あらすじ
太平洋戦争後、日本に帰還したグンゾーの仲間達は散り散りになるが、それぞれの究極を目指して餃子屋を開く。町中華の来香園、チェーン展開のミロク亭とシベリア食堂。戦後復興のさなか、三つ巴の熱き餃子戦争が始まる。消息不明のグンゾーが「究極の餃子」について綴った手帳はどこへ消えたのか。そして、全ての鍵を握るのはグンゾーの息子・タミオと冷凍餃子……。エキサイティングなグルメ冒険小説、感動のフィナーレ!(文庫化にともない『焼餃子』を改題)
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Posted by ブクログ
蜂須賀敬明『皿の上のジャンボリー 下』双葉文庫。
前代未聞の餃子大河ロマン冒険小説。
いつの間にか、物語の主人公はグンゾーからウンジャ、ジンペー、タミオ、六浦、九鬼へとシフトしていく。いや、最初から物語の主人公は餃子だったのだ。
そして、グンゾーの生命を救った究極の餃子の謎には触れられること無く物語は完結し、物足りなさを感じる。
太平洋戦争後、グンゾーの仲間たちは散り散りながら日本に渡り、それぞれが究極の餃子を目指して、餃子屋を開く。
ウンジャとジンペーが開いた町中華の来香園、グンゾーの餃子のレシピが書かれた手帳を手に入れた六浦の開いたチェーン店のミロク亭、九鬼が開いたシベリア食堂が餃子を巡り、三つ巴の闘いを見せる。
グンゾーの帰国はあるのか……
本体価格770円
★★★