庭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親友に主人公が妹二人を紹介され、主人公は親交を深めていきますが、
妹たちの中は反発し合うのか余り仲が良くありません。
そんな二人の間で自然体に振る舞う主人公に親友の妹たちは興味を抱き
好意を寄せていくと、内容としては只それだけの話です。
文章自体には乱れが見受けられません。 物語としても何故親友の妹二人が主人公に惹かれるのか
幾分説明(描写)不足の感もあります。
姉の方は幾分エピソードが絡むだけに分からないでもないですが。。。
ラストもそうした過程の肉付けの薄さからやや強引に締められた感も覚えます。
しかし、氾濫している無駄なエロ描写も派手さを演出したいが為の戦闘も
受け狙いか迎合かは分かりませんがある方面に深入りを迫られるネタ的な
ボケも突っ込みもなく、キャラクターの個性で物語を引っ張っている点には好感が持てました。
今時なノリでないと満足できない方には物足りないかもしれませんが、
個人的にはラノベにもそろそろ文章表現にもっと拘って欲しいと感じるので
奇を衒わない読みやすい文章と人に壁を設けない主人公の感性が
周囲の少年少女に伝播していく様子は微笑ましいものと映りました。 -
Posted by ブクログ
いやスゴイ。圧倒された。ハンマーで殴られたような読後感。元々は1976年刊行の作品(初版は1969年らしい)。それをアニメ風の挿絵+ふりがな付で2012年に再刊されたバージョンを読んだのだが、オリジナルの持つ強靭さでしょう、どんな味付けをされてもゆるがない核がある。かえってこうした装飾のおかげで現代の子どもが手に取りやすくなっているなら、それは成功と言える。読まれたら作品の勝ちだもの。
ここしばらく「最近の子ども」を描いた本を中心に読んでいたので、秀一の、内にこもったりクヨクヨしたりせずにがむしゃらに進んでいく姿に圧倒された。といっても秀一はヒーローではなく、成績も悪い(平均3なので悪くないのだけど)、家族から馬鹿にされている男の子だ。ただそういう劣等感のような、やりきれない気持ちのようなものがふつふつとしていたのが、家出の経験をきっかけに、それを原動力に「自分の意思」で行動するようになる。
白眉は夏代宛ての手紙を盗んだのが母親であることを知った時に戻してしまった場面だろう。秀一には大切な手紙でそれを盗んだのは正直だと思い、徹底的に調べ上げるつもりが、母親だったときの衝撃。ありとあらゆる感情が一気に湧き出て、同時に全身の血の気が引いたようになったのだろう。登場人物は皆、感情豊か、表現豊かだが、この緊迫した場面が本当にすごい。
家族のこと、家出先の老人のこと、夏代のこと、秀一には背負いきれないくらいの事件・出来事が満載。最後の火事に、「岸辺のアルバム」を思い出したのだけど、この時代はそういう時代だったのかもしれない。
「ぼくがぼくであること」を激しく主張した作品。シュトゥルム・ウント・ドラング疾風怒濤という言葉を思い出した。 -
Posted by ブクログ
三年に一度の文化祭前日、準備の途中に事故が起きる。倒れてきた壁画の下敷きになった円が次に目覚めたとき、町には人が消えていた。
「青春神隠し小説」というコピーどおり、だれもいなくなった世界で元の世界に戻るべく奮闘する高校生の物語。世界の謎に向き合ううちに、自らの隠していた気持ちにも気づいていく流れは、王道かつ青春。目新しさはだからそんなにありませんが、爽やかな少年少女(一人除く)たちのやりとりは悪くなく、さばさばしてみせつつも私を見てほしいというエゴが強い十代のワガママさがある意味気持ちよく描かれています。終盤、暴走した少年がようやく和解する場面はほっとさせられました。
ただ作者の作品、「未成年儀式」「夏の王国…」と読んでますが、特異なシチュエーションで苦闘する少年少女というパターンが一緒なのが、ちょっと気に掛かりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ桐野高校の文化祭前日、皆で作った巨大壁画が倒れる!
下敷きになった生徒会副会長の円(まどか)、親友であり会長の青司(せいじ)、ケガで陸上部を辞めたムードメーカーの諒、1年生の沙貴、勉強でいつも青司にトップを取られている事を根に持っている不気味な存在の悟志。文化祭当日、学校に来てみると自分たち以外誰もいない。学校だけではない、町中にいるのは自分たちだき!!
どうも、壁画の事故を機に、時間のすき間から異次元に入りこんでしまったようだ。不気味な存在の悟司の行動を軸に、元の世界にもどるために行動に出る。
青春SFものとでも言いましょうか。異次元の設定が解ったような解らないような。まあ、そんなものかもしれないけれど。
5人それぞれのこれまでの自分を振り返る設定が、青春物っぽい。
悟司のキレ方が怖い。異常とも言えるくらいなのに、最後に悟司が納得してしまうのが、納得できなかった。