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Posted by ブクログ
呪術師の末裔が暮す島という、おどろおどろしいシチュエーションの伝奇ミステリシリーズの第三弾。これまで伏線として仄めかされてきたシリーズの謎が一応解けるのだが、完結編ではなさそう。このシリーズは一作目が生真面目なフーダニットだったのに対し、二作目はミステリ部分は付け足しでほぼスリラーだった。本作はどうかというと、崖から吊された死体が、吊り降ろすことを指示した人間に入れ替わるという、なかなか魅力的な謎を提示するハウダニットで、ミステリ色は一作目に負けずに濃い。ホワイの部分も怠っていない、このトリックは秀逸だと思います。ただ、背表紙の惹句にも触れられていないように、折角の謎を押してこないのは残念かな。
もう一つ、読んでいて気になったのは、主人公のあまりのダメダメぶり。こんなにダメな主人公だったっけ?とは思うが、何せ消えたヒロインを主人公が追いかけるというシチュエーションである。ヒロインの窮地に駆けつけるが王道のはずだが、これでは足を引っ張りに行ってるようなもの。ヒロイン側の都合とか、自分は何をすべきかとか一切考慮することなく、なんでボクを置いてったの?式で、追いかけていって、ひたすらヒロインの邪魔をする。五歳児じゃないんだから。
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