武者陵司のレビュー一覧

  • 「失われた20年」の終わり 地政学で診る日本経済

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    この時代に珍しく、日本経済に関する明るい見通しの経済書。
    面白く読むことができ、充実感がありました。

    2010年までの20年は”失われた”のでなく、
    日本企業が過去の非効率性を矯正しつつ鍛え上げられた時代であり、
    これからは日本、米国、ドイツの経済が上向くだろうという主張。

    これから、著者の主張どおりに経済が変化するかどうかはともかく、
    世界を見渡し、日々のニュースを自分なりに理解するための
    仮説を与えられた気がします。

    2010年が失われた20年の終わりになるかどうか、
    5年後、10年後に振り返ってみたいと思います。

    この本の発刊が3.10でした。
    もし、3.11以後だったら内容が変

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    2011年04月19日
  • 日本株の歴史的大相場が始まった!

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    先日、森永氏の最新本である「投資依存症」という本を読みました、「今回のバブルが弾けたら今までのバブルと違って、もう株価は戻ることはない、一刻も早く持っている株を手仕舞いなさい」という強烈なメッセージを受けました。

    ブラックマンデー(1987.10),は大学生でしたが、貧乏だった私は株に割くお金などなく無害でしたが、リーマンショック(2008)の時には、かなり痛手を被ったのを覚えています。それなので今まで何冊もお世話になってきた森永氏の指摘を無視することもできず、これからどうしようかを想いを巡らしていました。彼のアドバイスは「現金保有」でしたから。

    そんな時、先月あたり(2024.8)頃に購

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    2024年09月14日
  • 日本株はどこまで上がるか

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    2023年56冊目。満足度★★★★☆

    どういう基準で選定したかは謎だが、経済・投資分野に詳しい内外の5名が日本経済などの現状分析をベースに、ズバリ今後の日本株のマーケット動向を予想する書となっている

    視点が全員異なるが、総じて日本株にポジティブな点では一致。日本株に投資している人には参考になる内容

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    2023年09月10日
  • 日経平均は4万円になる!

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    「株式資本主義」という用語は、初めて目にしたが、要するに企業の資金調達手段が、かつての銀行から株式に変わっているということ。少なくとも米国ではそれで株価がどんどん上がってきた。もはや「株式以外に合理的な投資対象は存在しない」と言い切っている。日本もいつかは・・・

    アメリカの「株式資本主義」対、中国の「国家資本主義」、勝つのはどっちだ?

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    2022年07月19日
  • 「安いニッポン」が日本を大復活させる!

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    ネタバレ

    安いニッポン
     経済は自然に任せるとデフレになる
     防ぐには、需要創造を促進しお金を使わせる 人を使う
     国内サービス産業 生産性に大きな差がなく、賃金の自相場で国際価格が決まる

    1990年バブル時
     非グローバル、円高、低生産性 物価高
    現在
     米中対立 円安容認へ ペナルティー円高終了
     価格低下 生産性向上と賃金低下 販管費削減 規制緩和

    アメリカとグローバル化
     世界から大量に購入し、ドルを世界にばらまく 同じように買えと制裁
     金融資産 預金(19%)より投資(72%)の資本循環 日本とは逆
     株価時価総額=アメリカGDPの240%
     株価はフィクション=投資家を納得させるストー

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    2022年04月17日
  • 結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済

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    ドイツ証券副会長を務めた経済通による、米中日の経済展望について書いたもの。すべてを理解できたわけではないが、経済では米国が圧倒的に優位にあって、中国の状況は厳しいことが、よく理解できた。さまざまなデータを駆使して説明しており、説得力があった。
    「アメリカで必要なことは英知とアントレプレーナーシップ(企業家精神)、中国では巧みに政商化すること。米中で正反対なのです」p7
    「(ピーター・ナバロ)アメリカの対中経済関与が中国経済を成長させたが、それは中国共産党の独裁権力を強め、中国の軍事力増強に資金を提供したに過ぎない」p32
    「生産性がどんどん高まって労働力の余剰が増えたとき、仕事がなくて遊んで

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    2018年10月21日
  • 日本株「100年に1度」の波が来た!

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    その昔、私が証券会社に勤めていた頃、武者陵司さんのコメントといえば常に悲観的でした。いつもいつも手厳しく、「へそ曲がり(失礼!)」とさえ思っていたほどです。

    ところが、数年前ぐらいから見聞きする武者さんの発言が強気なものに転換していたので驚きました。セミナーをお聞きした時も、非常に強気なご意見でした。

    そしてアベノミクス。タイミングの良い出版だなと感じました。

    本書を読んで鵜呑みにして株式投資をして欲しくはありません。しかし、なぜ昨年11月以降に株価と為替市場が急展開をしたのか、を理解するには最適な本だと思います。本書を読んで、経済の流れと照らし合わせながら、読者が自分の考えをまとめてい

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    2013年07月14日
  • 「安いニッポン」が日本を大復活させる!

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    円安は企業のコストが安いことにつながるので、それが今後の企業競争力に役立ち、企業の価値創造が豊かになり、日本経済全体が好循環になっていく。賃金が引き上げられ、優秀な労働力が確保され、経済が活性化される。消費こそ美徳、貯蓄は美徳の考えを捨てよ。

    円安が問題になっているのに、そもそも円高がすべての問題の元凶と言われても、と思いましたが、銀行の貸出ではなく株価が信用創造になったとか、節約や貯蓄は美徳じゃない、というのは理解できました。

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    2023年08月23日
  • 結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済

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    私の記録によればこの本は昨年(2017)の秋頃に読んだようですが、部屋の片隅に置かれたままレビューを書くのを忘れていました。読んだときに気になった部分が付箋で残されていたので、それらを抽出しながら、この本を振り返ってみようと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・これからのアメリカ経済は、その圧倒的な優位性が顕在化するだろう、理由は、1)イノベーションによる価値創造の健全性、2)強い消費力である、2016年における個人消費の比率は、69.4%(1957:58%)、これが中国だと39%程度(p30)

    ・これから始まるアメリカ経済の大きな飛躍と、中国を封じ込めるための強固な日米同盟によ

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    2018年06月24日
  • 超金融緩和の時代 「最強のアメリカ」復活と経済悲観主義の終わり

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    ■世界経済

    米国経済は、復活しつつある。その背景には、全土に埋蔵されているシェールガスの採掘が可能になったこと、そして人口増加がある。また、住宅の需給が改善し、米国経済の最大のガンであった住宅セクターが、今後、経済をけん引きするとみられる。

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    2013年10月03日
  • 超金融緩和の時代 「最強のアメリカ」復活と経済悲観主義の終わり

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    資金調達が銀行貸出から証券調達に変わり、中央銀行の役割も「最後の買い手」に変わった。量的緩和は堕落ではなく中央銀行の役割の進化である。

    量的緩和って、悪者にされることか多いけど、そういう見方もあるのかと新鮮でした。

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    2013年11月04日
  • 日本株「100年に1度」の波が来た!

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    ネタバレ

    筆者は日本屈指の強気ストラテジストである。民主党政権から自民党政権にもどり、何故株価が上がったのか、ということを解説しています。筆者の言うように、果たして日本の悲観論は打ち砕かれるのか!?現状はちょっと足踏み状態ですが・・・

    いろんなグラフが出てきますが、それらもかなり参考になります。

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    2013年08月07日