あらすじ
横浜の神々のバトルロワイアル!?
第4回神奈川本大賞受賞の超絶エンターテインメント長篇登場。
ランドマークタワーの68階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。
横浜の“中心”を決めるべく、それぞれの区を司る“土地神”たちが、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。
大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹。
それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族。
横浜中心部を司る中・西の姉弟などななど。
舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている……。
巻末にはイラストによる「神々名鑑」も。
前代未聞にして空前絶後のエンタテイメント長編。
※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
区によって個性の違う神様たちが先ず面白くて、最後にある神様の図鑑も読んでいて楽しい。
神様の関係性でその土地の歴史がうっすら見えて来ます。
読んでいて続きが気になっていました。
Posted by ブクログ
ある日突然、横浜大神の一声で始まった横浜大戦争。横浜市の各区を司る神たちが、横浜一になる為、各々の神器を駆使して闘う。主人公は保土ヶ谷の神。各区の神たちの関係性やディスり合いに笑った。横浜市の特徴や歴史が、面白おかしく学べる。
Posted by ブクログ
横浜出身が羨ましすぎる!!
この横浜の民であること、この横浜の土地勘があること、本当に羨ましい。
バトル漫画を読んでいるような展開で、熱くなれる一冊だった。
土地神の個性がバラバラなのに、みんな相手を思いやる姿が良い。
ある意味その関係性が人間離れしてるのかもしれない。
最後にある神々名鑑や、脚注がすごくワクワクした。
今度横浜に行くときは、土地神の面々に少し思いを馳せて見ようと思う。
私は戸塚の神が一番好きです。
かわいい……
アニメ化してほしい!!
中村佑介タッチの絵で!!
そんな妄想も捗る作品だった。
Posted by ブクログ
「横浜に華がないのは、中心がないからだ」
酔っぱらった横浜大神の一言で始まった横浜大戦争
18の区を守る18人(柱?)の土地神たちによる
闘いが始まる。
それぞれの土地神たちのキャラが楽しく
かなりの厚みのある本ながら勢いで読めます。
漫画チックというかアニメ化されたら楽しそう(#^^#)
Posted by ブクログ
横浜市を舞台とした土地神エンターテイメント。
コメディ要素のあるファンタジー。
作中において様々なネタとテーマが隠されている。
横浜市の18区を全て擬人化しており、各区の特徴を捉えた強さを備えさせている。
万城目学や森見登美彦のような不思議ワールドを彷彿とさせる。
横浜市民としては楽しく読めたし、改めて横浜の各区の特徴を理解できた。
保土ケ谷駅を活用し、南区に住むものとしては保土ケ谷の神が主人公だったことに親しみを感じた。
Posted by ブクログ
幕末まではちっぽけな寒村だった横浜が、開国とともに発展をつづけて早160年。中区、西区などの市の中心部と、鶴見区、神奈川区、磯子区、金沢区、以外は海に面していない。それ以外の区の住民はこれら海に面した区の住民からたびたび、海に面していないくせに横浜を名乗るな、とけなされる。しかし、現状はというと、これら山側である横浜市民のほうが圧倒的に多い。十数年前に横浜に引っ越してきた自分から客観的に言わせてもらうと、他県の人がイメージする横浜はほぼ中区、西区にのみ集中しており、あとはすべて横浜の周辺である。
例えば大都会東京を思い浮かべるとき、それは千代田区や港区、新宿区や渋谷区の高層建築群であり、練馬区や杉並区の住宅地ではあるまい。北区や荒川区でもない。それと同じだ。
本書は、ある日、横浜18区の土地柄を擬人(神)化した土地神たちが、誰が横浜ナンバーワンかを決める大戦争を起こすという話。中心となる主人公は保土ケ谷区の神。なぜだ?と横浜市民なら必ず引っかかる設定。保土ケ谷って、なんかあったっけ? そりゃぁ、江戸時代までは東海道で保土ケ谷宿ってあったけど、いまの横浜をイメージするものなんて浮かばない。まあ、いいや。著者が保土ケ谷好きなんだろう。
誰もが予想するとおり、他を寄せ付けないくらい最強なのは西区の神。横浜駅を抱え、横浜の象徴ランドマークタワーが鎮座するTHE・横浜。戦争は西区の神VSその他の神という構図で展開する。アメリカ対中米諸国くらいの力の差。普通に戦ったらどうやったって西区の勝ち。でも、戦力通りに結果が出るとは限らない。思わぬところから伏兵が。結末は意外な結果に…
個人的にツボにはまった神は鶴見区の神。ニッカボッカ姿で巨大火炎玉を自由自在に操る荒くれ者。ゴジラみたい。さすが京浜工業地帯を抱える神だ。西区、中区、の次なら鶴見区の神が強いだろう。この本の中の戦闘シーンで一番映える場面は、京浜工業地帯の人工島で保土ケ谷区や金沢区、磯子区など横浜市古参の神々を圧倒的な火力でボロボロにする場面だろう。怪獣映画のクライマックスシーンを観ているようだった。
必ずしも各区の特徴を的確に捉えているとは言えないと思うけど、楽しかった。それで十分だ。
Posted by ブクログ
私は東京出身です。しかし、現在神奈川県川崎市在住で、仕事で時折横浜にも足を踏み入れることがあります。そんな私には、深いなじみはないものの、聞いたことがある土地固有の個性的な神々が登場する様はいとおしく思えて好きな本となりました。
ある日突然、神奈川県横浜市の大神様から、横浜十八柱の土地神に「横浜ナンバー1を決める戦争」の宣言が下される。それを聴き、戦闘を始める神や戦闘を拒否する神、殻に閉じこもる神などそれぞれの思いとともに対応をしていく。
神といえど、人間と同じように悩み、苦しみ喧嘩をして仲直りして、個性的で愛おしい神々が理不尽に宣言された横浜大戦争に対する思いと共に立ち向かっていく。
飛んで埼玉のような土地愛の要素もありながら、戦闘シーンは迫力があり、個人的には映画化しても面白いかなと思って読んでました。
ただ、横浜になじみがない人はどうかなぁ、と思います。
Posted by ブクログ
ランドマークタワーの六十八階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹、それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族、横浜中心部を司る中・西の姉弟などが、横浜の“中心”を決めるべく、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている…。
Posted by ブクログ
横浜に転居してから半年強。いまいち市内の区のことは理解していなかったので大変勉強になった。市内全ての土地神を登場させ、キャラをたて、よくもまあ上手くまとめあげられている。アニメ化させて流行りの声優さん達を使えば更に盛り上がりそう・・とはいえ、横浜市にゆかりのない方々には深入りできない要素も多いご当地ものではある。個人的には旭OR瀬谷の神が推しかなあ。川崎・町田編、明治編もあるのか・・。
Posted by ブクログ
普段こういうファンタジー系?読まないけど、横浜の内輪ネタが多かったから楽しく読めた。
あと、自分があまり使わない区の位置とか何気にあやふやだったからそういうの覚えることもできて良かった。笑
Posted by ブクログ
読む前はサブカル感強いコミカルなものかと思いきや、面白くも横たわるテーマはとても真面目、かなり深く考えて構成や土地神の設定などがされていた。作者は物語の結末は決めずに書くスタイルで、キャラが動き出すのだと言う。そこもまた読んでいて面白かった!読んだ後に土地神のプロフィールが絵付きで紹介されているのがまた再度楽しめます。
ストーリーは、人間の成長がテーマだと感じた。自分の怒りとの向き合い方とか、どんなに大きなことがあっても時は流れ、変わっていく…とか。
Posted by ブクログ
土地神様たちのドタバタ活劇。横浜市民だからこそ、イメージがつかみやすいのかも(笑)。途中、誰がどんな感じが混乱するも、巻末のイラストで回復。保土ケ谷と旭と西の神、キャラクターがくっきりしていて、舞台向けかも。
Posted by ブクログ
地元の書店で目に留まり、タイトルに興味を持ちお買い上げ。
あまり主張はしないけれど、実は横浜市は東京都に次ぐ都市であること、登場人物(神)の設定に郷土愛が散りばめられている…など、面白く読み進めています。結末が楽しみです♪
【読後追記】
横浜市民は必読しましょう!自分の住む地域をさらに好きになること請け合いです。
Posted by ブクログ
近所の本屋で平積みになっているのを見かけ、年末年始のお供として購入。横浜には年に数回しか訪問する機会がなく、かつ、行く場所といえば横浜駅~みなとみらい周辺(赤レンガ倉庫や山下公園を含む)のみ。横浜に18も区があることを本書で知るという程度の横浜に関する知識はないが、非常に楽しめた。
ストーリー展開も軽快で読みやすい。映画化しても面白そう。
Posted by ブクログ
興味はありつつ単行本は購入しておらず、文庫化されたので読んでみました。とことん横浜市ローカルなお話ですが、横浜にゆかりのない方はこの本を楽しめるんでしょうか?横浜市民は大いに楽しめますが。
瀬谷の扱いがちょっとひどい。他の区は初めに名前が出た時点で脚注が入るんですが、瀬谷だけはスルーされてますし。
Posted by ブクログ
長いこと読んでみたいと思っていたためハードルが上がった状態で読み始めた。どちらかというとカジュアルにファンタジーを読みたい層向けで、横浜のことについて少しでも知っている人には内輪ネタ盛りだくさんで楽しめると思った。(特に各キャラの設定など。)逆に全く知らないと疎外感があるかも。
横浜市の中の各区に土地神がいて、彼らが大戦争という名のもと争うというのが大筋だが、勝ち負けとか話自体の展開はシンプルなので、各キャラの絡み合いなど群像劇を楽しむような物語。
私も横浜出身だが、各キャラのイメージが、筆者が設定したものとだいたい似ていてそこがちょっとクスッときたポイント。
Posted by ブクログ
横浜出身の知人に勧められ手に取った。斬新な設定に面くらったが、普段読まないジャンルなので新鮮にも感じた。横浜市民にとっては、それぞれの区の位置付けがなるほど、という妙な納得感がある。横浜市のことを全くしらない読者が読んだらどう感じるのか気になるところ。
Posted by ブクログ
好きな設定。
象徴同士がその特徴(個性)を武器に戦うというもの。ただ、バトルというよりはそれぞれの個性と、ストーリー性を重視しているような印象だった。
それでも、それぞれのキャラクターにしっかりと色付けがされていて、とても入り込みやすかった。
横浜の地理には明るくないが、図説や注釈で適度に補ってくれているところも読みやすさを手助けしていた。
個人的に西好き。
Posted by ブクログ
横浜市を統べる横浜の大神と、各区に顕現した土地神が登場する異色ファンタジー。人間から見たら産土神が、人間世界で共に暮らす。区制施行を顕現の初年にして、神の年齢の上下関係を設定したのは面白い。土地神の神器は駄洒落だ……。非常に人間臭い神々を描くことによって、人間社会の不完全性を容認する物語、そんな印象を持った。何故横浜の大神は大戦争を命じたのか? 保土ヶ谷の神は天界に召喚された後にどうなったのか? すっきりしない幕切れではあった。
Posted by ブクログ
横浜の大神から命じられ、横浜No1を決めるため勃発した土地神たちの争いの物語。
土地神たちのキャラが個性豊かで面白い。
横浜に住んでいながら周辺の土地感覚がなかったからその勉強にもなった。
Posted by ブクログ
「横浜大戦争」蜂須賀敬明
土地神ライトノベル。特になし。
横浜って18も区があるんですね。擬人化に、土地神という形態を使うとは、なるほどその手があったか。
横浜市民(ってくくれないのだけど)にはくすりとくるネタが散りばめられているのではないでしょうか。
ただまあ、要素が多すぎるし、ちと突っ込みどころが多すぎるよな…。
2.5の、くりあげ、(3)