【感想・ネタバレ】日本会議の研究のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年04月05日

日本会議の歴史と人脈、そして横の組織の繋がりすべてにおいて奥が深いことがわかった。右派の運動が市民運動として民主的に発展して今があることに驚いた。そして感心してしまった。こうした組織運動の主張する事案には賛否がでるが無関心はいけないと思いましたね。

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Posted by ブクログ 2020年04月03日

素晴らしい本。結局、一群の人々こそが、最も地道に民主的な手続きで運動を進めてきた。
その成果が実現しようとしている、ということ。
ただし、報道規制などは民主的ではないので注意。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

「日本会議」の存在を全く知らなかった無知な私には衝撃的でした。
ただ単に日本会議を糾弾するだけでなく、安倍政権の支持団体でもあり、日本の右派の中でも特異な存在である「日本会議」を、その構造から歴史を掘り起こした、まさに研究だと思います。

また、同書を出版した扶桑社宛に、日本会議事務総長椛島有三から...続きを読む、「日本会議について裏付けの取れない証言を並べ、活動を貶める目的で編集されており、団体・個人の名誉を傷つける。」として、出版停止を要求する申し入れがなされたようです。

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Posted by ブクログ 2017年06月22日

★今となっては当然に見える先駆取材★籠池問題もあって右派・日本会議がらみのトピックスは消費されつくしたように見えるが、きちんと調べたのは本書が最初なのだろう。書きぶりはやや拙い(というか盛り上げようとしてやり過ぎ)感じはあっても、地道なデータ取材が素晴らしい。取材できた人の例を長々と記しており、どれ...続きを読むだけ普遍性があるのか分からないが、読み物としては数人を広く浅く取り上げるより面白いのかもしれない。

しかし学生運動を経て政治活動をしていた生長の家の面々が、運動・政策・教団の3方面から、地方議会を動かしたり集会を開いたりといった手間と時間のかかる(著者曰く民主的な)活動を今に至るまで続けられた手法を知りたい。中心メンバーは団塊の世代かその上で70歳を超える。理念はあったとしても、人材は2世中心で不足しているというし、カネはどこから来ているのだろう。
地道な活動が安倍晋三という偏った長期政権にたまたま食い込めて勢力を増したのか、逆に彼らがバックについていたからこそ安倍政権が誕生したのか。衛藤晟一と首相の関係の深さなど、正直なところ理屈では分からない。

反左翼という一点で、日本会議のもとに様々な宗教団体がまとまっているのも不思議。成功例が日本会議だけだからなのか。

そして生長の家の谷口雅春は天皇信仰があり、米国から押し付けられたものとして「反憲法」の立場だという。安倍政権の動向をみると後段は分かるとして、天皇制はないがしろにしているようにしか見えない。その整理はどうなっているのだろうか。

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Posted by ブクログ 2017年05月04日

徹底した取材にもとづいて、安倍首相の権力基盤の源泉となっている日本会議(生長の家原理主義のネットワーク)の実態を炙り出している傑作。テーマが極めて政治的であるため、客観性を担保するための著者の1次文献に対するこだわりは執念といっても良いほどだ。

本書で目からウロコが落ちたのは、「ある意味安倍晋三は...続きを読む『小選挙区制の申し子』といえなくもない」という主張だ。

第一次安倍政権を誕生させる流れを作ったのは、自民党の中で長年尊重されてきた「総幹分離原則」を無視して同じ派閥から安倍晋三を幹事長に抜擢した当時の小泉首相である。それを可能にしたのは、公認権をはじめとする党内の人事権を執行部が独占する小選挙区制特有の仕組みである。小選挙区制は政権交代を可能とする二大政党制を想定して導入されたものだが、同時にそれまでの自民党の各派閥の影響力の低下という副作用をもたらした。「自民党をぶっ壊す」(壊し屋の象徴の一つとしてX-Japan好きも公言した)というキャッチフレーズもあったが、それを十二分に活用して首相の座をつかんだのが小泉氏だ。

小泉首相の時代の政治がもたらした帰結は別として、小泉氏は演説がうまく、カリスマがあった。靖国参拝など総裁選の公約を果たしていることからも、一定の保守派の組織票はあったとは思うが、小泉氏の権力の源泉はその無党派層を中心とする国民的人気であろう。しかし、安倍晋三にはそれもない。それゆえに日本会議や「生長の家原理主義者ネットワーク」をはじめとする「一群の人々」が安倍の周りに群がり、右翼団体の常套手段である「上部工作」が効きやすい状況ができたという著者の主張は説得力がある。

本書によって、「特定の特殊な思想を奉じる決して可視化されない人々が、その正体を明かさず国政の一大事に口出ししようとしている」由々しき事態に一石が投じられた。政治活動には時間とカネがかかるが、日本会議は人口ボリュームのある保守高齢者を押さえ、そしてそれを徹底して効率的に動員し、政治的影響力を最大化している。日本の民主主義の健全性を担保するためには、彼らの主張というよりは「運動手法」への対抗手段を考えないと、日本があらぬ方向に持っていかれる危険性があると思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年04月23日

諸般の事情でまとまった量の活字本が読めないことが数年続いていたが、読まねばならないという気力で一気に読んだ。

内閣の9割が日本会議メンバーという今、この本は必携。

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Posted by ブクログ 2017年04月03日

[日本の黒幕?]社会や政治の保守化・右傾化の理由として,日本会議という「知られざる」組織の存在とその影響の可能性を指摘した作品。著者は,サラリーマンとして勤務するかたわらに執筆活動を開始した菅野完。


いろいろと言われている作品ですが,日本会議という組織があり,脈々と戦後にいわゆる保守運動が続けら...続きを読むれてきたということを指摘した意義はあると思います。他方,以下のとおり「仮説を検証するため」でなく,「仮説を立証するため」に書かれた本であることは読者の注意を引いて良いかと。私は現在エジプトに住んでいて,誤解を恐れずに言えば,そこでよく耳にする「アメリカとイスラエルに中東は支配されている」という議論と似たものを感じました。

〜「安倍政権の反動ぶりも,路上で巻き起こるヘイトの嵐も,『社会全体の右傾化』によってもたらされたものではなく,実は,ごくごく一握りの一部の人々が長年にわたって続けてきた『市民運動』の結実なのではないか?」本書の目的はこれらの仮説を立証するところにある。〜

すべてを説明するものは何物をも説明し得ないのではないかと☆5つ

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Posted by ブクログ 2017年01月15日

活動母体がその素顔を晒していない日本会議。今日まで尻尾を出さなかった彼らは、90年代後半から猫の目のように変わり続ける政権の周辺で、10年近くロビー活動を展開した某リース会社の元経営者以上に、不気味な存在ではないだろうか。

また、宗教的動機は金銭的動機にも匹敵する力を秘めているという事を改めて再確...続きを読む認させられた。

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Posted by ブクログ 2022年05月04日

 第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション賞(=第48回大宅壮一ノンフィクション賞)を受賞しながら、物議を醸し出し、販売差し止めの仮処分を受けた著作。Wikiを読むと、著者も結構お騒がせの人物のようです。

 なるほど…、右傾化や靖国神社問題、これに関わる人たちが実名入りで書かれています。安倍さ...続きを読むんの支持基盤なんですね。日本会議がどこまで影響力があり、実態がどうなのかについてはこの1冊以上の知見はないのですが、何となくの動きがわかります。

 週刊誌的で少々偏っているような気もします(が判断できるほどの知見もなし)。後半は日本会議の根と解される「生長の家」の話題が中心で、確かに賛否が極端に分かれそうです。実際はどうなのかを色々な人の意見を聞いてみたくなりました。この場で政治関係は如何なものかと思いましたが、一つの側面として読んでみるのもよいかなと思った1冊です。

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Posted by ブクログ 2019年01月11日

 日本会議の源流として、全共闘運動が激しかったころ長崎大の民族派学生が学園紛争からキャンパスを正常化した運動があるのは興味深かった。背後に生長の家が母体としてあり、椛島有三が議長だったという。若き日の鈴木邦夫も早稲田大で生長の家の民族派として活動していたが、こちらは武闘派で、ゲバ棒と渡り合った。結局...続きを読む、長崎大系の安東らに学生組織の権力の座を追われていく。生長の家は「出版宗教」と異名を取り、数々の出版物を出していた。谷口雅春の言葉は今でも原理主義者がいるようだ。生長の家は1983年に政治活動をやめるが、今も影響を残している。
 日本会議は、神社本庁のほか、霊友会や崇教真光など新興宗教も協賛。活発な地方議会への請願活動、立候補予定者への思想アンケートなど、かつての左翼運動が得意とした手法で政策実現を図っているという。
 参議院の法王と呼ばれ、戦後50年決議の戦争責任の箇所に最後まで抵抗した村上正邦への取材は面白かった。逆にそれ以外の日本会議メンバーには、あまり直接取材ができなかったのか、資料に頼った記述が多かったのは惜しむべき点か。

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Posted by ブクログ 2018年09月22日

東京地裁により「一部記述を削除しない限り、販売してはならない」との販売禁止仮処分命令を受けて、一部黒塗りになったりして話題になっていた本。
黒塗りになる本ってどんな内容なのか気になっていたので読んでみた。

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Posted by ブクログ 2018年04月23日

得体の知れぬ日本会議の歴史、構成員、関与団体がよくわかった。丹念にに資料収集とインタビューを行った末の作者の労作である。
それでもわからないことがある。何故、自民党の大物政治家の多くが日本会議のメンバーとなっているのだろうか。

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Posted by ブクログ 2018年04月07日

筆者が全国各地を回り、テーマに関する情報を熱心に収集したことが伝わる「信頼」できる一冊だと思う。

まるでドラマのような作られた話のようだが、現実の話。想像するとゾッとしてしまう。現実の話。

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Posted by ブクログ 2018年02月23日

資料や図や表が示されていたりして,なんか胡散臭いと思っていた「日本会議」が,少し整理されて頭の中に入って来ました.じわじわと侵食されていくようで怖いなと感じました.

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Posted by ブクログ 2017年08月23日

1.緊急事態条項の追加
 非常事態に際し、「三権分立」「基本的人権」等の原則を一時無効
化し、内閣総理大臣に一種の独裁権限を与えるというもの。
2.家族保護条項の追加
 憲法13条の「すべての国民は、個人として尊重される」文言と、憲法
24条の「個人の尊厳」の文言を削除し、新たに「家族保護...続きを読む条項」を追加
するというもの。
3.自衛隊の国軍化
 憲法9条2項を見直し、明確に戦力の保持を認めるというもの。

安倍晋三のブレーンに名を連ねる伊藤哲夫が代表を務める「日本政策
研究センター」がセミナーで公表した憲法改正のポイントである。

自衛隊の国軍化よりうすら寒いのは、その前の2項目だ。これは改憲の
レベルを遥かに超えている。

期せずして熊本震災後、菅官房長官は定例の記者会見において大規
模な自然災害が発生した時の為に緊急事態条項が必要だと述べた。
災害対策基本法で十分に対処できるのに…だ。

近年、正体不明な不気味な怖さを感じている。大きな要撃ではなく、
じわじわと追い詰められているような怖さだ。

私が生まれ育ったこの国は、どこへ行ってしまうのだろうという怖さ。
安倍政権になってその怖さが顕著になった。そこで聞こえて来たの
が「日本会議」なる団体の名前だ。

本書は安倍政権の陰に見え隠れする日本会議の成立過程や、本流
を遡った秀逸な調査報告だ。

「生長の家」まで遡り、日本会議を取り巻く人々、関連団体とその主張
するところを綿密に描いている。

日本会議は多くの関連団体を通じて「草の根運動」と見せかけて賛同者
を増やしている。

「新しい歴史教科書をつくる会」「北朝鮮拉致家族を救う会」「北朝鮮拉致
家族を救うブルーリボンキャンペーン」「港区から日本をよくする会」
「美しい日本の憲法をつくる国民の会」等々。

正体を知らなければ賛同したくなくような名称が並んでいる。特に北朝鮮
による拉致被害者の為の運動なのだと思ったら、まんまと騙される。

薄気味の悪さは大本の正体が見えないことだ。調べれば日本会議に連な
る団体だと分かるのだろうけれど、そこまで調べようとする人がどこまで
いるかだ。多くの人は裏を読もうとはしないだろうな。

そうして、冒頭に記した改憲ポイントを公表した日本政策研究センターの
伊藤哲夫は、日本会議と共通する「生長の家」に連なる人物である。

70年代の学生運動の際に、民族派と言われた学生たちが社会人になり、
「左翼憎し」の恨み言を唱えながらあまり賢くない政治家たちのプロモー
ター役を務めているって感じだな。

安倍晋三を筆頭に、政権与党の政治家センセイたちの言動の幼稚さには
頭が痛くなるんだが、政治家が幼稚であればそれだけブレーンとしては
操りやすいのかもな。

それにして本書の著者は個人でよく調べ上げたものだ。資料に当たるのは
勿論、本書に登場する人物を知る人からも証言を取っている。本来であれ
ば新聞などの大手メディアが調査報道してもいいくらいなのだけれどね。

残念なのは校正がずさんなのと、掲載されている図表が小さいこと。

メインテーマとなっている日本会議周辺から出版差し止め請求が出ている
せいか、売れてるようで私の手元にあるのは既に2刷り。大手書店では
「お一人様1部」と数量限定をしているところもあるとか。

そう言えば蓮池透さんが「家族会は救う会に乗っ取られた」と言っていた。
その「救う会」には在特会が入り込んでいるらしい。在特会も日本会議
と関係があるんだよね。

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Posted by ブクログ 2017年07月23日

基本的に古本を読み込んで書いた本。大手マスコミが手を付けなかったものによく取り組んだとは思うが、文章もちょっとあれだし、もう少し勉強しないと駄目だ。

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Posted by ブクログ 2018年07月02日

昨年から話題の一冊。日本会議の根っこには、生長の家という国粋主義的な新興宗教が関わっているという指摘は、それなりの説得力を感じた。また、いわゆる「国家神道」の時代に甘い汁を吸ってきた伊勢神宮や天台宗など伝統的な仏教や神道も含むいくつかの宗教団体が結託している様子などは、ある種の恐怖を覚えた。彼らは日...続きを読む本国憲法を骨抜きにすることで、国家神道時代の思想統制を復活させたいようだが、そんなことを許してはならないという思いを強くした。

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Posted by ブクログ 2017年05月27日

今の日本の政治・市民社会において隠然とした勢力を保っている日本会議。
その内実を、徹底した文献調査、取材などから解き明かそうとするのが本書である。

この手の議論や書籍に対してなんとなく偏見を持ってしまっている人も多いかもしれない。
しかし、本書は(著者の主義主張が現れている部分も当然含まれてはいる...続きを読むが)基本的には客観的事実ベースで組み立てられていて、説得力がある。


日本の政治や市民社会の背景・裏舞台にあるものが分かる、貴重な資料。

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Posted by ブクログ 2017年05月02日

今更ながら、話題の本をやっと読んだ。

現閣僚の8割がこの関連団体に所属するとされ影響力が大きいだろうというのに、メディアでは断片しか報道されない。その団体の成り立ちや活動を、刊行物や証言等のエビデンスをとりながら、ファクトを積み上げていくことで論証していく。
現政権の動きの背景が少しわかった気にな...続きを読むる。


読書メモ

1章 日本会議とは何か
皇室中心、改憲、靖国参拝、愛国教育、自衛隊海外派遣
宗教団体の多様性

2章 歴史
日本を守る会 生長の家
生長の家の学徒→民族派学生運動→日本青年協議会→日本会議の事務局
村上正邦
靖国神社国家護持法案の失敗
靖国問題の端緒は、政治と宗教

3章 憲法
生長の家の路線は改憲でなく反憲
最高裁長官が日本会議の会長へ

4章 草の根
地方発の草の根運動であるかのように擬態する。事務能力の高さ
2015/11/10 日本会議が主導する「美しい日本の憲法を作る国民の会」主催 武道館一万人大会
日本政策研究センター
全日本学生文化会議

5章 一群の人々
伊藤哲夫 日本政策研究センター代表 安倍総理のブレーン 生長の家が政治活動を停止したために日本政策研究センターを設立
百地章 日本大教授 憲法学者 静岡大学卒業
高橋史朗 明星大学教授 日本青年協議会を脱退表明後も幹部状態
第3のライン 生長の家政治運動

6章 淵源
安藤巖 長崎大学正常化運動 長崎大学学生協議会→全国学生協議会→日本青年協議会
鈴木邦男 早稲田大学学生連盟
理想世界100万部運動

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Posted by ブクログ 2017年04月17日

謎解きのような展開に少しの興奮感を抱きながら読み進めることができた。
舞台が実社会というのも大きな要素。
改めてメデイアで得られる情報は、
木の葉の一枚一枚でしかないことを痛感した。
本書で少し幹の情報に触れることができたように思う。

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Posted by ブクログ 2017年02月28日

「日本会議」という名前だけは聞いたことがあったけれど、その実態がよく分からなかった。
学生運動に端を発してできた団体、宗教団体から派生した団体が、「日本会議」を支えており、実質的な権力を持った実態である。
なんとなくざっくりとは分かったけれども、彼らの憲法に対する考え方などの価値観が全く理解できない...続きを読むため、どうしてそこまでするのかがよく分からない。
日本会議の成り立ちは分かっても、中の人の成り立ちが分からない。もちろん(本書に登場するように)個々人の生い立ちの中で、右傾化していったのであろうが、それは時代錯誤で非民主的だ。
しかし、そんな彼らの草の根運動が結実しようとしている。これはとても恐ろしいことである。

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Posted by ブクログ 2017年01月09日

この本を読んだとき、「秘密情報の95~98パーセントは公開情報の中にある」という佐藤優の言葉を思い出しました。
この本は過去の出版物など公開情報などから、日本会議の本質に迫るもので、調査報道の本質を見せてくれます。本書の主張を別にすれば、世の中に数ある一般の公開情報から、それらの断片的な情報を組み合...続きを読むわせることによって、新たな本質的な情報を紐解いていくところが、この本の真髄です。

そして、本の主張として、右翼が右翼をバッシングしていて、読んでいて痛快です。日本会議の主な主張は憲法改正を別にすると、「歴史認識」「夫婦別姓反対」「従軍慰安婦」「反ジェンダーフリー」の4点に集中しているのですが、女性やLGBTの活躍を期待するのであれば、「夫婦別姓反対」「反ジェンダーフリー」を主張するのはおかしいと私自身思っています。

しかし、この本を読み終わった直後、名誉毀損による出版差し止め判決が出てしまいました、残念ですね。名誉毀損箇所も6箇所のうち1箇所で、日本会議のメンバーとその周辺団体、現政権との関係性については、なんら訂正が入っていないことを考えると、本に書いていある内容は事実であることを証明してしまっています。
彼らがいう関係者当人への取材もなしに出版したと言っても、取材拒否にあってしまえばそうせざる得ないでしょうに。

削除箇所はこの本の本筋にほとんど影響のない箇所のようなので、早々に訂正され再販されることを望みます。
本の主張は別にして、読み物として秀逸な本です。

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Posted by ブクログ 2021年03月14日

森友問題で菅野さんのことを知り、初めて政治について書かれた本を読んだのがこれ。

現政権与党がどういった組織で、保守、戦前回帰、歴史修正等々さまざまな問題を知るきっかけになった。
と同時に知らなければ知らないまま過ごせる怖さも知った。

正直難しく感じたけど、いろいろ知りたくなるきっかけになったのは...続きを読む確か。

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Posted by ブクログ 2019年08月26日

「日本会議」というタカ派団体の存在を知るも、その詳細がよくわからず、今更ながら簡単な本を読んでみた。

内容にやや偏りがあるも、おおよそ日本会議の実態、由来、また森友学園との繋がり等を知ることができた。

自身はこの団体の思想/信念をまったく理解することができないし断固支持しないが、こういった信念/...続きを読む思想の価値観の持ち方については子供時代の生活環境や家族の影響によるところが1つに大きいのかなと思った。

現在、日本会議に参加する自民党議員は250人強、憲法改正に賛成するか/しないか、戦争を完全に否定しないか/するか、個人がしっかり自分自身で責任をもって情報を集め、考え、そして判断することが何よりも重要かなと。民主主義を舐めてはいけない。

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

最近、この手の書籍が多いが、そもそも日本会議の存在を知らなかった。憲法改正を是が非でも実施したい人たちの集まり。

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Posted by ブクログ 2018年10月29日

推察でなく調査結果が書いてあり、ふんわりした理解のみの人向けてよいかも
2016年の参議院選は終わってしまったが。

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Posted by ブクログ 2017年05月02日

森友学園問題で垣間見えた日本会議の存在。安倍政権の閣僚の多くが所属する浸透度。その成り立ちから一群の中心人物像、活動実態を独自の膨大な調査で解き明かしていく。改憲の源流であり、非民主的な思想の実現に向け、民主的な活動を長年続けて力を蓄えていく過程は皮肉な現象であり、目立たない部分の積み重ねで、後戻り...続きを読むできない全体を構築する手法は危うさを感じる。劣化したマスコミでは捉えきれない対象として、著者は警鐘を鳴らしている。

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Posted by ブクログ 2017年03月04日

執念の取材は敬服するが、主張はどこにあるかが全く分からない。日本会議に対する、ぼんやりと敵意のようなものはにおうものの、膨大な調査の末、訴えたかったのは何だったのだろう。今や時の人化した籠池理事長も登場するので、アップトゥデイト感は楽しめるのだが。

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Posted by ブクログ 2017年03月03日

様々な批判を浴びつつも、政治的に安定勢力となっている安倍自民党。
安倍首相はじめ、多くの政治家が日本会議なる団体と繋がりがあることはよく知られていると思う。
また、日本会議関係者に対し、国が(政治家の力利用したように思えるが)便宜供与して要るような姿も散見される。

その、日本会議の設立の歴史、思想...続きを読む信条、そして新興宗教団体との繋がりなど、多区の角度から分析している、
それも、過去の歴史ではなく、今進行中の歴史として。
私はどうも好きになれないが、題名通り日本会議という秘密結社のような団体を学ぶためには、コンパクトにまとめられた良い本なのではないかと思う。
日本が何かわけのわからない団体に乗っ取られないためにも、勉強はしておくべきだと思う。

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Posted by ブクログ 2017年02月14日

「どこまで本当なのだろう?」と思いながら、ページを繰った本である。しかし著者の文献の渉猟度合いや、取材のやり方などから、それなりの信憑性はあるであろうと推察される。
著者は新左翼と対比しながら日本会議を検討している。いわゆる「左派・インテリ」は署名運動や政治家への働きかけを「ばかばかしい」として唾棄...続きを読むしてしまった、と著者は論ずる。しかし日本会議に伍している活動家は、その署名運動や政治家への働きかけを必死にやっている。皮肉なことにそれは、極めて「民主主義的」なやり方である。地方議会や議員に、国政に関わるような質問状や陳情を送っているのは、日本会議が関わっていると彼は断ずる。たしかに地元の市議会でも、そのような請願があるように思えるのも、事実だ。彼らに反対したい勢力が何をすべきかは、答えは出ていよう。

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