしっぽ「こどもの詩」50周年精選集』





    0
    2026年10月19日
  • 廃校先生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    十津川の廃校寸前の小学校が舞台の作品。生徒と全力で向き合う落ちこぼれ教師のよし太、教師としての適性に悩む香澄、廃校になること・過疎地で生きること・家族との向き合い方などそれぞれに悩みを抱えた子どもたち。それ以外のキャラも個性的で魅力的で楽しめた。廃校までの1年を生きる中で変わっていく姿を感じられて、それぞれのキャラが好きになっていく感じでした。最後のよし太の手紙は感動したし、最後にみんなが夢を叶えているのをみられたのも良かった。

    0
    2026年10月09日
  • 天空遊園地まほろば 時を結ぶ花々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    既視感があるな、と思ったら、少し前にアンソロジーに入っていたのが、シリーズ1作目の中のものでした。

    記念日のスケートリンク…テレビマンのパパが亡くなった妻に会いに
    ヒーローの急流すべり…看護師が親友に会いに
    宇宙への観覧車…中学生が恩師に会いに
    ペンフレンドのフラワーガーデン…フランスと日本のペンフレンド

    通勤バスの中で読むにはキビシイ本です。スケートリンクと急流すべりは特にウルウルきました。

    さわやかで読後感の良い1冊でした。

    0
    2026年10月09日