菅野完のレビュー一覧

  • 日本会議の研究

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    1.緊急事態条項の追加
     非常事態に際し、「三権分立」「基本的人権」等の原則を一時無効
    化し、内閣総理大臣に一種の独裁権限を与えるというもの。
    2.家族保護条項の追加
     憲法13条の「すべての国民は、個人として尊重される」文言と、憲法
    24条の「個人の尊厳」の文言を削除し、新たに「家族保護条項」を追加
    するというもの。
    3.自衛隊の国軍化
     憲法9条2項を見直し、明確に戦力の保持を認めるというもの。

    安倍晋三のブレーンに名を連ねる伊藤哲夫が代表を務める「日本政策
    研究センター」がセミナーで公表した憲法改正のポイントである。

    自衛隊の国軍化よりうすら寒いのは、その前の2

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    2017年08月23日
  • 日本会議の研究

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    基本的に古本を読み込んで書いた本。大手マスコミが手を付けなかったものによく取り組んだとは思うが、文章もちょっとあれだし、もう少し勉強しないと駄目だ。

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    2017年07月23日
  • 日本会議の研究

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    昨年から話題の一冊。日本会議の根っこには、生長の家という国粋主義的な新興宗教が関わっているという指摘は、それなりの説得力を感じた。また、いわゆる「国家神道」の時代に甘い汁を吸ってきた伊勢神宮や天台宗など伝統的な仏教や神道も含むいくつかの宗教団体が結託している様子などは、ある種の恐怖を覚えた。彼らは日本国憲法を骨抜きにすることで、国家神道時代の思想統制を復活させたいようだが、そんなことを許してはならないという思いを強くした。

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    2018年07月02日
  • 日本会議の研究

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    今の日本の政治・市民社会において隠然とした勢力を保っている日本会議。
    その内実を、徹底した文献調査、取材などから解き明かそうとするのが本書である。

    この手の議論や書籍に対してなんとなく偏見を持ってしまっている人も多いかもしれない。
    しかし、本書は(著者の主義主張が現れている部分も当然含まれてはいるが)基本的には客観的事実ベースで組み立てられていて、説得力がある。


    日本の政治や市民社会の背景・裏舞台にあるものが分かる、貴重な資料。

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    2017年05月27日
  • 日本会議の研究

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    今更ながら、話題の本をやっと読んだ。

    現閣僚の8割がこの関連団体に所属するとされ影響力が大きいだろうというのに、メディアでは断片しか報道されない。その団体の成り立ちや活動を、刊行物や証言等のエビデンスをとりながら、ファクトを積み上げていくことで論証していく。
    現政権の動きの背景が少しわかった気になる。


    読書メモ

    1章 日本会議とは何か
    皇室中心、改憲、靖国参拝、愛国教育、自衛隊海外派遣
    宗教団体の多様性

    2章 歴史
    日本を守る会 生長の家
    生長の家の学徒→民族派学生運動→日本青年協議会→日本会議の事務局
    村上正邦
    靖国神社国家護持法案の失敗
    靖国問題の端緒は、政治と宗教

    3章 憲

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    2017年05月02日
  • 日本会議の研究

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    謎解きのような展開に少しの興奮感を抱きながら読み進めることができた。
    舞台が実社会というのも大きな要素。
    改めてメデイアで得られる情報は、
    木の葉の一枚一枚でしかないことを痛感した。
    本書で少し幹の情報に触れることができたように思う。

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    2017年04月17日
  • 日本会議の研究

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    「日本会議」という名前だけは聞いたことがあったけれど、その実態がよく分からなかった。
    学生運動に端を発してできた団体、宗教団体から派生した団体が、「日本会議」を支えており、実質的な権力を持った実態である。
    なんとなくざっくりとは分かったけれども、彼らの憲法に対する考え方などの価値観が全く理解できないため、どうしてそこまでするのかがよく分からない。
    日本会議の成り立ちは分かっても、中の人の成り立ちが分からない。もちろん(本書に登場するように)個々人の生い立ちの中で、右傾化していったのであろうが、それは時代錯誤で非民主的だ。
    しかし、そんな彼らの草の根運動が結実しようとしている。これはとても恐ろし

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    2017年02月28日
  • 日本会議の研究

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    森友問題で菅野さんのことを知り、初めて政治について書かれた本を読んだのがこれ。

    現政権与党がどういった組織で、保守、戦前回帰、歴史修正等々さまざまな問題を知るきっかけになった。
    と同時に知らなければ知らないまま過ごせる怖さも知った。

    正直難しく感じたけど、いろいろ知りたくなるきっかけになったのは確か。

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    2021年03月14日
  • 日本会議の研究

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    「日本会議」というタカ派団体の存在を知るも、その詳細がよくわからず、今更ながら簡単な本を読んでみた。

    内容にやや偏りがあるも、おおよそ日本会議の実態、由来、また森友学園との繋がり等を知ることができた。

    自身はこの団体の思想/信念をまったく理解することができないし断固支持しないが、こういった信念/思想の価値観の持ち方については子供時代の生活環境や家族の影響によるところが1つに大きいのかなと思った。

    現在、日本会議に参加する自民党議員は250人強、憲法改正に賛成するか/しないか、戦争を完全に否定しないか/するか、個人がしっかり自分自身で責任をもって情報を集め、考え、そして判断することが何より

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    2019年08月26日
  • 日本会議の研究

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    最近、この手の書籍が多いが、そもそも日本会議の存在を知らなかった。憲法改正を是が非でも実施したい人たちの集まり。

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    2019年01月20日
  • 日本会議の研究

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    推察でなく調査結果が書いてあり、ふんわりした理解のみの人向けてよいかも
    2016年の参議院選は終わってしまったが。

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    2018年10月29日
  • 日本会議の研究

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    森友学園問題で垣間見えた日本会議の存在。安倍政権の閣僚の多くが所属する浸透度。その成り立ちから一群の中心人物像、活動実態を独自の膨大な調査で解き明かしていく。改憲の源流であり、非民主的な思想の実現に向け、民主的な活動を長年続けて力を蓄えていく過程は皮肉な現象であり、目立たない部分の積み重ねで、後戻りできない全体を構築する手法は危うさを感じる。劣化したマスコミでは捉えきれない対象として、著者は警鐘を鳴らしている。

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    2017年05月02日
  • 日本会議の研究

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    執念の取材は敬服するが、主張はどこにあるかが全く分からない。日本会議に対する、ぼんやりと敵意のようなものはにおうものの、膨大な調査の末、訴えたかったのは何だったのだろう。今や時の人化した籠池理事長も登場するので、アップトゥデイト感は楽しめるのだが。

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    2017年03月04日
  • 日本会議の研究

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    様々な批判を浴びつつも、政治的に安定勢力となっている安倍自民党。
    安倍首相はじめ、多くの政治家が日本会議なる団体と繋がりがあることはよく知られていると思う。
    また、日本会議関係者に対し、国が(政治家の力利用したように思えるが)便宜供与して要るような姿も散見される。

    その、日本会議の設立の歴史、思想信条、そして新興宗教団体との繋がりなど、多区の角度から分析している、
    それも、過去の歴史ではなく、今進行中の歴史として。
    私はどうも好きになれないが、題名通り日本会議という秘密結社のような団体を学ぶためには、コンパクトにまとめられた良い本なのではないかと思う。
    日本が何かわけのわからない団体に乗っ取

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    2017年03月03日
  • 日本会議の研究

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    「どこまで本当なのだろう?」と思いながら、ページを繰った本である。しかし著者の文献の渉猟度合いや、取材のやり方などから、それなりの信憑性はあるであろうと推察される。
    著者は新左翼と対比しながら日本会議を検討している。いわゆる「左派・インテリ」は署名運動や政治家への働きかけを「ばかばかしい」として唾棄してしまった、と著者は論ずる。しかし日本会議に伍している活動家は、その署名運動や政治家への働きかけを必死にやっている。皮肉なことにそれは、極めて「民主主義的」なやり方である。地方議会や議員に、国政に関わるような質問状や陳情を送っているのは、日本会議が関わっていると彼は断ずる。たしかに地元の市議会でも

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    2017年02月14日