萩原麻里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ思ったよりも面白かったです。
密室に孤島に嵐に連続殺人事件…久しぶりに読むゴテゴテの推理小説でした。
主人公の一人称視点で進むのですが文章がライトでテンポも速く、とても読みやすかったです。サラッと読めてしまいました。個人的には少し軽すぎるかな…。
ただ、設定は面白かったのですがイマイチ呪いが上手く使えてない印象でした。人がどんどん死んでいくのに、みんなずっと冷静だし…。真白くんは記憶ないはずなのにずっと能天気でのんびり屋さんだし…違和感!
2作目を読みたくて1作目を読みましたが、面白かったのでこのまま続きを読もうと思います(º∀º*) -
Posted by ブクログ
題名や表紙の雰囲気からオドロオドロしい雰囲気を醸し出していることを想像していました。しかし、コミカルな場面があることで、マイルドなテイストになっていて、残虐な部分はあるけれども、しっかりとしたミステリーに仕上がっていて面白かったです。
主人公は秋津真白。目覚めてみると、近くには遺体。さらに記憶喪失という始まり。密室殺人も加わって、どんな展開になっていくのか楽しみながら、読んでいました。
登場人物も限られていて、想像しやすかったです。
その反面、結末はどうなるのかハードルは上がるばかりで、作者を存じ上げなかった分、不安もありました。
一つの殺人だけでなく、さらに発展していき…。衝撃度はそんな -
Posted by ブクログ
呪いに目を染めた呪詛師の流刑地となっていた、通称「呪殺島」と呼ばれる絶海の孤島の屋敷で起こった密室殺人。記憶を失い、殺人現場で殺人犯の汚名を着させられて目覚めるところから物語は始まる。
文章は口語体かつ、かなり軽薄な文体であるため好みは非常に分かれるが、クローズドサークルに加えて呪われた一族という設定も相まってか、一昔前のビジュアルノベルゲーのような雰囲気がある。そういうのが好きな人にとっては問題なく受け入れられるだろう。
文体の軽さに反して、事件は陰惨の一語に尽きるし、謎の設計そのものもかなり硬派かつド直球である。嵐の孤島。館内の密室というテンプレかつ王道のクローズドサークルものでありな -
Posted by ブクログ
秋津真白は、ミステリー作家の伯母・赤江神楽の遺体の前で目を覚ました。記憶を失った状態で。
ここ赤江島は、呪術者として穢れを背負った祖先が暮らした島であるという。屋敷には、神楽に招かれた8人が。伯母を殺めた犯人はこの中に……?
呪術を使う一族が穢れを背負って島流しにされたという、呪われた島で起こるクローズドサークル連続殺人事件を描くミステリ小説です。珍しいのは、主人公が記憶喪失という所。
気が付いたら、目の前で人が死んでいる。状況から考えて、自分が殺したとしても不思議ではない。でも全く記憶がない。自分の名前も、ここがどこかも、何でここにいるのかもわからない。嵐のせいで館からの脱出も難しく、