松本仁一のレビュー一覧

  • カラシニコフ I

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    アフリカの失敗した国々では、AKといふ鉄砲が出回ってゐて、それは大変素晴らしく、クロンボのお姉ちゃん(4キログラムくらゐは毎日運んでゐるので持てる)が持って、引き金引くと撃てるので、お姉ちゃんへ持たせて撃たせる。さらに、がっちょんがっちょんて付けるとちゃんとできる。使用に耐えうる。ソ連が生んだ技術の結晶には違ひないのだが、はー。
     M・カラシニコフへのインタビューは、なかなかないらしいので貴重らしい。へー。

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    2018年05月02日
  • カラシニコフ I

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    カラシニコフが設計したAK47が「失敗国家」で人々の命を奪い続けている現状を描くルポルタージュ。考えさせられます。

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    2014年08月02日
  • カラシニコフ II

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    途上国、特に最貧国に位置付けられる国が、自国を統治できない(しない、も含む)様を、カラシニコフを切り口にとても分かりやすく描写していると思う。good!

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    2012年08月17日
  • カラシニコフ I

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    Ⅰは主にアフリカや中南米の国家でいかにカラシニコフが流出し、市民を兵士に変えているかを描いている。また設計者、ミハエル・カラシニコフへの取材もある。彼がカラシニコフに施したモジュール化と「あそび」の設計は、「使いやすい・壊れない・壊れても直しやすい」と三拍子そろった最高の銃を生み出すことになったわけで、プロダクト・デザインの面からも優れた事例。開発から60年たった今でも基本構造を変えることなく第一線で活躍する製品と言うのも、現代ではそうそう生まれない。

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    2010年08月21日
  • カラシニコフ I

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    「カラシニコフ」とは名機と謳われ、世界中に広まっている自動小銃の名前です。設計を行なった人物の名前を付けられたその銃が生み続ける悲劇を、いくつもの貴重なインタビューを柱にまとめたものです。元は朝日新聞に連載されたコラムです。

    第I巻は、著者が専門とするアフリカにおける紛争を中心にまとめています。冒頭には、象徴的な話として11歳のときにゲリラに拉致されて少女兵にされたシエラレオネの19歳の女性へのインタビューから始まります。ここで「カラシニコフ」を使って3人の無抵抗の人を殺したことが語られます。
    この他にもアフリカにおける「失敗国家」と貧困と銃の関係が数多く語られます。ANCの活動によりア

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    2009年12月26日
  • カラシニコフ II

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    第I巻がアフリカを中心にした取材を元にまとめられているのに対して、この第II巻はアフリカ以外で起きている「カラシニコフ」を巡る「事例」が取り上げられています。

    具体的には、南米コロンビア、パキスタン、中国の武器商人、イラク、などです。銃の裏にはコカインなり石油なりの大きな利権があることが分かります。

    第I巻の方が迫力がありますが、ベテラン新聞記者が書いたものだけあって、読みやすくきちんと事実が伝わる文章と丁寧な取材は読む価値があると思わせます。

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    2009年12月26日
  • カラシニコフ I

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    単純に平和はすばらしいですよね。
    命を奪われる心配は基本的にはないですしね。
    ただ、世界には命の危険にさらされて生きている人々もいるわけで・・・・
    しかし、命をかけて手に入れたいものもそこにはあるわけで・・・
    勉強になります♪

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    2009年10月07日
  • カラシニコフ I

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    ドキュメンタリー。

    淡々とした文章で突きつけられる現実に読めば読むほど凹む。
    が、同時に読めば読むほど引き込まれて、目が離せない。

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    2009年10月07日
  • カラシニコフ I

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    冷戦後世界に溢れたカラシニコフを扱った優れたルポルタージュ。アフリカ大陸を中心に、銃と国家を大きなテーマとしている。

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    2009年10月07日
  • 国家を食べる(新潮新書)

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    『アフリカを食べる』が面白かったので、こちらも読んでみることにした。
    紛争の絶えない中東、ホテルの門を護衛なしに一歩でも出たら打ち殺されるソマリア、チェルノブイリの放射能汚染の残るベラルーシなどなど。「食べる」と表題にしているが、「食べる」ことが難しい所ばかり。
    筆者があとがきでも書いているように、
    食べ物の背後に広がる光景は、日本の私たちの生活とあまりに違っています。
    「食べる」ことの背景にある「国家」についても、
    「国家」とは「国民に安全な生活を保障すること」
    とある。

    日本でぬくぬくとクリスマスのごちそうを食べ、お節を食べ…。私たちは幸せなのだ。

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    2022年01月10日
  • カラシニコフ II

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    昨年のパリ同時多発テロをはじめ、テロや紛争の現場で見ないことはないカラシニコフAK-47。いまから70年近くも前に開発された小さな大量破壊兵器は、いまだに多くの命を奪い続ける。

    誰もが扱える銃の開発は、特定の武民に争いが限定されていた過去を葬り、有象無象な戦いの時代をもたらす。革新的な発明だ。そうしたカラシニコフを取り巻く世界を詳細に描く。

    しかし、これまでの秩序を破壊し、紛争を招き、武器を供与し、DDRを行うという、欧米諸国によるマッチポンプにげんなりする。どうしたら、より良い状態に向かっていけるのだろうか。

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    2016年03月02日
  • カラシニコフ I

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    カラシニコフをめぐる、さまざまな立場からのストーリー。先日のパリでの連続テロでも使われてたAK-47が知ろうとでも扱いやすいゆえに、大量破壊兵器と言われるまでになる。武器輸出が解禁された日本はこれからどう兵器産業と向き合い、利益と倫理の間でどこにポジションを取るのか重要な局面にいる。

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    2015年12月03日
  • カラシニコフ I

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    カラシニコフ銃だけの話ではなく、それが利用されているアフリカの国々について、また武器を自主的に放棄したソマリランドについて、視点が偏ることなく、突き放すことなく、また感情が移入しすぎることなく、割と客観的に書かれていて、興味ふかく読めた。

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    2015年04月20日
  • カラシニコフ II

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    1に引き続き、カラシニコフが設計したAKが世界にどう広がり、紛争、戦争に用いられているかを活写する優れたドキュメンタリー。

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    2014年11月16日
  • カラシニコフ I

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    ネタバレ

    【「兵士と教師の給料」がカギ】p183
    「失敗した国家 failed state」と「そうでない国家」を分ける基準について、明確で分かりやすい基準が二つ。
    ひとつは「警官・兵士の給料をきちんと払えているか」だ。
    警官と兵士は、国民の安全な暮らしを守るという、国家の最低限の義務の直接の担当者である。その給料を遅配・欠配して平気な政府は、国家を統治する意思も能力もないとみなすべきであろう。

    11歳の少女ファトマタは、AKIRA47で三人の命を奪った。その物語から始まり、カラシニコフ銃が世界で何をしてきたか、その道筋を辿ってきた。
    設計者のミハイル・カラシニコフは84歳で健在だった。彼はAK47開

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    2014年04月25日
  • カラシニコフ I

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    11歳の少女がAKで三人殺したっていう衝撃的なくだりで始まりAKの歴史、世界で何をしてきたか、この兵器を通じ、アフリカに起こる動乱を描くノンフィクション。続きがあるので続きも読む。動乱と貧困、伴う政治の堕落と崩壊。難しい問題と常に共に居る銃なんだと改めて感じる。

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    2013年02月09日
  • カラシニコフ I

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    「AK47?中国のアイドル?」などと、見出しを見て最初に思った私は、完全に恵まれた日本で平和ボケして育った人間でした。
    読み始めてすぐ、そんな無知な自分を恥じることになりました。

    最初の30ページくらいで、胸が苦しくなりました。毎日、明日のオヤツや週末のお出かけを関心事に暮らしている私たちがいる一方で、世界には明日の命と寝る場所を心配して生きている人たちがいる。頭では分かっていても、恵まれた生活をしているとついつい忘れがちなことです。
    もしかしたら、あんまり目を向けないようにしていたかもしれません。そういうことに目を向けると、何一つ自分の生活に文句が言えなくなるからです。

    カラシニコフこと

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    2012年07月31日
  • カラシニコフ I

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    【出会い】
    気になっていたところ、Bookoffで。

    【概要】
    カラシニコフという銃がなぜ世界中の戦乱地で定番のように使われ続けているのか。
    戦争当事者や開発者へのインタビュー、「失敗国家」への取材からの分析と記録。

    【感想】
    重の特性と開発者の意図というところまで書かれており、なぜこの銃が重宝されているかという点はよく分かった。
    全体としてはタイトルを離れてアフリカの治安のような話になっていくが、ソマリランドの話は興味深い。
    2も読んでみようと思う。

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    2012年02月15日
  • カラシニコフ I

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    なぜか2回買ったような記憶のある本。家には一冊しかないのですが。なぜだろう…?

    アフリカの内戦は読めば読むほどどうにかならないのかと思います。国と言う意識があまりに希薄だから利権を一部の特別階級が独占するのでしょうか。結局はそこの生きる人々が自分たちの地域を作っていくしかないのだろうなあ。最後は少し希望が持てる話があり少し救われた気がします。

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    2009年10月07日
  • カラシニコフ I

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    以前読んだ、松本仁一氏の「アフリカ・レポート」が面白かったので、同氏の他作品の中から選んだ。

    カラシニコフ(別名AK47)とは1947年ロシア人のカラシニコフ氏が開発した自動小銃の傑作であり、その信頼性や耐久性、安価さから現在に至るまで現役としてアフリカや中南米等で使用されている。

    本書はこのカラシニコフという銃を縦糸にして、それが使用されている現代のアフリカ(?)や中南米・アジア(?)の国々、そこに生きている人々の状況がレポートされている。

    アフリカ諸国での混迷ぶり、そこに生きる人たちの悲惨さが?では描かれている。強欲で無能な政治家たち、救いようのない貧困、拉致による少年兵へのリクルー

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    2009年10月04日