松本仁一のレビュー一覧

  • カラシニコフ I
    出だしから、ちょっとショッキングな内容で読ませる。
    カラシニコフ設計者のインタビューもなかなか。技術者としては、気持ちがわからんでも無い。自分なりの理由やモチベーションがあって、作ったものであり、それについての誇りもある。優れた道具であるが、あちこちで不幸を引き起こしてもいることについては、実はやっ...続きを読む
  • カラシニコフ II
    冷戦後世界に溢れたカラシニコフを扱った優れたルポルタージュ。?では、アフリカ大陸以外を中心にして、警察力と治安がテーマとして描かれている。
  • 国家を食べる(新潮新書)
    面白い。
    大体が、30年くらい前の、中東、アフリカの紛争地の最前線に飛び込んだルポ。そこで食ったものを描写するコオでむっちゃ日常感というか現実感というか生活感というか。
    そういうものを感じさせてくれる。
    ただ、メインは、そこにある戦場。不条理。
    その時に世話になった現地の人たちにどんどんと連絡が取れ...続きを読む
  • カラシニコフ I
    『謎の独立国家 ソマリランド』を読んで、以前から興味はあったものの未読だった『カラシニコフ』に手をつける。二巻本の一。

    旧ソ連製自動小銃 AK47 (Automatic Kalashnikova 47年式)は、アサルトライフルとして十分な威力を持つ一方で、故障し難く、安価なため、現代に至るも各国の...続きを読む
  • カラシニコフ II
    全てを銃(カラシニコフ)に帰するのはちょっと難しいかなという感じだが、色々ときちんと取材されている印象を受けた。
  • カラシニコフ II
    私たち日本人の多くは「国家」という概念を違和感なく受け入れている。
    そこには同じような顔をして同じ言葉を話す人間が住んでいる。国家には「中央」があり、そこから「地方」を通じて「辺境」まで、色の濃淡の同心円でイメージされる。大和国家でいえば、色濃い円の中心が近畿にあり、そこから始まる同心円が地方に及び...続きを読む
  • カラシニコフ II
     前巻がAKに焦点を当てたルポだとすれば、今回は、その広がりを記したもの。

     貧しさの中にAKの姿あり。それが悲惨なことだと言う言葉は、安全が約束されている日本にいる以上戯言にもならない。
     貧しさ故か、国家というものがうまくその機能を果たせないがために、人々はAKでそれを補う。彼らにとってそれは...続きを読む
  • カラシニコフ II
    1を読んだので、こちらも引き続き。
    読み物としては、1の方が面白かったかなと思います。1の方が具体的な人々が多く出てくるので。

    途中、盛り上がりに欠けるところもあり、ほとんど文字を追ってるだけ、みたいな状態になってしまいました・・・。
    そんな中でも、印象に残ったのは、「AK密造の村」と「拡散する国...続きを読む
  • カラシニコフ II
    以前読んだ、松本仁一氏の「アフリカ・レポート」が面白かったので、同氏の他作品の中から選んだ。

    カラシニコフ(別名AK47)とは1947年ロシア人のカラシニコフ氏が開発した自動小銃の傑作であり、その信頼性や耐久性、安価さから現在に至るまで現役としてアフリカや中南米等で使用されている。

    本書はこのカ...続きを読む
  • カラシニコフ II
    Iの方が良かったかなと思う。
    もうちょっと掘り下げてほしかったかな。でも、興味深い内容ではあります。
  • カラシニコフ I
    ロシアではとっても有名な「カラシニコフ」氏。
    私は全然知らなかった。
    自分の祖国を守る為にAKを開発したのに、それが世界に大量に
    出回ってて、人を殺しあう最大の武器にまで発展してる。
    最初はなんてやつだって思ったけど、
    最低なのはやっぱり武器を密輸したりするやつらだな。
    銃のある国はやっぱり銃で簡単...続きを読む
  • カラシニコフ I
    朝日新聞に連載されていた時から読みたかった本。間違いなく歴史を作った銃であり、最も多くの人の命を奪った銃なのではなかろうか。この銃を通して人間の、国家の、残虐さと愚かさが浮かび上がってくる。