松本仁一のレビュー一覧

  • カラシニコフ I

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    出だしから、ちょっとショッキングな内容で読ませる。
    カラシニコフ設計者のインタビューもなかなか。技術者としては、気持ちがわからんでも無い。自分なりの理由やモチベーションがあって、作ったものであり、それについての誇りもある。優れた道具であるが、あちこちで不幸を引き起こしてもいることについては、実はやっぱり気になっている。でも、やっぱり自分の作った物に対する愛情があって....この本にはそれほど出てこないけど、自分の中に葛藤はあるんだと思う。
    紛争地域でのルポはなかなか興味深い。でも、じゃあODAとかどうやっていけば良いのかという部分への突っ込みは物足りないかな。

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    2009年10月04日
  • カラシニコフ II

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    冷戦後世界に溢れたカラシニコフを扱った優れたルポルタージュ。?では、アフリカ大陸以外を中心にして、警察力と治安がテーマとして描かれている。

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    2009年10月07日
  • 国家を食べる(新潮新書)

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    面白い。
    大体が、30年くらい前の、中東、アフリカの紛争地の最前線に飛び込んだルポ。そこで食ったものを描写するコオでむっちゃ日常感というか現実感というか生活感というか。
    そういうものを感じさせてくれる。
    ただ、メインは、そこにある戦場。不条理。
    その時に世話になった現地の人たちにどんどんと連絡が取れなくなる。
    文章も、乾いた感じだが読みやすくて良かった。

    紛争が治らないのは、国が武力、暴力をコントロールできないから。

    世界最悪の大量破壊兵器、AK-47がこんなに大量に世界中に出回ったのは、バカな計画経済で大量に作って、代金側にに莫大な数を世界中にばらまいたから。
    それを、国家機関が管理でき

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    2020年01月16日
  • カラシニコフ I

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    『謎の独立国家 ソマリランド』を読んで、以前から興味はあったものの未読だった『カラシニコフ』に手をつける。二巻本の一。

    旧ソ連製自動小銃 AK47 (Automatic Kalashnikova 47年式)は、アサルトライフルとして十分な威力を持つ一方で、故障し難く、安価なため、現代に至るも各国の軍隊で使われ続けている傑作だ。しかし、あまりの扱い易さから子供から犯罪者まで誰にでも使えて、特にソ連崩壊後は大量の AK47 が不正に大量輸出されたため、地域の治安を乱す要因にもなっている。

    そんな自動小銃の歴史と現在を紹介しつつ、設計者カラシニコフへのインタビューを交えたルポタージュ。ソマリアを

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    2015年08月02日
  • カラシニコフ II

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    全てを銃(カラシニコフ)に帰するのはちょっと難しいかなという感じだが、色々ときちんと取材されている印象を受けた。

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    2015年04月23日
  • カラシニコフ II

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    ネタバレ

    私たち日本人の多くは「国家」という概念を違和感なく受け入れている。
    そこには同じような顔をして同じ言葉を話す人間が住んでいる。国家には「中央」があり、そこから「地方」を通じて「辺境」まで、色の濃淡の同心円でイメージされる。大和国家でいえば、色濃い円の中心が近畿にあり、そこから始まる同心円が地方に及び、やがて東北や九州まで端々まで行き渡る。そうした国家形成の過程を、私たちはほとんど当然のように理解してしまう。そして自分はその同心円の外ではなく、内部のどこかに位置すると思っている。
    しかしアフガニスタンは違う。同心円が三つも四つも、それ以上もあり、それぞれの円の中心が異なるのだ。そうした異質の同心

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    2014年04月25日
  • カラシニコフ II

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     前巻がAKに焦点を当てたルポだとすれば、今回は、その広がりを記したもの。

     貧しさの中にAKの姿あり。それが悲惨なことだと言う言葉は、安全が約束されている日本にいる以上戯言にもならない。
     貧しさ故か、国家というものがうまくその機能を果たせないがために、人々はAKでそれを補う。彼らにとってそれは、生活の一部になっている。僕らが、子供の時から携帯電話を持っているのと同じように、そこにいる人たちは、子供の時からAKに慣れ親しんでいる。それの善し悪し云々よりもまず、そういった現状がある。
     それを、「あった」と言えるには、どうしたらいいのか。世界はまだまだ、問題だらけ。

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    2013年09月27日
  • カラシニコフ II

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    1を読んだので、こちらも引き続き。
    読み物としては、1の方が面白かったかなと思います。1の方が具体的な人々が多く出てくるので。

    途中、盛り上がりに欠けるところもあり、ほとんど文字を追ってるだけ、みたいな状態になってしまいました・・・。
    そんな中でも、印象に残ったのは、「AK密造の村」と「拡散する国家」。

    AK密造の村は、文字通り、AKのコピーを密造しまくっている村のことなんですが、そういうことが村ぐるみで成り立っちゃうのがすごい。

    拡散する国家の章を読んで、ヨーロッパやアメリカは世界中を引っ掻き回してるんだなぁとしみじみ思いました。
    まぁ、悪名高い日本も、アジアを引っ掻き回していると言わ

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    2012年11月08日
  • カラシニコフ II

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    以前読んだ、松本仁一氏の「アフリカ・レポート」が面白かったので、同氏の他作品の中から選んだ。

    カラシニコフ(別名AK47)とは1947年ロシア人のカラシニコフ氏が開発した自動小銃の傑作であり、その信頼性や耐久性、安価さから現在に至るまで現役としてアフリカや中南米等で使用されている。

    本書はこのカラシニコフという銃を縦糸にして、それが使用されている現代のアフリカ(?)や中南米・アジア(?)の国々、そこに生きている人々の状況がレポートされている。

    アフリカ諸国での混迷ぶり、そこに生きる人たちの悲惨さが?では描かれている。強欲で無能な政治家たち、救いようのない貧困、拉致による少年兵へのリクルー

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    2009年10月04日
  • カラシニコフ II

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    Iの方が良かったかなと思う。
    もうちょっと掘り下げてほしかったかな。でも、興味深い内容ではあります。

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    2009年10月04日
  • カラシニコフ I

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    ロシアではとっても有名な「カラシニコフ」氏。
    私は全然知らなかった。
    自分の祖国を守る為にAKを開発したのに、それが世界に大量に
    出回ってて、人を殺しあう最大の武器にまで発展してる。
    最初はなんてやつだって思ったけど、
    最低なのはやっぱり武器を密輸したりするやつらだな。
    銃のある国はやっぱり銃で簡単に倒れるんだな。
    ちゃんと国が警察や司法、教育をきちんとしないとね。
    国家にも失敗したものもいまだに多くて、
    そこの政府に日本がODAをそのまま流してるみたいでそこは
    きちんとしないとって思った。
    なんだか多くのことを学べた本だったので、2もよもうと思う。
    日本ってなんだか好きじゃなかったんだけど、

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    2009年10月04日
  • カラシニコフ I

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    朝日新聞に連載されていた時から読みたかった本。間違いなく歴史を作った銃であり、最も多くの人の命を奪った銃なのではなかろうか。この銃を通して人間の、国家の、残虐さと愚かさが浮かび上がってくる。

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    2009年10月04日