松本仁一のレビュー一覧

  • カラシニコフ I

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    Escape from Tarkovというロシアの会社が開発しているゲームによく出てくる銃、ただそれだけだったAKのイメージ。そこから映画やネットの情報で、カラシニコフのこと、AKのメカニカルデザイン、そして戦争における影響力について知りこの本に辿り着きました。
    世界でこんなことが起きていたとは…非常に生々しくリアリティがある内容で自分のこの世界の見方が少し変わったように感じます。
    構成も飽きないつくりになっていて、最後には希望も感じられる内容でした。この本を読んでいる期間、久しぶりに有意義な時間を過ごせました。

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    2026年08月06日
  • カラシニコフ I

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    アフリカの失敗した国々では、AKといふ鉄砲が出回ってゐて、それは大変素晴らしく、クロンボのお姉ちゃん(4キログラムくらゐは毎日運んでゐるので持てる)が持って、引き金引くと撃てるので、お姉ちゃんへ持たせて撃たせる。さらに、がっちょんがっちょんて付けるとちゃんとできる。使用に耐えうる。ソ連が生んだ技術の結晶には違ひないのだが、はー。
     M・カラシニコフへのインタビューは、なかなかないらしいので貴重らしい。へー。

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    2018年05月02日
  • カラシニコフ I

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    カラシニコフが設計したAK47が「失敗国家」で人々の命を奪い続けている現状を描くルポルタージュ。考えさせられます。

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    2014年08月02日
  • カラシニコフ II

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    途上国、特に最貧国に位置付けられる国が、自国を統治できない(しない、も含む)様を、カラシニコフを切り口にとても分かりやすく描写していると思う。good!

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    2012年08月17日
  • カラシニコフ I

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    Ⅰは主にアフリカや中南米の国家でいかにカラシニコフが流出し、市民を兵士に変えているかを描いている。また設計者、ミハエル・カラシニコフへの取材もある。彼がカラシニコフに施したモジュール化と「あそび」の設計は、「使いやすい・壊れない・壊れても直しやすい」と三拍子そろった最高の銃を生み出すことになったわけで、プロダクト・デザインの面からも優れた事例。開発から60年たった今でも基本構造を変えることなく第一線で活躍する製品と言うのも、現代ではそうそう生まれない。

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    2010年08月21日
  • カラシニコフ I

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    「カラシニコフ」とは名機と謳われ、世界中に広まっている自動小銃の名前です。設計を行なった人物の名前を付けられたその銃が生み続ける悲劇を、いくつもの貴重なインタビューを柱にまとめたものです。元は朝日新聞に連載されたコラムです。

    第I巻は、著者が専門とするアフリカにおける紛争を中心にまとめています。冒頭には、象徴的な話として11歳のときにゲリラに拉致されて少女兵にされたシエラレオネの19歳の女性へのインタビューから始まります。ここで「カラシニコフ」を使って3人の無抵抗の人を殺したことが語られます。
    この他にもアフリカにおける「失敗国家」と貧困と銃の関係が数多く語られます。ANCの活動によりアパルトヘイトの廃止を勝ち取り、アフリカの大きな希望である南アフリカの低迷と治安のひどさも気が滅入る話です。
    「失敗国家」を見分ける物差しは、「兵士・警察の給料をきちんと支払えているか」と「教師の給料をきちんと支払えているか」だそうです。多くのサハラ以南のアフリカの政府では、この物差しを満たせずに結果、銃の管理が行き届かず、次々と紛争や治安の悪化といった連鎖がやまない悪循環になっているということです。

    第2章の「カラシニコフ」の産みの親であるミハイル・カラシニコフへのインタビューはある意味象徴的です。淡々とした悪意のないこの設計技術士との話は、この本を単純な銃反対というイデオローグな本という印象になることを避けているように思います。

    作家のフォーサイスへのインタビューもありますが、こちらはご愛嬌でしょうか。

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    『エコノミスト』の記者ロバート・ゲストが書いた『アフリカ 苦悩する大陸』に次のような一節があります。

    「コンゴ(民主共和国)滞在中、何が最も恐ろしかったかと言えば、群集の叫び声でもなく、鳴り響く銃声や、ときおり見かける路傍に捨て置かれた死体でもなかった。それはあるとき目にした少年兵の姿だった。十二歳といったところだが、栄養不良の十五歳かもしれない。階段に腰掛け、AK-47自動小銃の銃口にあごを載せていた。... 自分の命にさえこれほど無頓着だとすれば、こっちの命はどうなるのか、と。」

    自分は日本にいて、ほとんど関係のない形で毎日を過ごしているわけですが、こういうことが起きているということを知ることは何か意味があるような気がします。

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    2009年12月26日
  • カラシニコフ II

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    第I巻がアフリカを中心にした取材を元にまとめられているのに対して、この第II巻はアフリカ以外で起きている「カラシニコフ」を巡る「事例」が取り上げられています。

    具体的には、南米コロンビア、パキスタン、中国の武器商人、イラク、などです。銃の裏にはコカインなり石油なりの大きな利権があることが分かります。

    第I巻の方が迫力がありますが、ベテラン新聞記者が書いたものだけあって、読みやすくきちんと事実が伝わる文章と丁寧な取材は読む価値があると思わせます。

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    2009年12月26日
  • カラシニコフ I

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    単純に平和はすばらしいですよね。
    命を奪われる心配は基本的にはないですしね。
    ただ、世界には命の危険にさらされて生きている人々もいるわけで・・・・
    しかし、命をかけて手に入れたいものもそこにはあるわけで・・・
    勉強になります♪

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    2009年10月07日
  • カラシニコフ I

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    ドキュメンタリー。

    淡々とした文章で突きつけられる現実に読めば読むほど凹む。
    が、同時に読めば読むほど引き込まれて、目が離せない。

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    2009年10月07日
  • カラシニコフ I

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    冷戦後世界に溢れたカラシニコフを扱った優れたルポルタージュ。アフリカ大陸を中心に、銃と国家を大きなテーマとしている。

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    2009年10月07日
  • 国家を食べる(新潮新書)

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    『アフリカを食べる』が面白かったので、こちらも読んでみることにした。
    紛争の絶えない中東、ホテルの門を護衛なしに一歩でも出たら打ち殺されるソマリア、チェルノブイリの放射能汚染の残るベラルーシなどなど。「食べる」と表題にしているが、「食べる」ことが難しい所ばかり。
    筆者があとがきでも書いているように、
    食べ物の背後に広がる光景は、日本の私たちの生活とあまりに違っています。
    「食べる」ことの背景にある「国家」についても、
    「国家」とは「国民に安全な生活を保障すること」
    とある。

    日本でぬくぬくとクリスマスのごちそうを食べ、お節を食べ…。私たちは幸せなのだ。

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    2022年01月10日
  • カラシニコフ II

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    昨年のパリ同時多発テロをはじめ、テロや紛争の現場で見ないことはないカラシニコフAK-47。いまから70年近くも前に開発された小さな大量破壊兵器は、いまだに多くの命を奪い続ける。

    誰もが扱える銃の開発は、特定の武民に争いが限定されていた過去を葬り、有象無象な戦いの時代をもたらす。革新的な発明だ。そうしたカラシニコフを取り巻く世界を詳細に描く。

    しかし、これまでの秩序を破壊し、紛争を招き、武器を供与し、DDRを行うという、欧米諸国によるマッチポンプにげんなりする。どうしたら、より良い状態に向かっていけるのだろうか。

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    2016年03月02日
  • カラシニコフ I

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    カラシニコフをめぐる、さまざまな立場からのストーリー。先日のパリでの連続テロでも使われてたAK-47が知ろうとでも扱いやすいゆえに、大量破壊兵器と言われるまでになる。武器輸出が解禁された日本はこれからどう兵器産業と向き合い、利益と倫理の間でどこにポジションを取るのか重要な局面にいる。

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    2015年12月03日
  • カラシニコフ I

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    カラシニコフ銃だけの話ではなく、それが利用されているアフリカの国々について、また武器を自主的に放棄したソマリランドについて、視点が偏ることなく、突き放すことなく、また感情が移入しすぎることなく、割と客観的に書かれていて、興味ふかく読めた。

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    2015年04月20日
  • カラシニコフ II

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    1に引き続き、カラシニコフが設計したAKが世界にどう広がり、紛争、戦争に用いられているかを活写する優れたドキュメンタリー。

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    2014年11月16日
  • カラシニコフ I

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    ネタバレ

    【「兵士と教師の給料」がカギ】p183
    「失敗した国家 failed state」と「そうでない国家」を分ける基準について、明確で分かりやすい基準が二つ。
    ひとつは「警官・兵士の給料をきちんと払えているか」だ。
    警官と兵士は、国民の安全な暮らしを守るという、国家の最低限の義務の直接の担当者である。その給料を遅配・欠配して平気な政府は、国家を統治する意思も能力もないとみなすべきであろう。

    11歳の少女ファトマタは、AKIRA47で三人の命を奪った。その物語から始まり、カラシニコフ銃が世界で何をしてきたか、その道筋を辿ってきた。
    設計者のミハイル・カラシニコフは84歳で健在だった。彼はAK47開発の動機について、「母国を守るためにより優れた銃をつくろうとしただけだ」と答えた。たしかにAKは故障が少なくて扱いやすく、信頼性の高い銃だ。それが第三世界に銃があふれる原因ともなった。p267

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    2014年04月25日
  • カラシニコフ I

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    11歳の少女がAKで三人殺したっていう衝撃的なくだりで始まりAKの歴史、世界で何をしてきたか、この兵器を通じ、アフリカに起こる動乱を描くノンフィクション。続きがあるので続きも読む。動乱と貧困、伴う政治の堕落と崩壊。難しい問題と常に共に居る銃なんだと改めて感じる。

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    2013年02月09日
  • カラシニコフ I

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    「AK47?中国のアイドル?」などと、見出しを見て最初に思った私は、完全に恵まれた日本で平和ボケして育った人間でした。
    読み始めてすぐ、そんな無知な自分を恥じることになりました。

    最初の30ページくらいで、胸が苦しくなりました。毎日、明日のオヤツや週末のお出かけを関心事に暮らしている私たちがいる一方で、世界には明日の命と寝る場所を心配して生きている人たちがいる。頭では分かっていても、恵まれた生活をしているとついつい忘れがちなことです。
    もしかしたら、あんまり目を向けないようにしていたかもしれません。そういうことに目を向けると、何一つ自分の生活に文句が言えなくなるからです。

    カラシニコフこと、AK47。

    銃のような手軽な武器は、本当に人を不幸にするんだなぁとあらためて思いました。日本では規制されていてよかった・・・。アメリカでは賛否が続いていますが。
    銃が蔓延している、自衛のために銃は手放せない、でも銃があるからやっぱり犯罪は続く。


    こんなたくさんの人たちを不幸にしたり、将来ある子どもたちに犯罪を犯させたりするAK47を開発したのはどんな極悪人だろうと思ったら、製作者のカラシニコフ氏は可愛さすら漂う憎めないおじいさん。
    カラシニコフ氏へのインタビューを読むと、カラシニコフ氏を責められなくなります。最後に掲載されている、カラシニコフ氏の部屋の写真は、何とも言えない哀愁を感じさせました。

    誰にでも操作がしやすい銃を作ったカラシニコフ氏が悪いのか、それを採用したロシアが悪いのか、はたまた銃が流出したり蔓延したりする社会が悪いのか・・・責任の所在は簡単じゃないですね。責任の所在が決まったところで、銃問題が解決するわけではないのでその問い自体ナンセンスかもしれません。


    すごく絶望的で、悲しくて、暗い気分になる本ですが、最後の方は逆に感涙。
    アフリカは「失敗国家」ばっかりじゃない。成功している国もある。民族間の対立(先進国の介入の責任が大きい)もありますけど、やっぱりみんな幸せに暮らしたいはず。毎日食べるものがあって、寝る場所もあって、命の心配をしなくてよくて、家族や友達がいて・・・。一日でも早くそんな暮らしができる世の中になればいいなぁ。

    それにしても、この本のタイトル(連載のタイトルも)、カラシニコフなんですけど、なぜAK47じゃないんでしょう?
    カラシニコフという不思議な響きは惹かれますし、カラシニコフと呼ばれることの方が多いのかもしれませんが、どうもそれだけじゃないような気がします。

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    2012年07月31日
  • カラシニコフ I

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    【出会い】
    気になっていたところ、Bookoffで。

    【概要】
    カラシニコフという銃がなぜ世界中の戦乱地で定番のように使われ続けているのか。
    戦争当事者や開発者へのインタビュー、「失敗国家」への取材からの分析と記録。

    【感想】
    重の特性と開発者の意図というところまで書かれており、なぜこの銃が重宝されているかという点はよく分かった。
    全体としてはタイトルを離れてアフリカの治安のような話になっていくが、ソマリランドの話は興味深い。
    2も読んでみようと思う。

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    2012年02月15日
  • カラシニコフ I

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    なぜか2回買ったような記憶のある本。家には一冊しかないのですが。なぜだろう…?

    アフリカの内戦は読めば読むほどどうにかならないのかと思います。国と言う意識があまりに希薄だから利権を一部の特別階級が独占するのでしょうか。結局はそこの生きる人々が自分たちの地域を作っていくしかないのだろうなあ。最後は少し希望が持てる話があり少し救われた気がします。

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    2009年10月07日