【感想・ネタバレ】「安いニッポン」が日本を大復活させる!のレビュー

あらすじ

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株価がこのところ順調に上がっている。
2023年初来で見ると、日経平均はプラス30%、米国(14%)、ドイツ(16%)、
韓国(17%)等を押さえて断然トップである。
日本株はコロナ直前から比較してもプラス41%で世界主要市場で最高の上昇だ。
著者は2022年2月、1ドル115円の頃に「円は1ドル130円を超え140円も。『悪い円安』などない。
この円安で日本はメガ景気に入り、やがて日本株は4万円も伺うだろう」と断言していた。
そして、それがついに現実化し出したのだ。
日本経済がなぜ絶好調期に入ったのか。
著者は「それは米中対立と円安に尽きる。これは地政学的要因なので、
一般のエコノミストには見えてない」と語る。
この間の流れズバリ当てた本書は、これからの日本経済のバイブルである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

安いニッポン
 経済は自然に任せるとデフレになる
 防ぐには、需要創造を促進しお金を使わせる 人を使う
 国内サービス産業 生産性に大きな差がなく、賃金の自相場で国際価格が決まる

1990年バブル時
 非グローバル、円高、低生産性 物価高
現在
 米中対立 円安容認へ ペナルティー円高終了
 価格低下 生産性向上と賃金低下 販管費削減 規制緩和

アメリカとグローバル化
 世界から大量に購入し、ドルを世界にばらまく 同じように買えと制裁
 金融資産 預金(19%)より投資(72%)の資本循環 日本とは逆
 株価時価総額=アメリカGDPの240%
 株価はフィクション=投資家を納得させるストーリー
大きな政府
 米中覇権争い  軍事的優位性 +経済的優位性=国際分業の優位性
 需要ぼ足がデフレをもたらす
 グローバル技術競争での政府の支援

中国
 投資リスク  設備 公共インフラ 住宅不動産
 民間非金融部門 対GDP債務210% 日米欧160%
 リーマンショック以降2018年までの10年の世界債務42%が中国
 外貨準備金 3.36兆ドル うち1/3は借金 1兆ドルはアメリカ国債
 ハイテク 半導体国産15%かつ外資系 純国産4.2%

日本
 悲観論と負け癖
 リーマンショック後の株価 日経平均4倍でドイツ同等 中韓以上 NYダウ5倍
 負債1273兆円 GDPの240% 
 政府の財産 アメリカ国債などの有価証券と有形固定資産 681兆円で負債半減

仕事と遊びの境界がなくなる 人間中心のイノベーション
 リクルート「出会い」 インディードを買収 グローバル化
 ソニー「感動」 
 物理的リターンを超えた仕事に対する進撃な態度
 観光・サービス業の圧倒的コスパ 安く、安全、おいしい

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

円安は企業のコストが安いことにつながるので、それが今後の企業競争力に役立ち、企業の価値創造が豊かになり、日本経済全体が好循環になっていく。賃金が引き上げられ、優秀な労働力が確保され、経済が活性化される。消費こそ美徳、貯蓄は美徳の考えを捨てよ。

円安が問題になっているのに、そもそも円高がすべての問題の元凶と言われても、と思いましたが、銀行の貸出ではなく株価が信用創造になったとか、節約や貯蓄は美徳じゃない、というのは理解できました。

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2023年08月23日

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