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民俗学オタクの幼馴染み・古陶里。彼女は、怪しい伝説のある島の調査に僕をいつも巻き込む。だが今回は実家のある壱六八島(いろはじま)に一人で向かった。彼女の一族は、平安時代から日本人形を介して人を操る呪術を執り行ってきたという。古陶里を追いかけて島を訪れた僕を迎えたのは、崖に吊された遺体。そこから殺人が連鎖し、容疑者とされた古陶里と僕とを繋ぐ衝撃の過去が浮かび上がる。
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Posted by ブクログ
呪術師の末裔が暮す島という、おどろおどろしいシチュエーションの伝奇ミステリシリーズの第三弾。これまで伏線として仄めかされてきたシリーズの謎が一応解けるのだが、完結編ではなさそう。このシリーズは一作目が生真面目なフーダニットだったのに対し、二作目はミステリ部分は付け足しでほぼスリラーだった。本作はどうかというと、崖から吊された死体が、吊り降ろすことを指示した人間に入れ替わるという、なかなか魅力的な謎を提示するハウダニットで、ミステリ色は一作目に負けずに濃い。ホワイの部分も怠っていない、このトリックは秀逸だと思います。ただ、背表紙の惹句にも触れられていないように、折角の謎を押してこないのは残念かな。
もう一つ、読んでいて気になったのは、主人公のあまりのダメダメぶり。こんなにダメな主人公だったっけ?とは思うが、何せ消えたヒロインを主人公が追いかけるというシチュエーションである。ヒロインの窮地に駆けつけるが王道のはずだが、これでは足を引っ張りに行ってるようなもの。ヒロイン側の都合とか、自分は何をすべきかとか一切考慮することなく、なんでボクを置いてったの?式で、追いかけていって、ひたすらヒロインの邪魔をする。五歳児じゃないんだから。
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