蜂須賀敬明のレビュー一覧

  • 横浜大戦争 川崎・町田編

    Posted by ブクログ

     このシリーズ、何気に前二作も読んでいるのだが、今作は特に個人的に縁の深い地が多く、ただそれだけの理由で最も楽しめた。あの動物が出てきてすぐにピンときたし(岸由二さんの著書読んでるし)。
     ローカルネタと派手なアクションを楽しめば良い気軽な小説ではあるが、区や市や県の歴史や、そのような行政区分ができるより前の人間の暮らしにまで思いを馳せることができて、「御身送り」の儀式の場面など思いのほか感動してしまった。はまのゆかさんよるイラストも良い!

    0
    2024年07月06日
  • 皿の上のジャンボリー : 上

    Posted by ブクログ

    面白かったです。完全にジャケ買いでしたが、読んでよかった。簡単に言うと、餃子に情熱を注ぐ元軍人のお話です。
    何かに夢中になるとか、追うものがあるって、すごいエネルギーを生むんだなと思います。情熱を傾ける何かを探したくなる話です。
    最後はちょっとハラハラ、続きが気になります。下巻も読みます。

    0
    2024年03月13日
  • 皿の上のジャンボリー : 上

    Posted by ブクログ

    蜂須賀敬明『皿の上のジャンボリー 上』双葉文庫。

    前代未聞の餃子冒険小説。

    なかなか話は進まず、物語の着地点も見えて来ないが、まあまあ面白い。


    グンゾーこと陸軍中尉の検見軍蔵は東條首相暗殺に失敗し、銃で撃たれ、海に流される。夢うつつの中、見知らぬ女性から焼餃子を振る舞われたグンゾーは生き長らえ、朝鮮半島に辿り着く。

    焼餃子こそ究極の食べ物で、それを世界に広めることこそ己の使命であることに気付いたグンゾーは朝鮮人女性のウンジャと共に中国大陸に究極の餃子を探す旅に出る。

    本体価格720円
    ★★★★

    0
    2024年01月21日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    普段こういうファンタジー系?読まないけど、横浜の内輪ネタが多かったから楽しく読めた。

    あと、自分があまり使わない区の位置とか何気にあやふやだったからそういうの覚えることもできて良かった。笑

    0
    2023年06月25日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    本の題名で手に取った作品。
    横浜の土地神の特徴が地域の特徴になっていて
    コミカルで面白い作品。
    横浜出身者なのでクスリと笑ってしまいました。

    0
    2023年02月14日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    読む前はサブカル感強いコミカルなものかと思いきや、面白くも横たわるテーマはとても真面目、かなり深く考えて構成や土地神の設定などがされていた。作者は物語の結末は決めずに書くスタイルで、キャラが動き出すのだと言う。そこもまた読んでいて面白かった!読んだ後に土地神のプロフィールが絵付きで紹介されているのがまた再度楽しめます。
    ストーリーは、人間の成長がテーマだと感じた。自分の怒りとの向き合い方とか、どんなに大きなことがあっても時は流れ、変わっていく…とか。

    0
    2023年02月05日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    コメディとシリアスの緩急が私的にフィットしていて面白い。横浜と神奈川がより好きになる。
    それにしても瀬谷さん、あらゆる意味で強すぎる…!

    0
    2022年10月06日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    横浜の各区をつかさどる土地神が繰り広げるバトル。各区の特徴をかぶせたキャラクター設定が秀逸。純粋に楽しいエンターテインメント小説。

    0
    2022年08月13日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    土地神様たちのドタバタ活劇。横浜市民だからこそ、イメージがつかみやすいのかも(笑)。途中、誰がどんな感じが混乱するも、巻末のイラストで回復。保土ケ谷と旭と西の神、キャラクターがくっきりしていて、舞台向けかも。

    0
    2022年06月05日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地元の書店で目に留まり、タイトルに興味を持ちお買い上げ。
    あまり主張はしないけれど、実は横浜市は東京都に次ぐ都市であること、登場人物(神)の設定に郷土愛が散りばめられている…など、面白く読み進めています。結末が楽しみです♪

    【読後追記】
    横浜市民は必読しましょう!自分の住む地域をさらに好きになること請け合いです。

    0
    2020年11月19日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    近所の本屋で平積みになっているのを見かけ、年末年始のお供として購入。横浜には年に数回しか訪問する機会がなく、かつ、行く場所といえば横浜駅~みなとみらい周辺(赤レンガ倉庫や山下公園を含む)のみ。横浜に18も区があることを本書で知るという程度の横浜に関する知識はないが、非常に楽しめた。
    ストーリー展開も軽快で読みやすい。映画化しても面白そう。

    0
    2020年01月04日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    興味はありつつ単行本は購入しておらず、文庫化されたので読んでみました。とことん横浜市ローカルなお話ですが、横浜にゆかりのない方はこの本を楽しめるんでしょうか?横浜市民は大いに楽しめますが。
    瀬谷の扱いがちょっとひどい。他の区は初めに名前が出た時点で脚注が入るんですが、瀬谷だけはスルーされてますし。

    0
    2019年11月16日
  • バビロンの階段

    Posted by ブクログ

    普段なら読まない青春小説なのに、意外にもはまった。随所に刺さる言葉が。再読しなくては。前田さん、素敵過ぎる。全く予断なく突然当たりを引くと嬉しい。

    0
    2018年05月14日
  • 皿の上のジャンボリー : 下

    Posted by ブクログ

    蜂須賀敬明『皿の上のジャンボリー 下』双葉文庫。

    前代未聞の餃子大河ロマン冒険小説。

    いつの間にか、物語の主人公はグンゾーからウンジャ、ジンペー、タミオ、六浦、九鬼へとシフトしていく。いや、最初から物語の主人公は餃子だったのだ。

    そして、グンゾーの生命を救った究極の餃子の謎には触れられること無く物語は完結し、物足りなさを感じる。


    太平洋戦争後、グンゾーの仲間たちは散り散りながら日本に渡り、それぞれが究極の餃子を目指して、餃子屋を開く。

    ウンジャとジンペーが開いた町中華の来香園、グンゾーの餃子のレシピが書かれた手帳を手に入れた六浦の開いたチェーン店のミロク亭、九鬼が開いたシベリア食堂

    0
    2024年01月21日
  • 落ち着いたあかつきには

    Posted by ブクログ

    4篇違う人が書いてるのかと思うくらいジャンルが全然違った。1番好きなのは金木犀の季節。矯正を頑張る女の子の話。

    0
    2023年11月20日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    長いこと読んでみたいと思っていたためハードルが上がった状態で読み始めた。どちらかというとカジュアルにファンタジーを読みたい層向けで、横浜のことについて少しでも知っている人には内輪ネタ盛りだくさんで楽しめると思った。(特に各キャラの設定など。)逆に全く知らないと疎外感があるかも。

    横浜市の中の各区に土地神がいて、彼らが大戦争という名のもと争うというのが大筋だが、勝ち負けとか話自体の展開はシンプルなので、各キャラの絡み合いなど群像劇を楽しむような物語。

    私も横浜出身だが、各キャラのイメージが、筆者が設定したものとだいたい似ていてそこがちょっとクスッときたポイント。

    0
    2023年07月19日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    横浜出身の知人に勧められ手に取った。斬新な設定に面くらったが、普段読まないジャンルなので新鮮にも感じた。横浜市民にとっては、それぞれの区の位置付けがなるほど、という妙な納得感がある。横浜市のことを全くしらない読者が読んだらどう感じるのか気になるところ。

    0
    2023年06月25日
  • 横浜大戦争

    Posted by ブクログ

    好きな設定。
    象徴同士がその特徴(個性)を武器に戦うというもの。ただ、バトルというよりはそれぞれの個性と、ストーリー性を重視しているような印象だった。
    それでも、それぞれのキャラクターにしっかりと色付けがされていて、とても入り込みやすかった。
    横浜の地理には明るくないが、図説や注釈で適度に補ってくれているところも読みやすさを手助けしていた。
    個人的に西好き。

    0
    2022年06月14日
  • 落ち着いたあかつきには

    Posted by ブクログ

    コロナ禍で人生を変えようとする人たちのお話4編。中でも「ネイキッド・スノー」が印象に残った。一番コロナショックが切実に書かれていて、主人公の割り切れない気持ちがストレートに伝わってくる。早くかつての日常が戻ってきてほしいと心から願う。夏と秋の話は、特殊(?)な性癖が描かれていて、朝井リョウさんの『正欲』を思い出した。共感できる相手がいるということが、この孤独な社会の中で大きな光になるのだと改めて思った。

    0
    2022年06月11日
  • 横浜大戦争 明治編

    Posted by ブクログ

    保土ヶ谷、西、中が明治時代に何かの陰謀でタイムスリップしてしまう…
    そこで出会ったれんげを巻き込みながら現代に戻る方法を探していく…
    鎌倉、久良岐、橘樹、都筑の明治時代の土地神様が登場したり、横浜の大神様の若かりし頃に会えたりがおもしろい。
    本編よりも付録がおもしろかった。

    0
    2022年05月28日